リオ五輪の脇でやや影が薄いかもしれませんが、もうすぐ夏の甲子園も開幕します。当ブログで野球ネタを取り上げることはほとんどないんですが、山形県勢が出てくる甲子園となれば、山形県人としては応援しないわけにはいきません。
今年は県大会連覇の偉業を成し遂げた鶴岡東が、昨年に続いて登場します。
【伝統的な弱小県】
山形県の人は高校野球ファンが多いと思います。かつて、県議会でどうやったら山形県代表が強くなるかが話題になったほど。お盆に帰省すると、まず決まって高校野球のことが話題に挙がりますし、地酒が入ると議論がヒートアップして実に楽しいです。
しかし、好きと同時に自虐的なのが山形の高校野球ファンの特徴です。山形県勢は初戦突破も難しいという時期が長く続いたため、「どうせ負ける」「今年もだめだろう」という悲観論から入ることがしばしばです。野球の強い県に対する妙なコンプレックスもあって、それもまた酒の肴にしてしまいます。
甲子園における山形県勢の屈辱の歴史としては、まずこちら。桑田・清原率いるＰＬ学園にめった打ちにされた伝説の試合です。清原までマウンドに立つというなめられっぷりでした。
そして、沖縄県勢に夏の大会初勝利を献上したのも山形県です。観戦していた人の話によると、このときは沖縄県代表の首里の応援が圧倒的優勢で、日大山形にとっては完全アウェーだったそうです。しかも、日程の問題で甲子園ではなく西宮球場で行われた試合だったとか。珍事には珍事が重なるものですね。
【暗黒の歴史に光明が・・・】
しかし、夏の甲子園ではここのところ３年連続でベスト16まで勝ち進んでおり、屈辱の歴史にも幾分の光が差してきました。
2013年は現在ヤクルトの奥村展征を擁した日大山形がベスト４進出。
2014年は現在日本ハムの石川直也を擁した山形中央がベスト16入り。
そして昨年は鶴岡東がベスト16。安定した成績を残せるようになってきました。
今年の鶴岡東は投手力・打力ともに安定したチームのようです。昨年を上回るベスト８を・・・と期待したいところですが、まずは初戦突破ですね。ぜひぜひ頑張ってほしいと思います。
