otomeguの定点観測所(再開)

文芸評論・表象文化論・現代思想・クィア文化・社会科・国語表現・科学コミュニケーション・初等数理・スポーツ観戦・お酒・料理【性的に過激な記事あり】

2019極私的回顧その21 ギャルゲー

 極私的回顧第21弾はギャルゲーです。表題からお分かりの向きも多いと思いますが、今回は18禁ですので、その手の趣向を許容できない方はこの先のテキストをお読みにならないようお願いします。また、いつもの通りテキスト作成の際にamazon、DMMほか各種レビューを参照しています。

 

2018極私的回顧その15 ギャルゲー - otomeguの定点観測所(再開)

2017年極私的回顧その15 ギャルゲー - otomeguの定点観測所(再開)

2016極私的回顧その15 ギャルゲー - otomeguの定点観測所(再開)

 

【マイベスト5】

1、いつかのメモラージョ

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いつかのメモラージョ~ことのはアムリラート~ - sukerasparo

『いつかのメモラージョ』2019年3月15日発売!シナリオライター・J-MENTさんへインタビュー!|Manga

ことのはアムリラート - Wikipedia

【3/1 ありがとう2OL】推しのラブより恋のラブ【百合を世界に溢れさせる】 (@SukeraSparo) | Twitter

『いつかのメモラージョ』2019年3月15日発売!シナリオライター・J-MENTさんへインタビュー!|Manga

しけんdeアムリラート(お試し版) - sukerasparo

 2019年のギャルゲーで唯一、私の知的琴線に触れた作品でした。エスペラントをもとにした人工言語「ユリアーモ」を構築し、キャラクターが異世界に迷い込んだ状況をリアルに再現。コミュニケーションの取りづらさから百合へと入り込んでいくという、ドラマとして正しく構築された希少な異世界ものです。言葉を覚える=勉強する過程が異世界の状況をリアルに感じさせてくれます。やはりこういう独特の知的こだわりがあってこそ、世界設定もシナリオも面白くなるもの。残念ながら、2019年にプレイしたギャルゲーで知的に踏み込んできたゲームはこの1作だけでした。

 

2、クロスコンチェルト

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クロスコンチェルト 一般販売版公式サイト

UNEEDZONE.jp ユニゾンジェーピー

クロスコンチェルト - アニヲタWiki(仮) - アットウィキ

コンチェルトノート - アニヲタWiki(仮) - アットウィキ

 あっぷりけ10周年記念作品で、クラウドファンディングが成立してめでたく完成へと至った、『コンチェルトノート』の続編作品。オカルトと純愛という前作の良さを踏襲し、伝奇もののゲームとしても一定の完成度をもった作品となりました。

 

3、タマユラミライ

 

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タマユラミライ - Azurite

Azurite公式@タマユラミライ好評発売中! (@Azurite_info) | Twitter

タマユラミライとは (タマユラミライとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

 ハートフルな妖怪伝奇もの。FANZAのレビューにもありましたが、『夏目友人帳』のテイストが一番近いです。設定がよくできているので、シナリオにその良さを生かしきれていないという批判もありましたが、そうすると多分別のノベルゲームになります。ヒロインたちに焦点を当てた構成にしてエロを入れてこの尺に収めようとすると、むしろあっさりめにしてバランスをとったこのボリュームで正解でしょう。

 

4、スタディ§ステディ

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スタディ§ステディ

 ラブイチャエロという点では2019年一番の作品でしょう。ワンパターンなストーリーで個別ルートのHシーンに多くを割いていますが、それがま~まれぇどの芸風です。初体験後のヒロインは積極的で抜きゲーのごとく濃厚なHシーンの乱れ打ちです。そしてネタバレになりますが、プレイヤーに実際にラブレターを開けさせる演出は秀逸だと思います。ただ、相変わらずシステム周りが激甘で、E-moteの不十分さや強制終了などが批判されていましたが、まあそれもま~まれぇどの芸風です。

 

5、pieces/渡り鳥のソムニウム

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pieces/渡り鳥のソムニウム|Whirlpool

 ネタバレになりますが、共通ルート・個別ルート全てを伏線にして、最後のTRUEエンドで全てを収斂させるという、思い切った構成。Whirlpoolには『竜翼のメロディア』というシナリオの完成度の高い作品がありますが、それ以来、久しぶりに凝ったシナリオで及第点のつけられる作品でした。結末に至るまでひたすら同じパターンが続きますが、最後にストレスが解消されることを信じて耐えましょう。

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【2019年とりあえず総括】

 不作。残念ながら極私的にはその一言で終わりです。知的刺激を得られる作品も、ロリゲーも、大作もなく、不満の残る1年となりました。萌えもシステム周りも演出も音楽も大切ですが、ノベルゲームの肝はやはり世界設定とシナリオ。この点で完成度が高く独特のこだわりを持った作品をもっと見たいと思います。そして、ロリゲーの潤沢な供給を切に望みます。

 2020年は『まいてつ』、スタジオメビウス再始動ほか、期待作がいろいろ待機していますので、知的刺激(??)・幼分補給ともに潤沢な年になることを祈っております。

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