2018びわ湖毎日マラソン⇒まーあ、低調なレースで・・・
毎度毎度の遅ればせですが、先日行われたびわ湖毎日マラソンについての雑感をまとめてみたいと思います。日本勢が極めて低調な、ひどいレースでした。
【既視感のある光景がまたしてもまたしても】
初マラソンの中村、日本人トップの7位 びわ湖毎日 :日本経済新聞
初挑戦の中村、MGC出場権=日本勢最高7位、ディラングV-びわ湖毎日マラソン:時事ドットコム
先日の東京マラソンで日本新記録が出たことについては、当ブログでもテキスト化しました。
その翌週ということで、プラスの波及効果を期待していたのですが、全くの期待外れに終わりました。東京マラソンに比べて遅いペース設定は日本人に合わせたペース設定であり、メジャーレースである東京とローカルレースであるびわ湖の違いです。外国人選手も二線級・三線級に過ぎませんので、日本勢も十分に勝負できると戦前は思っていました。当日の気温上昇に合わせてペースメーカーのペース設定をさらに遅くするということで、運営側もおぜん立てをしっかり整えていました。
しかし、レース本番では、スローペースにもかかわらず勝負どころの30kmを手前に日本勢がほぼ総崩れとなる体たらくでした。先頭集団に唯一残った窪田も大失速し、誰一人優勝争いはおろか上位に残ることすらできませんでした。辛うじて中村がMGC資格を手にしましたが、今回の日本勢の顔触れでMGC出場権獲得者が1人のみに終わるとは、全く予想していませんでした。瀬古御大が怒るのも当然でしょう。今回はパワー不足のひ弱な選手どもが全面的に悪いと思います。
瀬古利彦リーダー「地力がない」 低調びわ湖マラソンに苦言/スポーツ/デイリースポーツ online
瀬古氏、不振の日本勢に苦言「東京五輪はもっと暑い」/マラソン - スポーツ - SANSPO.COM(サンスポ)
ペースメーカーが小刻みなペース変動を行っていたためにスタミナを削られたようですが、この程度のペース変動はよくあることです。一定ペースで押していく駅伝病に侵されているから不甲斐ない結果に終わるのです。また、気温が高かったという言い訳がされていますが、2016年に日本人のサブテンが4人出た時は気温が20度を超えていました。単に今年の選手たちに力がなかっただけです。そもそも、優勝タイムは2時間7分台ですから、何の言い訳もできません。
一番心配なのは旭化成勢です。村山を筆頭にポテンシャルの高い選手を複数送り込みながら、勝負どころの前に全員なすすべもなく消えました。今回、村山謙太にとってはマラソンにおける橋頭堡を築く大きなチャンスだったはずですが、村山のランナーとしての評価は大きく下げざるを得ません。旭化成はMGC出場権獲得者いまだゼロです。かつてのマラソンの名門は、駅伝のみ強いという内弁慶になり下がりました。
旭化成2連覇 市田兄弟、村山謙太が区間賞の快走 - 陸上 : 日刊スポーツ
これで今シーズンの男子の国内主要マラソンは終了しました。福岡⇒東京ときていたいい流れがびわ湖でストップしてしましたが、何とか循環を止めることなくトラックシーズンに入ってほしいと切に願います。