otomeguの定点観測所(再開)

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魔法少女アニメまとめ④(ゼロ年代前半)※オタク向けの紹介です、多分

 それでは、魔法少女アニメのまとめは21世紀に入ります。まずはゼロ年代前半です。女児向けとおおきなおともだち向けという魔法少女ものの2つの路線が安定し、コンスタントに作品が制作されるようになりました。21世紀を代表する魔法少女もののビッグタイトルとして、〈プリキュア〉シリーズと〈リリカルなのは〉シリーズが登場した時期でもあります。なお、作品紹介の関係上、一部で18禁作品を扱っておりますので、ご注意ください。

 Cosmic Baton Girl コメットさん☆』2001

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Cosmic Baton Girl コメットさん☆ - Wikipedia

コメットさん - Wikipedia

アニメのCosmic Baton Girl コメットさん☆ のことなど - ヘタき日記

 横山光輝コメットさん』の映像化としては第3作にあたる作品でした。少女向けの展開を意識したキャラデザと心情描写を掘り下げたストーリーを志向しましたが、これがあえなく失敗しました。原作や実写のいい意味のドタバタ感がなくなってしまい、地味なアニメになってしまいました。例によって、中盤から物語の目的や筋を変更するなどしてテコ入れを図りましたが、立て直すことができず、途中であえなく打ち切りとなりました。最初からコメディ色を強くしておけばよかったと思いましたが。

 

 

『満月をさがして』2002

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満月をさがして - Wikipedia

「満月をさがして」が神アニメすぎて・・・|*水玉模様*

 種村有菜の『神風怪盗ジャンヌ』に続く魔法少女作品です。原作とアニメで大きく展開が変わりましたが、両方とも成功したといえるでしょう。主人公・神山満月が変身して芸能活動を行うというアイドルものであるとともに、自殺した元人間が変化した「死神」が登場して人の死を強く意識したカタルシスたっぷりのストーリーが展開された作品でした。『ジャンヌ』では少女マンガ的なシビアな演出がやや空回りした感がありましたが、『満月』では終盤が近づくにつれて盛り上がって死を現前させたストーリーが見事にはまりました。ハッピーエンドに向けて設定がきちんと回収されていく構成も見事でした。21世紀初頭を代表するテレビアニメの1つといえるでしょう。

 

 

ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』2002,2004

ナースウィッチ小麦ちゃんR』2016

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 テレビアニメ『The Soul Taker 〜魂狩〜』の登場人物・中原小麦邪道魔法少女化した、スピンオフ作品です。

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●【m-serve】 The SoulTaker 〜魂狩〜●

 小麦を『Soul Taker』よりエキセントリックな性格にしたうえで、『Soul Taker』とは全く関係ないパロディ的な展開やネタを連発。そして自己言及性の高い内輪ネタや、声優やスタッフが同人誌即売会に出没するなどの悪ふざけも行い、完全におおきなおともだち向けの悪ノリ作品でした。徹底してふざけることに徹したため、人気が出たし、面白かったのだと思います。

 2016年の『R』はキャラや設定などを一新したうえで、『マジカルて』のノリをうまく残しながらのリメイクを試みました。しかし、前作から時間が経ちすぎていたうえ、前作に比べてノリが今一つで、周辺の悪ふざけもおとなしく、中途半端な出来になってしまいました。

 

 

プリンセスチュチュ』2002

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 バレエとクラシックをモチーフとし、楽曲や劇の内容が登場人物や物語の重要な部分と密接につながっている、入れ子構造の物語でした。さらに、バレエやクラシックの舞台上の演出が物語を駆動する仕掛けとして使われていたため、クラシック関係の知識を紐解きながら解読する必要のある作品でした。とはいえ、主人公・あひるの恋愛と成長の物語だととらえれば、作品の骨格はシンプルでした。また、コメディ的な演出も多く、予備知識がなくても十分楽しめる作りになっていました。多層的で幅広い楽しみ方のできる奥行きの深い作品であり、埋もれた作品の1つともいえるでしょう。

 

 

東京ミュウミュウ』2002

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 主人公・桃宮いちごをはじめとする5人の少女が、変身して地球侵略をたくらむエイリアンと戦う、魔法少女戦隊ものでした。しかも、変身後のコスチュームがネコ耳・尻尾などなど・・・。お分かりの通り、魔法少女と萌えのアイコンを組み合わせたテンプレ作品です。原作もアニメもそこそこ面白かったんですが、露骨な萌え記号を受け入れることができるかどうかでこの作品の評価は変わるでしょう。

 

 

 マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ〉シリーズ

マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ』2003

マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ ピュア』2004

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マーメイドメロディぴちぴちピッチの楽しみ方

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 非常に評価の難しい作品です。作中にぶちまけられたネタの嵐、超展開の脚本、時に起こる放送事故、アイドルアニメなのに歌の下手な主人公の声優、作画崩壊は当たり前、そもそも歌以前に声優の演技がへたくそなどなど、様々な要素が視聴者の突き抜けて斜め上か斜め下をいった、アニメ史上に残る怪作の1つです。観ている人が斜め上だと感じれば「超アニメ」であり、斜め下だと感じれば「クソアニメ」でした。ちなみに、私は斜め上だと感じたので「超アニメ」として楽しませていただきました。

 

 

ウルトラマニアック』2003

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 『ママレード・ボーイ』の吉住渉が一度やってみたかったという魔法もの。一応、魔法少女ものですが、登場人物の年齢設定が高く、恋愛とコメディのバランスをうまくとりながら落ち着いたストーリーが展開されました。主人公の1人・ニナの魔法がへたくそなので、魔法が万能の利器にならずに物語にうまく溶け込み、落ち着いたエブリデイマジックになっていました。ストーリーが終盤に向かってどんどん盛り上がって、なかなか面白いアニメだったのですが、やはり題名で損をしていたと思います。この題名は何とかならなかったのでしょうか。

 

 

プリキュアシリーズ〉

ふたりはプリキュア』2004

ふたりはプリキュア Max Heart』2005

ふたりはプリキュア Splash Star』2006

Yes! プリキュア5』2007

『Yes! プリキュア5GoGo!』2008

フレッシュプリキュア!』2009

ハートキャッチプリキュア!』2010

スイートプリキュア♪』2011

スマイルプリキュア!』2012

『ドキドキ! プリキュア』2013

ハピネスチャージプリキュア!』2014

『Go! プリンセスプリキュア』2015

魔法つかいプリキュア!』2016

http://www.precure-garden.com/

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ふたりはプリキュア

ふたりはプリキュア マックスハート

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ふたりはプリキュア スプラッシュスター

ふたりはプリキュア Splash Star - Wikipedia

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Yes!プリキュア5 -東映アニメーション-

Yes!プリキュア5GoGo! -東映アニメーション-

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フレッシュプリキュア! 東映アニメーション

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ハートキャッチプリキュア! 東映アニメーション

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スイートプリキュア♪ 公式サイト 東映アニメーション

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スマイルプリキュア! 公式サイト 東映アニメーション

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ドキドキ!プリキュア

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ハピネスチャージプリキュア!

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Go!プリンセスプリキュア-東映アニメーション

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魔法つかいプリキュア!-東映アニメーション

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 このシリーズに今さら些末な解説はいらないでしょう。平成の子供たちにとって〈戦隊シリーズ〉〈平成ライダー〉と並ぶ変身物の定番であり、「戦闘美少女」というアイコンを日本のお茶の間に定着させたシリーズです。

 第1作『ふたりはプリキュア』が始まったときのコンセプトは「女の子だって戦いたい!」でした。『セーラームーン』『おジャ魔女どれみ』という魔法少女ものの2つのビッグタイトルの血を脈々と受け継ぎながら、21世紀にふさわしい新たなシリーズとして昇華されて人気を博し、現在の『魔法つかいプリキュア!』で13作目となる長寿のシリーズとなりました。

 おおきなおともだちに訴えかける内容もありますが、基本は女児向け、かつ母娘で楽しめる作りになっています。戦闘時に下着は出さない、顔は攻撃しないなど女の子に配慮した約束事を設けつつ、愛と友情という王道の路線をきっちり守っています。女児にも分かりやすいアップテンポの脚本を心がけながらも、ストーリーにテーマ性を持たせるなどして、大人の鑑賞にも堪える緩急がつけてあります。

 追加戦士の推理、来年のプリキュア新作の推理、春秋の映画などの定番イベントを毎年楽しみにしております。まずは来週の『魔法つかいプリキュア!』、追加戦士・キュアフェリーチェの登場を、わくわくしながら待ちましょう。

 

 

 魔法少女隊アルス』2004

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 主人公のアルスが異世界に飛んで魔法少女になるという、魔法少女ものには珍しい、異世界もののハイ・ファンタジーにしてダーク・ファンタジーという作品です。人間のアルスが、魔法世界の保守的な伝統や価値観に立ち向かい、紆余曲折を経て成長しながら、やがて魔法世界の危機を救う存在になるという、壮大なストーリーでした。ヨーロッパの暗がりの童話世界を思わせる独特の世界観と作画の質感で異彩を放った作品でもありました。現在でも十分に鑑賞に堪える佳作です。

 

 

魔法少女リリカルなのはシリーズ〉

魔法少女リリカルなのは』2004

魔法少女リリカルなのはA's』2005

魔法少女リリカルなのはStrikerS』2007

 『魔法少女リリカルなのはViVid』2015

魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』2010

魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's』2012

魔法少女リリカルなのはシリーズ 公式サイト

魔法少女リリカルなのはシリーズ - Wikipedia

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魔法少女リリカルなのは - Wikipedia

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魔法少女リリカルなのはA's - Wikipedia

魔法少女リリカルなのはStrikerS 公式ホームページ

魔法少女リリカルなのはStrikerS - Wikipedia

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魔法少女リリカルなのはViVid - Wikipedia

魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st 公式サイト

魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st - Wikipedia

魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's 公式サイト

魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's - Wikipedia

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とらいあんぐるハート3 〜Sweet Songs Forever〜 - Wikipedia

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とらいあんぐるハート3 リリカルおもちゃ箱 - Wikipedia

 〈プリキュア〉と並ぶ、21世紀を代表する魔法少女のビッグタイトルです。本来はおおきなおともだち向けですが、最近は一般層や子供にもファン層が広がっているようです。もともと18禁のギャルゲーのスピンオフ企画なんですが、いいんでしょうか。スピンオフが原作をはるかに陵駕して独立の企画となったという、稀有な例です。

 2004年の『無印』のテレビアニメにおおきなおともだちが鋭く反応して、〈なのは〉の進撃が始まりました。『無印』は水樹奈々田村ゆかり出世作の1つともなりました。2006年ごろまでは、オタク層には絶大な人気がありながらも、《アニメディア》を除いて主要メディアの反応は皆無だったんですが、『StrikerS』の前後でようやくメジャーシーンに乗り、主要メディアにも取り上げられるようになりました。

 大ヒットの原点は、やはり『無印』のクオリティの高さにあるでしょう。スピンオフの魔法少女の先輩『プリティサミー』『小麦ちゃん』が内輪ネタやパロディ、メタ演出などを作中にばらまき、散々おおきなおともだち向けの悪ふざけを行っていたのに対し、『なのは』は一切悪ふざけをすることなく、魔法少女の戦闘と熱血の王道を真正面から描き切りました。その力強さと潔さこそ、〈なのは〉が今でも大きな支持を受けて前進し続けている原動力なのだと思います。

 

 

撲殺天使ドクロちゃん』2005 

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撲殺天使ドクロちゃん - Wikipedia

  これを魔法少女ものと呼ぶのは大いに憚られるのですが、まあいいでしょう。ある日、中学2年生の桜くんの部屋の引き出しから、魔法のバット「エスカリボルグ」を持った天使・ドクロちゃんが現れました。未来の世界で桜くんは全ての人が12歳で成長が止まる薬を作ってしまい、未来を滅亡に導く科学者となります。だから、ロリ的未来を阻止するため、桜くんは命を狙われてしまいます。ドクロちゃんはそんな桜くんを守るためにやってきた天使です。でも、ふと何かの拍子には、ドクロちゃんは「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~」と歌いながら、桜くんに向かってエスカリボルグを振り回し、今日も楽しく桜くんを撲殺しています。

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 と、こんな感じの作品です。多分、わけが分からないと思います。大丈夫です。私もよく分かっていません。『ドクロちゃん』はどんなに頑張って理解しようとしてもわけの分からない、史上屈指の怪作アニメです。前衛的演出、スラップスティック、グロ、ダダイズムドラえもん、ドリフ、他のラノベのパロディなどなど、妖しげな要素をいろいろぶち込んで闇鍋にしたようなアニメです。え? やっぱりわけが分からないって? 大丈夫です。私も分かっていません。そもそも原作がライトノベル・ブーム期屈指の意味不明な怪作だったので、アニメもそのまま意味不明で奇怪な作品になりました。ゲテモノやグロが大丈夫な方には心からお勧めします。 

 

 

ふしぎ星の☆ふたご姫』2005

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ふしぎ星の☆ふたご姫

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ふしぎ星の☆ふたご姫 - Wikipedia

ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu! - Wikipedia

 空洞惑星「ふしぎ星」の人工太陽が輝きを失ってしまいました。その光を取り戻すため、ふしぎ星の双子の王女・ファインとレインがいろいろな国を回り、魔法を使って冒険しながら成長していく、という物語でした。メルヘンチックな世界観で2人の王女の冒険をコメディタッチに描いていました。ほのぼのとした作風で、小さな女の子が安心して観ることができた作品でした。好評のために2期も作られましたが、2期は大きく世界観が変わって、学園ものになりました。

 

 

シュガシュガルーン』2005

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シュガシュガルーン - Wikipedia

 安野モヨコが《なかよし》に連載していた魔法少女もののファンタジー作品を原作にしたアニメです。魔界の次期女王候補のショコラとバニラが、人間のハートを集めるために人間界で奔走するというストーリーでした。主人公の2人はライバル同士ですが親友でもあったので、基本的には仲良く戦っていて、コメディタッチで物語が進行していました。だいたい最後は何かトラブルを起こして騒動になっていましたが。女児向けに分かりやすく調えられた物語で、非常に安定感がありました。また、安野モヨコお得意の、女の子向けのおしゃれな小物やアクセサリーがたくさん出てきて、作品に花を添えていました。

 

 

まじかるカナン』2005

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SeptemCharm まじかるカナン - Wikipedia

 18禁のギャルゲー『まじかるカナン』のテレビシリーズです。性的な描写ができないのでいろいろ設定が変更されていました。1998年発売のゲームのアニメ化のため今さらという感が強く、面白い作品にはなりませんでした。

 

 

 『奥さまは魔法少女』2005 

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 題名を見れば分かる通り、タイトルはアメリカのドラマ『奥さまは魔女』のパロディのですが、内容は全く別の物語でした。山口県・萩の町を舞台としたホームコメディでした。魔法と地域との共存をテーマに、コミュニティを守ろうとして主人公・浅羽嬉子が魔法少女となって奔走するという物語でした。魔法少女ものとして作る必然性の感じられない作品で、高い評価はできませんでした。

 

 

魔女っ娘つくねちゃん』2005 

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 いわゆる邪道魔法少女の類で、主人公・つくねちゃんが魔法で人助けをするふりをしながら、いきなり人が死んだり、事件が起きたりする、ナンセンスコメディでした。ブラックジョークが好きな方なら観ても損はないでしょう。

 

 

【参考リンク】

oreore.red

魔法少女アニメの一覧 - Wikipedia