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2018極私的回顧《スポーツ》② マラソン・長距離(女子)

 男子に続いて女子のマラソン・長距離の回顧に参ります。まずは、昨日行われたさいたま国際マラソンからいきましょう。

 

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【2018さいたま国際マラソン

 

 

第4回大会の記録|ニュース|さいたま国際マラソン

今田、日本勢最高の4位=MGC出場権は逃す-さいたま国際マラソン:時事ドットコム

清田、MGC切符持ち越し=さいたま国際マラソン:時事ドットコム

瀬古氏「ちょっと寂しい」またもMGC出場者出ず/マラソン - スポーツ - SANSPO.COM(サンスポ)

 今年も日本勢が低調なレースでした。海外招待選手のレベルは高くなかったし、日本勢の主力も大阪・名古屋に回ったため、国内招待選手も手薄なメンバーでした。駅伝シーズンのただ中であり、起伏のあるコースのため、さいたま国際の位置づけは相変わらず微妙なものです。それでもなお、MGC出場資格獲得は死守しなければならない最低線であり、清田にとってはここは勝たねばならないレースだったはずです。しかし、またも清田は失敗レースでした。2017名古屋の後は、まともなレースがありません。なにかトラウマでも抱いてしまったのでしょうか。15キロで早々に遅れだし、2時間30分すら切れない体たらくでは話になりません。4位の今田の自己ベスト更新は健闘だったと思いますが、MGC出場資格は取れませんでした。結局、昨年同様、日本勢にとっては何の収穫もないレースでした。

 

【2018年の厳しい総括】

2018春マラソンまとめ⇒あえてネガティブに語ってみた - otomeguの定点観測所(再開)

2018アジア大会 女子マラソン・長距離 - otomeguの定点観測所(再開)

 マラソン・長距離をまとめてくくってしまいましょう。今年もほとんど収穫のない厳しい1年でした。世界との距離が今年も縮まらず新戦力の台頭も少なかったマラソンと、アジア大会でメダルが取れず選手権での弱さを露呈した長距離。日本の厳しい現在地を改めて思い知らされた1年でした。

 マラソンでの目立った結果といえば、大阪での松田の優勝と、

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 アジア大会・女子マラソンでの野上の銀メダルくらいでした。

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 松田はベルリンマラソンでも22分台で5位に入りました。彼女たちが辛うじて結果を全面倒壊を食い止めてくれましたが、活況だった男子マラソンに比べて戦力不足は否めず、東京五輪への光明は全く見えていません。

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 極私的にはMGCには賛成ではないのですが、MGC出場権獲得者の人数が、現在の男女マラソンの対照的な状況をよく表しているといえるでしょう。

マラソングランドチャンピオンシップ - Wikipedia

MGCファイナリスト:マラソングランドチャンピオンシップ(MGC) - Marathon Grand Championship

【出場権獲得者】Wikipediaからコピペ)

男子
村澤明伸日清食品グループ):北海道マラソン2017
大迫傑(ナイキ・オレゴン・プロジェクト):第71回福岡国際マラソン
上門大祐(大塚製薬):第71回福岡国際マラソン
竹ノ内佳樹(NTT西日本):第71回福岡国際マラソン
川内優輝(埼玉県庁):ワイルドカード(第71回福岡国際マラソン・第48回防府読売マラソン
園田隼(黒崎播磨):第67回別府大分毎日マラソン
設楽悠太(Honda):東京マラソン2018
井上大仁MHPS):東京マラソン2018
木滑良(MHPS):東京マラソン2018
宮脇千博(トヨタ自動車):東京マラソン2018
山本憲二(マツダ):東京マラソン2018
佐藤悠基日清食品グループ):東京マラソン2018
中村匠吾(富士通):第73回びわ湖毎日マラソン
岡本直己(中国電力):北海道マラソン2018
谷川智浩(コニカミノルタ):北海道マラソン2018
大塚祥平(九電工):北海道マラソン2018
中本健太郎安川電機):北海道マラソン2018
藤本拓(トヨタ自動車):ワイルドカードシカゴマラソン2018)
服部勇馬(トヨタ自動車):第72回福岡国際マラソン
山岸宏貴(GMOアスリーツ):第72回福岡国際マラソン
福田穣(西鉄):第72回福岡国際マラソン

女子
前田穂南(天満屋):北海道マラソン2017
松田瑞生ダイハツ):第37回大阪国際女子マラソン
安藤友香スズキ浜松AC) :第37回大阪国際女子マラソン
関根花観(日本郵政グループ):名古屋ウィメンズマラソン2018
岩出玲亜(ドーム):名古屋ウィメンズマラソン2018
野上恵子(十八銀行):名古屋ウィメンズマラソン2018
鈴木亜由子日本郵政グループ):北海道マラソン2018
小原怜(天満屋):ワイルドカード名古屋ウィメンズマラソン2018・ベルリンマラソン2018)

 男子21人に対して女子はいまだ8人です。五輪のメダルや入賞以前に、大阪・名古屋でMGC出場権獲得者をもっと出さないと、MGCがレースとして成立するかどうかすら厳しい状況です。というか、ここに名前を連ねるべき選手たちはもっといるはずです。2019年には彼女たちの奮起を期待したいと思います。

福士加代子 - Wikipedia

前田彩里 (陸上選手) - Wikipedia

田中智美 - Wikipedia

清田真央 - Wikipedia

伊藤舞 (陸上選手) - Wikipedia