EURO2016⇒ティキ・タカ健在! コパ・アメリカ2016⇒コロンビア・ベスト4
スポーツのマイナス部分についてのテキストをあげた直後なので、試合のことを書いてスカッとしたいと思います。
【スペインVSトルコ】
今大会は堅守速攻のサッカーが勢力を伸ばしている感がありましたが、スペインがティキ・タカという自らのアイデンティティを見せつけて圧勝しました。トルコが序盤から攻めに出たことで、かえってやりやすくなったスペインが中盤も前線も優位に立って終始試合をコントロールしていました。トルコがなぜ引いてこなかったのか、疑問が残ります。途中交代で中盤を強化しようとはしましたが、焼け石に水でしたし。
スペインはこれで決勝トーナメント進出を決め、次のクロアチアは主力温存で臨むでしょう。3連覇に向け、無敵艦隊は理想的な形で航海しています。
【イタリアVSスウェーデン】
スペインとは対照的な堅守速攻・カテナチオの伝統。イタリアもまた自らのアイデンティティを貫いて、決勝トーナメント進出を決めました。スウェーデンは序盤からボールポゼッションで優位に立ちますが、前半はほとんどチャンスを作ることができず、イタリア守備陣の掌の上で踊らされるだけ。イタリアは後半、徐々に左サイドを中心にカウンターの機会を増やしていき、88分にゴールを挙げて貴重な1点をゲット。スウェーデンは枠内シュート0に抑え込まれ、完全にイタリアの術中にはまってしまいました。
低い前評判をあざ笑うかのように、伝統を固守して進むイタリア。アズーリの輝きが戻りつつあるような気がします。
【コロンビアVSペルー】
結果こそスコアレスでしたが、序盤から激しい攻防が繰り広げられた、見応えのある試合でした。ハメスを中心に長短のパスワークで敵守備陣を崩して攻め込むコロンビアと、サイド攻撃から再三チャンスを作るペルー。一進一退の攻防はPK戦までもつれ込む死闘となりました。
コロンビアにとっては、昨年のコパ・アメリカの準々決勝でアルゼンチンにPK戦で敗れた、苦い記憶があります。しかし、その悪夢を払拭するかのように、ハメスが落ち着いて決めると、4人連続でPKを成功させてベスト4入りを決めました。
これでコロンビアのチームの士気がぐっと高まったようです。15年ぶりのビッグタイトルも十分に可能なチームになってきました。