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2016極私的回顧プレ② モンテディオ山形

 サッカー関連の回顧を続けていきます。続いてはモンテディオ山形。一昨年POを勝ち抜いてJ2に上がり、シーズン終盤に大いに盛り上がりました。そして昨年、やはりJ1で苦戦を強いられて、残念ながら1年でJ2降格となりました。そしてJ1復帰を目標に掲げた今年、チーム史上最悪のシーズンが待っていました。

 【すべては社長解任から始まった】

2015年Jリーグ10大裏ニュース【10位~6位】 退場数歴代1位選手にパワハラ監督 | 日刊SPA!

J1山形社長解任騒動 収束へのゴール見えず | 河北新報オンラインニュース

【ローカルプレミアム】「政治介入、不信感でいっぱい」 J2降格のモンテ山形 社長電撃解任でサポーター怒り 新スタジアムも宙に?!(1/3ページ) - 産経ニュース

【togetter】モンテディオ山形・高橋前社長 沈黙を破り思い語る【高橋社長解任騒動】 - Togetterまとめ

モンテディオ山形の社長解任劇: のもへさんの気まぐれ日誌

 貼ろうと思えばいくらでも貼れますが、とりあえずこれくらいで。詳細についてはリンク先を参照してほしいと思いますが、昨年11月に起きた高橋前社長の突然の解任、そして県知事の露骨な介入による天下り社長の就任。もともとモンテディオは他のJのチームに比べて県が運営に深くかかわってきたチームですが、あからさまな政治臭が漂う報復的人事に、サポーターとフロントおよび県との溝が一気に深まってしまいました。J2に降格したとはいえ、高橋前社長はチームを黒字に導くなどでその経営手腕を高く評価されていて、サポーターからの支持率も高かったですから、県からの横槍にサポーターが反発するのは当然のことでした。何よりまずかったのは、長年にわたって培ってきたチームとサポーターの一体感が消し飛んでしまったことです。

 今年、サポーターからブーイングを浴びる県知事や現社長の姿がときどき見られましたが、まさにチームの空中分解の象徴ともいえるものでした。まずフロントの掃除をして人心を一新することがチーム再建の第一歩なのですが、県知事が変わらない限り態勢はそのままですかねえ。

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【史上最悪のシーズン】

 サポーターとの一体感を失ったチームがまともに航行できるはずもなく、今年のモンテは第8節まで未勝利という史上最悪のスタートとなりました。5月にやや持ち直しましたが、夏を迎えてまた負け始め、J1昇格はおろかJ3降格争いを演じるという無様な姿をさらしました。枠をとらえきれないFW、コンパクトになりきれない中盤、機能しない守備ブロック、チームとしてのすべてがちぐはぐなまま、1年間を終えてしまった気がします。結果としてはチーム史上最低のJ2・14位という最悪のもの。J1昇格はおろか、プレーオフ争いにもかすりもせず、全くいいところのないシーズンでした。

 選手にも監督にも言いたいことは山のようにありますが、やはり最低だったのは無策に終わった社長をはじめとするフロントでしょう。サポーターからのブーイングをかき消すには勝って結果を出すしかなかったはずですが、最悪のチーム状況に対してついに何もせずにシーズンを終えてしまいました。昨年、高橋前社長を成績不振で解任したのですから、森谷はさらに厳しく指弾されるべきなのですが、天下り社長は知事に守られていますから、おとがめなしに終わるかもしれませんね。

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 サポーターとして不快なのは、ピッチの外のバカどもがチームをひっかきまわして状況を悪化させていることです。サポーターをやめる気はありませんが、せめて来年はピッチの中の応援に集中できる状態を作ってほしいものです。見込み薄ですが。

 来年もJ2残留争いかな。