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otomeguの定点観測所(再開)

文芸評論・文化評論・思想・社会科・国語表現・性文化・スポーツ観戦・科学・飲み食い・与太話 【一部、性的に過激で頭のおかしな記事があります】

参院選の争点⇒原発をどうすんの?

 あと1週間ほどで参院選の投票日ですか。早いですね。当ブログでも参院選の争点についてはいくつかテキストをあげてきましたが、そういや原発について書いていなかったなーと思いまして、雑駁ですがまとめてみました。

 原発を語らぬ各政党】

gendai.ismedia.jp

www.sting-wl.com

www.tokyo-np.co.jp

www.asahi.com

www.tokyo-np.co.jp

www.jiji.com

 いくらでも貼れますが、まあこれくらいで。福島第一原発事故から5年が経ち、政治の場で原発が語られることがめっきり少なくなりました。本来なら、原発も含めた日本のエネルギー政策の将来をしっかり策定・決定しなければいけないはずなのに、全ての党が「総論あいまい・各論なし」という状態で、原発およびエネルギー問題を争点とすることから逃げ続けています。誰も真実を向き合って責任をとりたくないわけですね。

 自民・公明は原発を再稼働させ、設計上の寿命からさらに稼働を延長させ、日本のベースロード電源として位置づけるということを言っています。原発を止めても代わりの電源はないし、火力発電を増やすわけにはいかないし、再生可能エネルギーはコストと技術を考えると日本での導入は非効率的だし、節電にも限度があるし、廃炉の技術はいまだ発展途上だから安易に原発を止めて廃炉作業をするわけにもいかないし。にっちもさっちもいかない状況の中で、苦肉の策として現状維持を続けるしかないという何とも無責任な政策です。福島第一原発をアンダーコントロールとなどとのたまい、廃炉の技術が現在実験・開発中であることに触れることなく、再生利用エネルギーなどの原発代替案を検討することもなく、ずるずると先延ばしにしています。そして、やがてやってくる老朽化した原発を存続させることのリスクと、廃炉にかかる膨大な費用と時間と労力の問題に向き合うことを避け続けています。

 脱原発を掲げる野党も無責任極まりないですね。民進党共産党社民党のスタンスにずれがありますが、選挙があるのでそれはとりあえず触れずに封印し、議論から逃げています。。原発を脱却するにしても、原発に代わるベースロード電源をどうするのか、火力と再生可能エネルギーのバランスをどうとっていくのか。廃炉にかかる途方もない費用・時間・労力をどう工面するのか。そもそも廃炉を現在の不完全な技術でどう進めていくのか。廃炉の作業の中で出た放射能ごみをどう処理するのか、民主党政権下で実行に失敗した再生可能エネルギー政策をいかに再開するのか。そもそも、日本のエネルギー・電源構成をどうするべきなのか。などなど、野党も問題の核心から目をそむけて、具体的な中身をほとんど語っていません。具体論に踏み込むとぼろが出るからでしょうね。総論反対、各論・対案なし。いつもの日本の野党の姿です。

 結局、原発推進脱原発の掛け声だけが飛び交い、論戦らしいものが何もない状態です。本来、国のエネルギー政策は数十年から100年単位の長期に渡る見通しの下に策定すべきものです。少なくとも、2030年や2050年くらいまではエネルギー・電源構成をどうするのか決めておかないと、半永久的に行き当たりばったりの対応になります。再生可能エネルギーの扱いをもう一度検討するだけでなく、現在研究中のバイオマスエネルギーや核融合などまで視野を広げて、21世紀後半に向けての流れを作らなければなりません。しかし、今の政治にそんな長期的な見通しは立てられないですよね。選挙戦における与野党の不毛な戦いを見ていると、目の前の選挙のことしか考えていない有象無象どもに暗澹たる気分になります。

 結論、原発については投票できるような具体策を語った政党がなく、争点にならず。ひどいもんです。

 このまま現在の原発を使い続ければ、15~20年後に耐用年数を超えて老朽化した原発が日本各地に出現し、日本各地の原発事故のリスクが偏在することになります。もし廃炉の技術が未確立のままであれば、福島第一よりも危険なモニュメントが日本のあちこちに出現することになります。脱原発の流れが緩やかに行われることは間違いないでしょう。その具体的な中身について、少しでも実のある議論をしてほしいものです。

 

参院選関連テキスト】

otomegu06.hateblo.jp

otomegu06.hateblo.jp