栃木マイクロブルワリー
では、昨日の続きということで、栃木マイクロブルワリーについてのテキストに参ります。
【栃木マイクロブルワリー】
東武宇都宮駅から宇都宮市の東通りに入り、徒歩数分。青い看板が目印の小さなパブと醸造所が栃木マイクロブルワリーです。昨日紹介した宮多麦酒さんはここで修業されたと聞きましたが、他にもいくつものブルワリーに技術指導をしているそうで、かなり定評のある職人さんのようです。その職人さんとやりとりをしながらグラスを傾ける。これが小さなブルワリーならではの楽しみですね。
パブは10人も入ると満杯になってしまうくらい小さなところです。確かフードメニューもあったはずですが、基本的におつまみは自前で持ち込み。地元のお客さんたちがワイワイやりながらお互いのおつまみをつつきあうという、和気あいあいとした雰囲気がとても楽しそうでした。
このブルワリーの特徴はとにかく自由度が高いことでしょう。パブでは5種類のビールが飲めるんですが、常にそのラインナップは入れ替わっています。店の外からも仕込みの様子は見えますが、ベースになっているのはホップの風味の利いたライトエールとダークエールです。私が行ったときはライトエールが何種類かあったので、まずそれをいただきました。
そして、問題の自由度なんですが、ここは何でもかんでもビールにしてしまうそうです。私が行ったときは近所で新鮮なものが採れたとかで、アスパラガスビール(!?)というものが提供されていました。飲んでみると、おいしいクラフトビールなんですが、ちゃんとアスパラガスらしい緑の味と香りが入っていて、しかもお酒としてバランスが取れていました。香りや風味付けなどでフルーツを使うのは欧米のクラフトビールでは珍しくありませんが、まさか野菜を使い、しかもおいしいビールにしてしまうとは・・・。いやはや、驚きました。
店員さんに聞いてみると、その他にも栃木のイチゴ、近所で採れた野菜、トウガラシ、餃子に使うニラ(!?)など、いろいろなビールを提供してきたそうです。さらに、お客さんのオーダーに応じてオリジナルビールを作ることも多いそうで、とにかくレパートリーの広がりが半端ない様子。ベースにある醸造の技術が高いからこそできる、このブルワリーならではの職人芸ですね。おみそれしました。
また宇都宮に行く機会があったときは、是非立ち寄りたいと思っております。各地のビール祭りに行けばここのビールは飲めるんですが、やっぱり現地に行って味わうのが一番おいしいですからね。仕込みの日はパブが空いていないことも多いみたいなので、うまく日程が合えばいいんですが。