otomeguの定点観測所(再開)

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2017年極私的回顧《スポーツ》④ モンテディオ山形

 極私的回顧スポーツの第4弾は、わが偏愛のモンテディオ山形です。今年は良くも悪くもパッとしないシーズンでした。

 【可もなく不可もない退屈なシーズン】

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超モンテディオ山形掲示板

 今年のモンテの最終成績は勝ち点59の11位。シーズン当初はJ2優勝とJ1復帰を目標に掲げていましたから、その目論見からすると落胆するような成績です。しかし、そんな空宣言を真に受けたサポーターは少なかったでしょう。現有戦力とチームの戦いぶり、そして無能なフロントなどを考え併せれば、チーム状態を正確に表した妥当な成績でした。

 今年はJ2が大混戦だったので、PO圏内との勝ち点差はわずかでしたが、結局、PO圏内まで昇ったのは1回だけでした。2ケタ順位が定位置で、シーズン終盤は消化試合のようなゲームが続きました。J3降格まで危ぶまれた昨年の惨状から考えると、マシだったともいえます。しかし、カタルシスも喜びもない退屈なシーズンでした。

 

【今年も怪我人続出】

 シーズン前は気合いを入れたチーム編成を行っていました。監督を木山に変えて戦術と人心を一新しました。また、GKとDFを入れ替えてディフェンスの強化を目論みつつ、2016年にJ2で2ケタ得点をしたFWを複数呼び寄せて攻撃力の強化を図りました。守備・攻撃ともに課題を解消するべく、無能フロントの割にきちんと仕事をしていたと思います。

 開幕戦ではきちんと組織的な堅守速攻ができていました。

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 ところが、ここからいつものように怪我人が続出。攻守の鍵となる選手が次々と離脱し、苦しいやりくりを強いられました。それでも前半戦は何とか粘って負けない状態を維持していました。

 でもやっぱり、後半戦は徳島に大敗を喫すると、チームは崩壊局面に入って連敗を続け、例年のモンテの姿に戻ってしまいました。

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 それでもJ2全体が混戦だったので、PO圏内との勝ち点差はわずかでした。上位進出のチャンスはありましたが、肝心の8・9月に引き分けを繰り返して勝ち点を積み上げられず。あまり負けなかったので順位は落ちませんでしたが、順位が上がることもなく上位との勝ち点差だけはじりじりと開いていきました。サポーターとしては日々フラストレーションがたまっていく状態で、忸怩たる思いでした。

 そまま浮上のきっかけをつかむことなくシーズン終了。中途半端な1年でした。

 

【チームマネジメントの欠如】

 勝ち切れないこととか得点力不足とか、例年の課題が今年もクリアーできなかったことは明白です。しかし、シーズン前に補強した戦力がまともに機能していれば、もうち少しましな結果になっていたはずです。低迷の原因は、これもいつものことですが、一重に怪我人の多さに尽きます。

 プロスポーツは怪我と隣り合わせだとはいえ、ひどいときは紅白戦さえできないほど怪我人が多い状態でした。監督交代のためオーガナイズすべき内容が変わり、選手たちに負荷がかかっていた状況だったのは確かでしょう。しかし、戦術や練習の内容の以前に、モンテは毎年のように怪我人を出しまくってチーム状態が悪化します。フロントにも現場にも、1年を通じてチームマネジメントを行う力がないのでしょう。シーズン前は戦略的に行われていた補強も、夏は数合わせ的なものに終わったために効果なし。改めてフロントの無能さを認識させられました。

 チームを強くするためには、社長以下フロントを刷新し、県の介入を排することが不可欠です。でも、県知事が変わらない限りそれは不可能なので、来年もマネジメント力の向上は見込めないと思われます。まずは現場が踏ん張って1年間、極力怪我人を抑えて戦い抜くこと。11月の試合では迫力ある攻撃を見せ、来年への光明もありました。

 2018年はもう少し浮上して、POを巡る争いに加われるといいのですが。選手と監督・コーチとフロントとサポーターが一体になっていたあの時代はもう戻ってこないんですかねえ・・・。

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