otomeguの定点観測所(再開)

文芸評論・表象文化論・現代思想・クィア文化・社会科・国語表現・科学コミュニケーション・初等数理・スポーツ観戦・お酒・料理【性的に過激な記事あり】

プリティオールフレンズ抱き枕カバー炎上に対する私的見解

 うーん、忙しいです・・・。相変らずブログ更新の時間と手間がなかなか取れない状態が続いており、まだ当面は更新が不定期になります。とりあえず、できる範囲で雑駁なものを挙げていくことが続くと思われます。なまけがちな場末ブログで恐縮ですが、飽かずお付き合いいただければ幸いです。

 さて、コミケ期間中は今年も仕事や私事が重なっていたため、ビッグサイトには行けなかったのですが、コミケの前後で『プリリズ』『プリパラ』界隈が(軽く)炎上していましたようで。一般の視聴者から見れば、所詮はただのオタクどうしの内輪もめでしかないと思いますが。この炎上について知人などから意見・感想を求められる場面がありましたので、ここで私見(??)をテキスト化しておきます。

 
【とりあえず関連リンク】

プリティーオールフレンズ ビッグクッションカバー | デジタルとアナログをつなぐ 株式会社イクリエ ICREA CO.,LTD.

C94委託商品

プリティーオールフレンズの「抱き枕」が許されない理由 - wezzy|ウェジー

【報告】「日本のサブカルチャーはダイバーシティに耐えるか」 | Blog | University of Tokyo Center for Philosophy

プリティーオールフレンズ「抱き枕カバー」コミケ販売中止に様々な声 - Togetter

プリティーオールフレンズ「抱き枕カバー」コミケ販売中止に様々な声 (2ページ目) - Togetter

プリティーオールフレンズ「抱き枕カバー」コミケ販売中止に様々な声 (3ページ目) - Togetter

キャンペーン · 株式会社イクリエ: #プリティーシリーズ_女の子キャラクター_性商品化_もいい加減にしろ · Change.org

#プリティーシリーズ_女の子キャラクター_性商品化_もいい加減にしろ

プリティーオールフレンズの「水着抱きまくら」を、認める勇気を僕に下さい。 - プリキュアの数字ブログ

マンガ☆ライフ |『プリティーオールフレンズ』水着抱き枕カバーにおける見解について

魔法の終わりは夢の終わりか - 夢と詩情のアニマ

Phos/抱き枕 【タツノコプロ/DONGWOO A&E】プリティーシリーズ ビッグクッションカバー

プリパラ抱き枕が炎上しコミケでの販売中止wwww : ドンと来い速報

プリティーリズム、プリパラのキャラクターを使ったエロ抱き枕カバーの販売をタカラトミーが許諾してしまい、韓国のファンが激おこ! - ネオンラボラトリー

コミケ94『プリティーオールフレンズ』のビッグクッションカバー、販売中止へ!期間限定で受注を実施!! - あにぶニュース

女児向けアニメ「プリティーオールフレンズ」の抱き枕発売で韓日のファンから批判殺到 | ぽぽぽにゅーす!

プリパラの抱き枕カバーに批判の声「子供向けアニメを性的にみるな」 : ドンと来い速報

 なんぼでも貼れますが、とりあえずこんなもんで。

 当ブログは小児性愛者的要素とプリパラファン/フェミニズム的(??)要素が並存している奇特なブログであり、私の中にもいくつか相反する見解が湧いております。全く矛盾することを平然と並記しておりますが、あしからずご了承ください。

 

小児性愛的見解】

 私の見解に一番近いリンクはこちらです。

Phos/抱き枕 【タツノコプロ/DONGWOO A&E】プリティーシリーズ ビッグクッションカバー

 いやー、騒いでくださってどうもありがとうございました。コミケ後に通販をやるかもしれないと思ってはいましたが、仕事の都合で今年もコミケに足を運べなかったので、受注通販という私にとってベストの形で落ち着きました。『プリリズ』の中学生BBAはどうでもよいので、小学生のらぁらとゆいを既に発注済みです。炎上に関わった方々に篤く御礼を申し上げます。

 と、おちょくるのはこれくらいにして。

 私は恒常的に小学生を性的に消費している人間なので、今回の抱き枕カバーに嫌悪感を抱き非難している(似非)フェミの方々をセックス/ジェンダーの側面から批判する資格はありません。でも、上のリンクにもあるように、今回の企画は公式周辺でかなり入念の動きのあった労作であることは間違いなく、ろくに課金しないオタクが自分の好き嫌いでつぶしていいものではないはずです。確かに、作品の性質を考慮して、絵柄をもう少しエロくないものにすべきだったとは思いますが。

 今回の抱き枕カバーを女児や女性に対する性的暴力というなら、版権をクリアーした合法的なコンテンツを販売停止に追い込もうとする行為も、明らかな営業妨害であり暴力です。コンテンツに対して嫌悪を表明するのは勝手ですが、嫌なら見なければいいだけの話。さくっと切りゃあいいんです。自分の見解や好悪のみを粗暴に振りかざし、性的消費の多様性を認められない偏狭な人間が安易にフェミニズムを語らない(/騙らない)でほしいと思います。

プリティーオールフレンズの「水着抱きまくら」を、認める勇気を僕に下さい。 - プリキュアの数字ブログ

  とにかく、この件については好きか嫌いか以外の判断基準がないので、賛成派と反対派の妥協点はないでしょう。単なる水掛け論です。不毛な議論などさっさと終息させて、注文した商品が届くのを待つのが吉ということです。

 

 で、抱き枕カバービッグクッションカバーの絵柄なんですが。

 らぁら

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 尊い・・・。

 うーん、いいですねー。問答無用で愛でたくなりますね~。背面が特にエロいですね~。お尻のラインを出していませんが、背中のラインと視線とブラのホックでエロかわいさを表現しております。完成度高い・・・。これも上記リンクと重なりますが、やはり気合い入れすぎたのが問題なのでは。

 ゆい

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 これもエロいですね~。愛で甲斐がありそうですね~。背面絵は脱ぎかけに見えなくもないのがいいですし、正面絵の表情も穏やかに誘っている感じで私の好みです。できれば背面絵できちんとお尻のラインを見せてほしかったですが、さすがにそこまでは攻められないか。

 どちらも実物を愛でるのが楽しみです。これでまた生きる理由ができました。

 

【プリパラファン/フェミニズム的(??)見解】

 散々、小児性愛的欲望を吐き出しておいて恐縮ですが、ここから内容がガラッと変わり、全く矛盾することを述べていきます。

プリティーオールフレンズの「抱き枕」が許されない理由 - wezzy|ウェジー

 若いライターの方が書いた記事ですが、最初に挙げた関連リンクの中で一番まとまっていて、内容が的を射ているテキストでしょう。確かに、今回の抱き枕カバーは、今までの『プリパラ』からは考えられないほど、ジェンダー的な視座について短絡的な商品だと思います。

キャンペーン · 株式会社イクリエ: #プリティーシリーズ_女の子キャラクター_性商品化_もいい加減にしろ · Change.org

 このキャンペーンも最初の関連リンクに入れてありますが、『プリパラ』について、「子どもを性的な商品にするな!」という批判は全くの的外れです。『プリパラ』はファーストシーズンから子供を性的な商品として描いて、セックス/ジェンダー的な要素を作中に恒常的に散種してきたアニメです。少女たちがアイドルというアイコンとして消費されている時点で、『プリパラ』において少女たちは異性からも同性からも性的消費の対象になっています。各種の水着やらコスやらで散々攻めてくるのを愉しんでおいて、今さら何をぬかしとんだということです。性的消費という点については、今回の抱き枕カバーもアニメもセックス/ジェンダー的な根幹における差異はありません。

 では、なぜ『プリパラ』が性的に消費されるアイコンを作中に取り込みながら、女児向けの作品として成立したのでしょうか。これまた上記リンク記事の内容と重なりますが、アニメ『プリパラ』が見事だったのは、アイドルという性的消費のアイコンに少女たちを紐づけ、ジェンダー的に多様な属性を有するキャラクターを数々登場させ(また/あるいは、精神形成・人格的にも多様な属性を有するキャラクターを数々登場させ)、そして性的に過激なシーンを「ネタ」として昇華させていくつも挿入しながら、演出や脚本などの工夫で徹底的な外挿を行い、女児向けアニメとしてのフォーマットを維持し切った点です。そして、複雑な性/生を包含する襞の深い世界観を作り上げて、少女たちが夢をかなえる舞台としてのプリパラを最後まで描き切った点です。乱暴にまとめてしまえば、『プリパラ』ほどセックス/ジェンダー的にケイオティックでハイセンスなアニメはかつてなく、スタイリッシュな混沌こそが『プリパラ』の魅力の源泉だったということです。もっとぶっちゃけてしまえば、完全な主観の吐露になりますが、かっこいいから見ていて不快にならなかったんです。

【報告】「日本のサブカルチャーはダイバーシティに耐えるか」 | Blog | University of Tokyo Center for Philosophy

 しかし、今回の抱き枕カバーは、性的消費としておおきなおともだちへの媚びが露骨に透けて見えるものです。本来、『プリリズ』『プリパラ』のグッズの購買層は女性がメインであるはずです(購買層の男女比がどれくらいなのかは知りませんが)。しかし、今回の抱き枕カバーのターゲットは、明らかにキャラクターに疑似的な性欲をふりかける男のオタクです(実際、私も衝動的に欲しいな~と思ってしまいました)。誰がなんと弁解しようと、少女がアイコンとして刻まれた抱き枕カバーを性的に愛でることは、女性から見れば暴力的な性的消費の形態です(実際、中身を入れて抱いて触って愛でまくるわけですから言い訳できないでしょう)。公式が自ら少女たちを性的なアイコンとして単線的・暴力的な消費の軸に乗せてしまうことは、アニメ『プリパラ』から築いてきたセックス/ジェンダー的に襞の深い世界観を、公式が自ら劣化させて貶めることに他なりません。

 キャラクターグッズの中でも、抱き枕カバーはスペースをとって飾りつけに不便であるにもかかわらず、非常に安定した売り上げが見込める商品です。今回のグッズも、売れるものだからこそ公式が気合いを入れて作ったのが分かります。最初、コミケでの限定販売にしていたのも、抱き枕カバーが成人向けのグッズだから、公式が配慮して(緩やかですが)ゾーニングを行ったというのも分かります。しかし、今回の問題の本質は抱き枕カバーそのものに潜むジェンダー的に根深くナイーブなものであり、販路に気を遣えば解消できるというような生半なものではありません。今回の騒動で、(特に女性ファンに対して)『プリリズ』『プリパラ』『プリチャン』が負った、ブランドとしてのマイナスイメージは軽くないはずです。

 ぶっちゃけてしまえば、抱き枕カバーなんて商品そのものがセンスがないしかっこよくないんです。『プリパラ』らしいスタイリッシュさがどこにもないんです。しかも、男どもに媚びるような露骨な水着姿なんて、下手に出るにもほどがあります。『プリパラ』ファンとしては、『プリパラ』が通常の美少女アニメの位相に堕してしまったような虚しさを覚えました。せっかく『プリチャン』でMiracle Kirattsが3人構成になって、物語が佳境に入ってきたところなのに、どうして公式が冷や水をかけるようなことをするのか。

 

 とはいえ結局、私はロリ&ペド・オタとしての消費衝動を優先させているので、後半部のテキストには何の説得力もないわけですが・・・。