otomeguの定点観測所(再開)

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W杯2018⇒南米勢全滅・・・

 では、昨夜のW杯準々決勝の感想です。ロシアはやはりヨーロッパの一角だったということですかね。南米勢が全て姿を消し、欧州勢のみになってしまいました。

 ウルグアイVSフランス⇒大きかったカバーニの穴】

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 チームの完成度で上回るフランスが、順当に勝利を手にした印象です。ウルグアイが拮抗していたのは序盤のみで、先制点を挙げるとそこからはフランスが試合をきっちりコントロール。守備ブロックを固めたウルグアイに対して攻めあぐねる場面もありましたが、ほぼ危なげなくベスト4進出を決めました。レ・ブルーのチームとしての完成度は近年にないほど高まっています。20年ぶりのW杯制覇へ死角がなくなってきた印象です。

 対するウルグアイは、カバーニの欠場が全てでしたね。2トップの一角が欠けたために攻めのバリエーションがなくなり、ほぼ単調な放り込みに終始。これではフランスの守備を崩すことは難しいでしょう。もう少しフランスと拮抗した試合ができると思っていたのですが、最後はあっけなく大会を去ることになりました。

 

【ブラジルVSベルギー⇒組織化された赤い悪魔】

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 これまで個人技中心で組織力に不安のあったベルギーですが、この試合は大きく殻を破るきっかけになったかもしれません。グループリーグでも日本戦でも不安定だったディフェンスを4バックのシステムに変えたことで、ベルギーの守備組織は淀みなく連動するようになりました。そして、安定した守備からルカクへとしかける鋭いカウンターで、逆にブラジルの守備を翻弄して前半で2点をゲット。試合のペースを完全にベルギーがコントロールしていました。

 後半はブラジルが猛然と攻めたてますが、これまでのような守備組織の崩れがなく、一丸となって守り抜いたベルギー。高さで譲らず、再度からの揺さぶりにも安定しており、ブラジルの前線の個人技も封じ込めました。これまで観てきたベルギー代表の試合としては恐らく最高の内容で、本命とされたブラジルを退けました。

 次戦はフランス。事実上の決勝戦とされる試合になるでしょうが、この日の内容を維持できれば、今のベルギーに勝てない相手はいない気がします。というか、このチームと日本が互角の内容だったことが信じがたいです。もしこのままベルギーが優勝すれば、このブラジル戦はベルギーが真の強国に変貌した試合として記憶されることになるかもしれません。