EURO2016⇒結論としては勝負強いポルトガル
EURO2016は準々決勝が始まりました。ポルトガルがポーランドをPK戦の末に下して、ベスト4に一番乗りです。勝負強いのか、中途半端なのか・・・。
レヴァンドフスキ対クリロナの両エース対決が注目された一戦でしたが、最初に見せ場を作ったのはレヴァンドフスキでした。2分にグロシツキからのクロスを押し込んで、ようやく今大会初ゴール。ポーランドが先制しました。堅守ながらも積極的にカウンターを仕掛け、ポーランドが前半は押し気味に試合を進めましたが、33分にサンチェスのゴールでポルトガルが同点に追いつき、流れを呼び戻しました。そのまま1対1で前半終了。
後半は失点を恐れた両チームがテンポの遅いサッカーに終始し、膠着状態に。クリロナへの決定機もありましたが、シュートを空振りして見せ場を作れず。そのまま90分が終わり、延長戦に。
延長戦では、またしてもクリロナの空振り、ポーランドも決定機を生かせないなど、両チームとも決定力を欠く中で一進一退の攻防が続きました。しかし、それでも決着がつかずにPK戦へ。クリロナも今度はPKを成功させ、5人連続で決めたポルトガルがPK戦を制し、ベスト4進出を決めました。
ポルトガルは今大会、ほめられた試合は一つもありません。90分で決めた試合が一つもなくベスト4まで勝ち上がってきたのは、主要な国際大会でもほとんどない珍事ではないでしょうか。それでも、土壇場で粘り切る勝負強さや勝負運あればこそなので、強国ゆえのしたたかさととらえるのが妥当でしょう。運だけでEUROのベスト4までは来られませんし、ポルトガルはEUROで上位進出をしてきたチームですから。
次はベルギー対ウェールズの勝者とですね。さすがにこの珍現象もこれで終わるのではないかと思いますが、果たして・・・?
【7/3補足】
コパ・アメリカ2011のパラグアイがドローを繰り返しながら決勝まで勝ち進んだ例がありました。しかも、準々決勝・準決勝とともにスコアレスドローでPK戦を制して勝ち上がっているので、延長戦の勝利さえありませんでした。このときは決勝でウルグアイに敗れ、パラグアイは準優勝だったんですが、さて今回のポルトガルは・・・?