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otomeguの定点観測所(再開)

文芸評論・文化評論・思想・社会科・国語表現・性文化・スポーツ観戦・科学・飲み食い・与太話 【一部、性的に過激で頭のおかしな記事があります】

2016極私的回顧プレ④ マラソン・長距離(男子)

スポーツ観戦 陸上競技 極私的回顧

 極私的回顧ではありますが本道から外れ、今回はスポーツ系のまとめをさせていただきます。でも、今年のまとめを書く前に、まずは川内優輝大活躍だった福岡国際マラソンのコメントからいきます。

 【2016福岡 川内⇒国内では久々の好レース】

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  貼るものはいくらもありますが、とりあえずこれくらいで。まず、レースの前提としていくつか共有しておきましょう。昔は世界一決定戦と称された福岡国際マラソンも今やローカルレースと化していて、世界の真の一線級はスローペースを嫌うためほとんどやってこないこと。川内優輝は今年の日本の男子マラソンの記録ランキング1位であること。そもそも川内は市民ランナーとして走っていますから、実業団と伍して戦っていること自体が素晴らしいことであり、レース結果がどうであれ彼を責める理由は一切ないこと。そして、今年も国内の実業団勢は元旦の駅伝をにらんで主力がほとんど出てこないという体たらくだったこと。

 皆さんご存知の通り、川内が久しぶりに国内レースで快走を見せてくれました。マカウ、ツェガエなどの外国勢に食らいついて勝負した粘りと根性は彼ならではのものであり、川内優輝としては非常に見ごたえのあるレースだったと思います。

 しかし、雨が降り湿度が高いという不安定な天候、さらに前半ややペースが安定しなくてレースメイキングがいまいちだったこと、マカウとツェガエが勝利を優先して駆け引きを繰り返したことなど、様々な要因が重なりましたが、それらを差し引いても8分台ののろのろとした優勝争いはさすがに低調極まります。福岡がもはや一つのローカルマラソンでしかないことを改めて証明する結果となりました。

 はっきり言って大したレースではなかったので、川内以外にも日本勢が優勝争いに加わらなければいけないところです。しかし、国内招待の実業団勢は早々に先頭集団から姿を消し、一般参加の園田がマイペースで順位を上げたのが目立った程度でした。個人的には注目していたGMOも結果を出すには至らなかったので、まだまだ海千山千というところなんでしょうかね。

山岸 宏貴 Hiroki Yamagishi - GMO ATHLETES

 それでも、福岡に出場した実業団の選手たちはまだましですね。元旦の駅伝をにらむと称してレースを回避した多くの実業団選手がいるのですから、駅伝とマラソンの逆転現象が解消されない限り、日本マラソンの復活は夢のまた夢というところでしょう。

 いずれにせよ、川内がこれでロンドン世界陸上の代表最有力候補となりました。この先、別府大分、東京、びわ湖と控えていますが、彼以上の走りをする日本選手が出てくる見込みは薄いので(それじゃあ困るんですが・・・)、事実上の代表内々定くらいになるのかもしれません。川内に話題を持っていかれている実業団の選手たちの奮起を促し、東京でアフリカ勢と伍して戦う姿を見たいものですが、空想に過ぎないんでしょうね。

 

【とりあえず2016年総括】

 総括もくそもありません。オリンピックイヤーでありながら、近年まれに見る低調な年でした。リオ五輪の惨敗はもはやどうしようもないとしても、

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 6・7分台はおろか8分台を出す選手さえおらず、ランキング1位が川内優輝サブテンがわずかに5名という惨状でした。

https://www.iaaf.org/records/toplists/roadrunning/marathon/outdoor/men/senior/2016

 ちなみに世界ランク(12月4日現在)では、

 76 川内優輝 2.09.01 7/3ゴールドコースト

 80 北島寿典 2.09.16 3/6びわ湖

 90 石川末廣 2.09.25 3/6びわ湖

 98 深津卓也 2.09.31 3/6びわ湖

 101 丸山文裕 2.09.39 3/6びわ湖

 という感じでした。川内を除く日本選手が踏ん張ったレースがびわ湖しかなかったということになりますね。世界と戦う以前に日本のレベルがどんどん低下していますので、話になりません。それでも、これも何度も書いていることですが、ここに名前の挙がった選手たちはもともと才能を高く評価された選手たちではなく、こつこつと努力を重ねてこのランクまで上がってきた選手たちがほとんどです。だから、彼らを非力だと非難するのは全くの筋違いです。前線で仕事をしている選手を貶してはいけません。

 やいのやいの言われるべきは、マラソンのスタートラインに立たずに駅伝でくすぶっている多くのスターといわれる選手たち、あるいは才能を嘱望されながらマラソンで実績が出せない似非スター選手たちです。駅伝を競技生活の花形だと勘違いする風潮がなくならない限り、この荒んだ状況は改善されないんですかね。

 オリンピックでは、日本というコップの中でエースを気取る長距離トラックの選手たちもぼろぼろにされていました。

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 昨年、10000mの日本記録がようやく更新され、そこからの好循環を期待したんですが、全く何も起こりませんでした。あの昂揚感は何だったんでしょうか。

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 期待できるのはオレゴン・プロジェクトで踏ん張る大迫のみですね。来年の世界陸上での入賞をまず期待したいところです。明るい材料はこれくらいですかね。

SUGURU OSAKO – Enjoy a challenge

suguru osako(@sugurusako)さん | Twitter

 最後に改めて確認です。駅伝や国内の記録会という特殊な状況下で出した成績・記録は、その選手の競技力とは何の関係もありません。以上。