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EURO2016⇒死闘の末、ドイツ勝ち上がり

 EURO2016の準々決勝はPK戦の9人目までもつれ込む死闘の末、ドイツが勝ち上がりました。恐らく今大会のベストゲームとなる試合でしょう。

 【ドイツVSイタリア】

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 今大会の注目、イタリアの「新しいカテナチオ」に対して、ドイツは3バックでイタリアの2トップを封じる作戦に出ました。攻撃の起点となるパスを早めにつぶし、速攻の芽を刈りとる。これが功を奏して、前半からドイツが試合のペースを握りました。しかし、そもそもカテナチオは堅守がベースの戦術です。ドイツに攻め込まれながらもイタリアは守備の牙城を崩さず、前半を終えました。

 後半に入ると、ドイツは中盤の構成を変えてイタリアの速攻を再び封じにかかりました。それに対し、イタリアが縦パスで揺さぶりをかけてドイツの穴を探るという、緊迫した攻防が続きました。65分、ついに均衡が破れました。左サイドからカテナチオを崩し、メスト・エジルのゴールでドイツが先制。これで勢いに乗り、ドイツは嵩にかかってイタリアゴールに押し寄せました。しかし、ブッフォンのファインセーブなどもあって追加点はならず。そして、ゴール前の競り合いから貴重なPKを獲得したイタリアが78分に同点に追いつくと、そのまま90分が終了。試合は延長戦に入りました。

 延長戦も両チーム譲らず一進一退の見応えのある攻防でしたが、120分でも決着がつかずPK戦に突入。ここでもノイアーブッフォンが世界最高峰のGK同士にふさわしい緊迫した展開が続きましたが、9人目までもつれ込んだ攻防を最後に制したのはドイツ、辛くもベスト4進出を決めました。

 ドイツは意外にもビッグトーナメントではイタリアに初勝利だそうです。伝統的にドイツはイタリアと相性が良くないようですね。それでも、苦しみながらイタリアから勝利をもぎ取り、黒歴史を乗り越えました。EURO予選では苦しんだドイツですが、やはり本選では総合力と勝負強さを発揮しますね。死の山もあとは準決勝を残すのみですが、このチームならすんなり越えていきそうな気がします。

 イタリアがここで消えるのはもったいないですね。前評判は散々でしたが、低い下馬評の時こそ真価を発揮するのがアズーリです。史上最弱という声をあざ笑うかのように優勝候補を次々と撃破し、大会を大いに盛り上げました。ベスト8での敗退となりましたが、伝統国としての存在感は十分に見せたと思います。イタリアにとって不運だったのは、組み合わせが厳しかったことでしょう。グループリーグではベルギーと同居し、トーナメントでは死の山でも最も厳しいラインに入りました。それでも不屈の闘志と規律を誇示して戦い抜いたアズーリ。素晴らしいチームでした。