otomeguの定点観測所(再開)

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2019東京マラソン⇒収穫のない凡戦

 まだ走っている方もいらっしゃいますが、本日行われた東京マラソンの感想をまとめておきます。

 

sports.yahoo.co.jp

 日本勢の結果で見る限り、男女ともに収穫のない凡戦でした。以上、終わり。

 雨の降りしきる厳しいコンディションでしたが、その中でどうするのかという話ですから、当然言い訳にはなりません。男子トップが4分台、女子トップが20分台ですし、上位は好タイムでゴールしているので、それだけのこと。対応できない日本選手が非力だというだけのことです。先頭のペースも別に速いものではないですし、途中で脱落していくのはそれだけの力だということ。まあ、大迫が落っこちた時点で日本勢は終わりでしたね。佐藤や中村の力では勝負になりません。それだけのことです。MGC獲得者が何人か出ていましたが、日本人向けのぬるいペースでレースを組み立て、後ろから追い上げるだけの雑魚ランナーをなんぼ生産したところで、世界と戦う力にはならないのでどうでもいいです。

日本記録保持者の大迫まさかの途中棄権 4度目で初 - 陸上 : 日刊スポーツ

 放送では「世界との差」と連呼されていましたが、大迫は世界ランク22位の選手で、今回の出場者では上から2番目のランクですから、それだけみれば「世界の一線級」であり立派な「優勝候補」です。現在、日本勢で数少ない、世界の一線級として戦えるランナーです。

www.iaaf.org

 ちなみに優勝したレゲセはランク55位。

www.iaaf.org

 プロランナーである以上、コンディションが言い訳にならないのは本人が一番よく分かっていると思います。放送で見ている限り低体温症でしょうか。次へのダメージを残さないという意味では、良い判断だったかもしれません。次走は9月15日のMGCになるのでしょうが、極私的には、ダメージがないようなら4月のボストンあたりに出てきてほしいところです。とにかく次戦での修正を期待しましょう。

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 女子は一山が健闘しましたが、MGC獲得ならず。

東京マラソン リーダーボード(速報)

女子は初挑戦の一山麻緒が日本勢最高7位/東京マラソン - スポーツ - SANSPO.COM(サンスポ)

 MGC獲得を目指すだけなら名古屋でよかったはずですが、あえてWMMの一角に挑戦した勇気に敬意を表したいと思います。それにしても、国内で世界最高峰の女子マラソンが開催されているのに、国内の興行の関係でMGCの指定レースになっていないため、MGC権利獲得条件がさいたまや大阪や名古屋に比べて厳しく、国内の一線級がWMMに出てこないという重大な矛盾。ただでさえ女子のMGCはかつかつなんですから、彼女にMGCの権利を与えてもいいと思うのですが。

 女子マラソンの停滞はまだまだ続くんでしょうね。

 東京マラソンは収穫のない大会でした。次はびわ湖、名古屋と続きますが、どうなることやら。