otomeguの定点観測所(再開)

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ハリル解任⇒内輪もめせずなでしこを応援しようぜ

 また遅ればせの更新になってしまいましたが、既に皆さんご存知で大量の情報が飛び交っているハリル解任についてです。非常に頭にきてしまい、なかなかテキスト化する気になれませんでした。かなり雑な文章になると思うので恐縮ですが、とにかく今の思いを吐き出してみたいと思います。

 

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 最悪のタイミングで最悪の悪手が打たれた、としか思えません。ハリルのサッカーには私もいろいろ疑問符があったし、最近の代表の試合にはフラストレーションがたまりっぱなしだったので、心情的には解任は分からなくもないです。でも、多くの人が感じていると思いますが、まともに考えるとやはりこの時期の解任はおかしい。

 スポンサーの陰謀だとか、選手が解任に動いたとか、協会上層部の保身だとか、憶測が飛び交っていますが、そんなものはどうでもいいです。問題は、サッカーファミリーが一体となってワールドカップに向かわなければいけないこの時期に、すったもんだと内輪もめをやっている混乱と頭の悪さです。アフリカや中東のサッカー協会の統治能力の低さを、これまで対岸の火事のように眺めてきましたが、まさか日本でこんなことになるとは。

 田嶋が会見で語っていた「コミュニケーション不足」なるものは、解任の理由になるとは思えません。だって、大人が金をもらって仕事としてやっているんですよ。普通の会社で上司とコミュニケーションが取れないと泣きついたところで、甘ったれずにちゃんと話し合え、と一蹴されて終わりでしょう。田嶋の会見は終始、保身と言い訳にしか聞こえませんでした。

 海の向こうでハリルが喚き散らしているようですが、それももはやどうでもいいです。テストマッチの結果を問われて解任されたのは理不尽としか言いようがありませんが、とにかくひどい試合を見せられ続けたので、ハリルを擁護する気にはなれません。もしかしたら本番で大きな化学変化を起こし、結果を残した可能性もあるわけですけど、それももはやありえないことなので、ハリルを評価することはできなくなってしまいました。アンフェアであることは分かるつもりですが、サポーターとしては感情が先に立ってしまいます。多分、私のサッカーリテラシーもかなり低いということでしょう。

 西野が会見で語っていた日本化したフットボールというのは妄想ですね。日本人らしいサッカーなどない。細かいパスをつないでポゼッションで上回り相手を崩すのが日本的なサッカーだ、と勘違いしている人が多いですが、違います。トルシエオシムが志向したような、相手の長所を消し、守備を固め、ハードワークを行い、規律正しくオートマティックに動くサッカーが日本的なサッカーです。粘りに粘ってまた粘る、強固な守備をベースに速攻を仕掛けていくのが日本的なサッカーです。パスサッカーは堅固な守備を構築してこそ生きるもの。それを体現していたのがトルシエジャパンであり、かつてのなでしこでした。戦力的にはザックジャパンが史上最強だと思いますが、組織力や戦術まで総合するとトルシエジャパンがいまだ史上最強の代表になってしまうと思います。

 ハリルのアプローチは日本人向きの正しいものだったということになりますね。しかし、ハリルジャパンが本当はどこまで強かったのか、検証する機会は失われてしまいました。

 過去を振り返ってもどうしようもないんですが・・・。

 まあ、こうなったら全力で西野ジャパンを応援するしかありません。スタッフが全員日本人になるので、コミュニケーションの齟齬は発生しないはずです。これで奇跡の決勝トーナメント進出なら今回の決断は英断、大方の予想通りボコボコにされたら協会が無能だった、それだけ。サポーターとしては代表を信じてエールを送るしかありません。しかし、応援する気がどんどん削がれていきます。こんな鬱な気持ちでワールドカップ本番を迎えることになるとは・・・。

 

 今回の騒動で最も許しがたいのは、なでしこがW杯最終予選を必死に戦っている最中に、協会自ら冷水を浴びせやがったことです。田嶋のやるべきことはこんな内輪もめではなく、先頭に立って応援することじゃないのか。記者会見でなでしこをもっともっと盛り上げてやることじゃないのか。

 ベトナム戦・韓国戦の試合内容について言いたいことは山ほどあります。高倉監督にも文句はいろいろあります。でも、国内のひどいサポート状況を考えると、最前線で戦う彼女たちにマイナスの言説をぶつけてはいけないと思います。

 今夜、大一番のオーストラリア戦ですね。国内で内輪もめに興じるだらしない男どもはほっときましょう。極めて厳しい試合になるでしょうが、なでしこの熱い戦いを大いに楽しみたいと思います。

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