otomeguの定点観測所(再開)

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EURO2016⇒祝・北アイルランド コパ・アメリカ⇒米国4強

 

 EURO2016はグループリーグコパ・アメリカ2016は決勝トーナメント準々決勝で、いずれも激しい試合が展開されたようですね。

 【イングランドVSウェールズ 

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 サッカー母国の誇りをかけた「英国対決」。事前の予想通り、激しい試合となりました。前半はウェールズが押し気味に試合を進め、ウェールズ1点リードで試合を折り返しました。しかし、後半はホジソンの選手交代が的中。後半から投入されたヴァ―ディが56分にウェールズのクリアミスから同点弾。やはり後半から出場のスターリッジがロスタイムに逆転弾を決め、イングランドが劇的な幕切れで「英国対決」を制しました。

 初戦はイングランドのベンチワークが批判されていましたが、この試合では見事な動きでしたね。これでイングランドは決勝トーナメントに向けて大きく前進。まだいろいろ不安要素はありますが、チームとして徐々に形になってきたようです。

 逆にウェールズは後半、動きが止まり、イングランドにほぼペースを握られてしまいました。次戦に向けて、スタミナ面が心配かもしれません。

 

【ドイツVSポーランド

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 クロース中心にパスを回してポゼッションで優位に立つドイツと、守備を固めたポーランド。前半はお互いに相手の様子をうかがっていたのか、スロースタートの試合となりました。後半は両チームともエンジンがかかり、守備の裏を突いて得点機を作る場面も見られましたが、お互いに決定力を欠いてスコアレスドロー。恐らくポーランドの思惑通りに進んだゲームだったと思います。

 ドイツは初戦で見せたような勝負強さが見られませんでした。中盤を支配しながらも、前線がポーランドの守備ブロックを崩すことができず、ただフラストレーションのたまる展開に。苦戦気味の試合でも泥臭く勝利をもぎ取るのがドイツ伝統の勝負強さですが、この試合では全くの不発に終わりました。

 対して、ポーランドは予定通りの勝ち点1で胸をなでおろしているでしょう。レバンドフスキがまだ無得点なのが気がかりですが、次戦は既にグループリーグ敗退が決まったウクライナです。決勝トーナメントに向けて予定通りに進んでいますね。

 

北アイルランドVSウクライナ

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 北アイルランドが国際大会初勝利をあげました。どうもおめでとうございます。会心のゲームを展開したと思います。

 ともに初戦で敗れて後のない両チーム。堅守の北アイルランド対攻めるウクライナという、戦前の予想通りの展開となりました。序盤こそボールの奪い合いがありましたが、20分以降は守備を固めた北アイルランドがいつものように自陣に引きこもりました。ウクライナもクロスを前線に放り込みますが、精度が低く、ことごとく北アイルランドの守備陣の網にかかりました。後はお決まりのカウンターから北アイルランドが先制、そしてロスタイムにダメ押し。スタイルを貫き通した北アイルランドが歴史的な1勝をあげました。

 これでウクライナグループリーグ敗退。前評判は悪くなかったですが、いいところなく大会を去ることになりました。

 北アイルランドは続いてドイツ戦ですね。北アイルランドのサッカー史上最大の試合になると思いますが、堅守速攻のスタイルでどこまでW杯王者を苦しめられるか、楽しみです。

 

【アメリカVSエクアドル

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 ともに退場者1名ずつを出したエキサイティングな試合は、スピードを生かして縦に仕掛けるエクアドルと、中央から力で突破を図るアメリカの、見応え溢れる攻め合いとなりました。終始押していたのはアメリカでしょう。22分にデンプシーのヘッドで先制、65分にデンプシーのシュートのこぼれ球をザーデスが押し込み2点目。しかし、試合終了間際はエクアドルが猛攻を仕掛けてアメリカゴールを脅かし、最後まで目の離せない試合でした。

 エクアドルはシュートの精度が低かったことに尽きますね。とにかくシュートが枠に飛びませんでした。決定機はいくつかあっただけに、惜しまれます。

 これでアメリカは、ホスト国として前評判通りの安定した力でベスト4。初めてコパアメリカで4強に進出しました。準決勝は順当にいけばアルゼンチンになりますが、今のアメリカならジャイアントキリングも可能でしょう。