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otomeguの定点観測所(再開)

文芸評論・文化評論・思想・社会科・国語表現・性文化・スポーツ観戦・科学・飲み食い・与太話 【一部、性的に過激で頭のおかしな記事があります】

2016極私的回顧プレ⑤ マラソン・長距離(女子)

スポーツ観戦 陸上競技 極私的回顧

 スポーツ系テキストばかり続いて恐縮ですが、前回の男子に続いて女子のマラソン・長距離のまとめにいきます。今回もかなり毒を吐いていますが、何卒ご容赦ください。

 【尻すぼみの2016年】

 男子と同じく、総括もくそもなく文句を言って終わりですね。

 2016年の女子マラソンは、前半はリオ五輪に向けて復活の兆しがあるかに見えました。大阪では福士加代子がようやくエースらしい走りの片鱗を見せてくれて、

www.nikkansports.com

 名古屋では田中智美が激走の末、代表入り。

www.nikkei.com

 男子では全く機能しなかったナショナルチームから順当に代表が選ばれ、福士を中心としてメダルは厳しいにしても入賞を狙える態勢は整ったと思っていました。

 5月には野口みずきの引退報道もあり、リオ代表の選手たちの奮起に期待をしていたのですが、

otomegu06.hateblo.jp

 大会前の福士のけが・調整遅れの報道で雲行きが怪しくなり、

福士加代子選手、右足第4中足骨疲労骨折の怪我疑いで函館ハーフ欠場。リオ五輪は間に合う?

【マラソン】リオ五輪代表の福士加代子、右足を痛める 疲労骨折の疑いも…ハーフに出場予定だった26日の函館マラソンを欠場©2ch.net

【マラソン】福士、右足故障で練習スケジュール再調整…26日のハーフ欠場表明 : スポーツ報知

 結局、リオ五輪は惨敗。私の見込みも相当甘かったと反省させられました。ロンドン五輪に比べれば戦えるメンバーだと思っていただけに、落胆の度合いは大きかったです。

otomegu06.hateblo.jp

 それでも、五輪後のマラソンでしっかり日本選手が結果を残してくれればまだよかったと思います。しかし、来年の世界陸上の最初の選考会であるさいたまでは日本勢は2時間30分さえ切れない有様でした。現在のマラソンの主力がほとんど出ていなかったとはいえ、それでもサブ30さえいかないというところに、女子マラソンの病巣の深さがうかがい知れます。

 それに、そもそも駅伝を優先して国内マラソンを軽んじるという姿勢自体が本末転倒です。男子同様、コップの中の争いに拘泥する偏向した競技体質が払拭されない限り、女子マラソンの復活はありえません。

那須川、日本人最高5位 さいたま国際マラソン ― スポニチ Sponichi Annex 陸上

【さいたま国際マラソン2016】結果&記録:ダニエル優勝、那須川5位 - ともラン!

 

【トラックも世界は遠く】

 女子の長距離陣も実は内心期待していたんですよね。日本選手権のレース結果・内容は、オリンピックイヤーということもあってか、なかなかレベルの高いものでした。ゼロ年代初頭の水準には及ばないとしても、入賞ラインを目指すことはできるかもしれないと思っていました。

2016陸上・日本選手権初日 - otomeguの定点観測所(再開)

2016陸上・日本選手権最終日 - otomeguの定点観測所(再開)

 しかし、いざリオ五輪が蓋を開けてみると、10000mは驚異的な世界記録のスピードの前になすすべもなく惨敗。

リオ五輪~女子10000m世界新記録&男子20キロ競歩~ - otomeguの定点観測所(再開)

リオオリンピック2016 陸上・女子10000mの日程と決勝の結果 | ここスポ!

 5000mも上原が決勝進出したとはいえ、やはり決勝では手も足も出ずに大敗。世界の進化というより、ここ10年余りの日本の衰退ぶりを改めて示したレースとなってしまいました。

リオオリンピック2016 陸上・女子5000mの決勝の結果 | ここスポ!

【リオ五輪】米国とニュージーランドの選手、助け合い 陸上女子5000m - BBCニュース

 前回から何度も書いていることですが、マラソンも長距離も、この15年余りで世界のトップの競技レベルが劇的に上がったわけではありません(確かに、リオ五輪の10000mは驚異的でしたが)。ただ日本女子がレベルダウンしただけの話です。結局は駅伝偏重になっている国内の競技体制を根本的に変えていかない限り、女子もマラソン・長距離で世界と戦うのは無理だということです。何年同じコメントを書けばこのお寒い状況は改善されるのでしょうか。来年のこの時期も今年と同じく毒を吐いて終わりなんでしょうか。

 

【マラソンの代表選考について】

 昨年来、また性懲りもなくマラソン代表選考のあり方が問題になっておりました。いい加減にせえよ。1990年代初頭から20年以上にわたって続くこの不毛な議論と連鎖を、誰か止めようとする奴はいないのか。

 複数のマラソンを選考会としているため、マラソンの選考には主観が入り込む余地が多分にあります。前回の世界陸上でくそ選考があったことは記憶に新しいところです。

唯一の優勝者が落選!女子マラソン代表に疑問の声が続出中 - NAVER まとめ

世界陸上・女子マラソン選考に疑問の声 増田明美さんに続き高橋尚子さんも「憤慨している」 - Togetterまとめ

松野明美、高橋尚子から田中智美へ。女子マラソン選考問題は終わらない。 - その他スポーツ - Number Web - ナンバー

世界陸上の女子マラソンの選考について - 走らなければよかったのに日記

 そして、今年は代表発表の時期を巡って、陸連の曖昧な態度が福士を振り回すというわけの分からないこともありました。

http://gabasaku.asablo.jp/blog/2016/03/19/8053663

リオ五輪女子マラソン代表選考の行方 - 増島みどり|WEBRONZA - 朝日新聞社

3分でわかる福士加代子のレース強行出場とリオ五輪マラソン代表選考の問題点 - さようなら、憂鬱な木曜日

五輪女子マラソン選考問題の流れと過去の選考騒動 - 陸上 : 日刊スポーツ

 2017年の世界陸上の選考はもう少し分かりやすいものとなりましたが、それでもなお条件の違う複数レースを使うというあり方に変化はありません。

 個人的には、代表選考は男女とも東京マラソンでの一発勝負が理想だと思っています。女子は東京マラソンが選考レースに含まれていません。ワールド・マラソン・メジャーズの一角である東京マラソンには世界トップの女子選手たちがやってきます。しかし、日本代表選考に関わるレースではないので、日本の一線級は東京マラソンに出場しようとしません。日本でただ1つのメジャーマラソンを軽んじ、ローカルレース3本を選考レースに使うという、これまたいびつな状況です。

 主観の入る余地を一切なくして、自動的・客観的に代表が決まる。これが一番後腐れがなくていいと思います。他の陸上競技種目は事実上の日本選手権の一発勝負(日本選手権前後の成績も考慮されることがありますが)です。マラソンだけ特別扱いする理由はどこにもありません。

 今回の選考こそ、ごたごたが起きずにスムーズに事が運んでほしいものですが、また一波乱二波乱あるかもしれません。