アンチ・ドーピング
ロシアのドーピング疑惑のため、ロシアの陸上競技のリオ五輪出場が不可能になったというニュースが流れていました。まあ、当然か。
そして、予想通りロシアが反発しています。今後はスポーツ仲裁裁判所への提訴など、ロシアからいろいろ抵抗の動きが出てくるでしょうが、ひとまずはこれでドーピングを巡る騒動は落ち着く方向に向かうんでしょうね。
気がかりなのは、これで臭いものにふたがされて、他国のドーピングを検証する声が鎮まってしまうことです。ロシアだけでなく徹底的にやらなければ意味がないのですが。
ケニアやエチオピアの長距離選手のドーピング問題とか。一応ケニアでは反ドーピングほうが可決されましたが、ちゃんと運用されるかどうかははなはだ疑問です。
中国が昔からドーピングを行っていることは周知の事実ですが、いまだ厳罰が下されたことはありません。ここも国家ぐるみだと思うんですけどね。
昨年報道された、日本の大迫も所属しているオレゴン・プロジェクトのドーピング疑惑。ここもかなり怪しい臭いがしますが、その後、きちんと捜査が入ったという情報はありませんし。
組織ぐるみという点では、そもそも国際陸連がドーピングもみ消しに関わっていたという疑惑も捜査中のはずです。IAAF前会長のディアクの疑惑はどうなったんでしょうね。
現会長のセバスチャン・コーにも変な話が出てきたようですし。
いくらでも出てくるのでこの辺でやめておきますが、とにかくドーピングはフェアプレイの精神に反するということを認識し、徹底的に取り締まってもらうしかなさそうです。
2000年代、陸上短距離のドーピングが悪いイメージを持たれて、陸上ビジネス全体が縮小しました。そして、今また、陸上競技に大きなマイナスイメージがついています。1ファンとしては、とにかく早く騒動が収まって、クリーンな、フェアプレイの精神に基づいた競技が行われることを願ってやみません。