書けるうちにどんどんいきましょう。続いて本会企画の辻真先インタビューです。司会は日下三蔵さんでした。
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日下三蔵(@sanzokusaka)さん | Twitter
5/4「SFセミナー2017」昼の部4コマ目は辻真先氏インタビュー。インタビュアーは日下三蔵氏。辻さんが何でも覚えていてすらすら答えるのにビックリ。筒井康隆氏ですら、時々日下さんが外部メモリーと化すのに! pic.twitter.com/aveQERJ2qD
— 北原尚彦@祝シャーロック新作7月放送 (@naohikoKITAHARA) 2017年5月5日
【箇条書き】
上記リンクのツイートにもありますが、辻さんは本当に昔のことをよく覚えていらっしゃって、非常に面白いパネルでした。ただ、よく覚えているがゆえに微に入り細を穿つお話になるので、話が全然進まないというジレンマがありました(笑)。とりあえず、パネルの中で出てきたものから面白いと思ったトピックを箇条書きにしてみます。あくまで私のメモから書き起こしたものなので、事実誤認や関係各位への失礼がある場合はご容赦ください。
・NHKのドラマの収録中。昔はビデオテープが高価で、テープを切って編集することができなかったので、1回NGが入ると全編撮り直しになった。あまりにたくさんNGが出て、収録が夜明け前まで続いたとき、たまりかねた水谷良重(八重子)が一言。
「ビデオテープを発明したやつを火あぶりにしろ!」
・島田一男原作とクレジットされているドラマの脚本が全く使いものにならなかったので、撮影の前日に辻真先がすべて書き直す羽目になったことがある。
・『遊星少年パピイ』は原作がなく、辻真先がかなりの部分をゼロから書いていた。
・『ジャングル大帝』のエンディングの歌詞は、歌手が漢字を読めなかったので、できるだけ漢字を入れないように作った。また、オープニングの歌詞は、作曲家があまりの凝り性で作詞家とそりが合わなかったので、適当にその場で作られた。
・池上遼一は非常に真面目で、漫画の中で使うからということでわざわざ自ら少林寺拳法に入門した。
・竹宮恵子はデビュー当時、両親に内緒でマンガを描いていたので、辻真先が徳島に出向いてこっそり打ち合わせていた。
・『宇宙猿人ゴリ』の企画は『猿の惑星』の後追いである。しかし、怪獣の名前を冠しても売れないからヒーローの名前を使え、と文句がついたため、タイトルが『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』『スペクトルマン』へと変化した。また、当時のピープロは資金繰りが苦しく、夜逃げ同然の状態だったので、世田谷の事務所にだれにも見つからないようこっそりギャラをもらいに行っていた。
(宇宙猿人ゴリ)
(スペクトルマン)