2017SFセミナーレポート⑤ センス・オブ・ジェンダー賞2016第1次選考会
どんどんいきましょう。続いてはSFセミナーの合宿企画では毎度おなじみ、SOG賞の第1次選考会です。このパネルにはもう10年以上も顔を出しているなあ。今年はなりゆきで書記をすることになってしまいました。
【関連リンク】
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【候補作】
最終的な候補作。赤字はいいね! の数ですw。お疲れさまでした〜。差し入れのワインもありがとうございました! また来年! #SOG賞2016 pic.twitter.com/Eouk6wSQti
— 柏崎!!! on ICE (@miraiko) May 4, 2017
汚い字ですみません。
【コメント】
小谷真理さんが明治大学のゼミで『刀剣乱舞』を知ってどはまりしたそうで、G研のおねーさまがたが一番盛り上がっていたのは『刀剣乱舞』談義の時でした。若い皆様、あのような大人になって道を踏み外してはいけませんよ。でも、ジェンダー性という意味ではやはり弱い。『片隅に』『シン・ゴジラ』『君の名は。』はすべて傑作ですが、ジェンダー性という点ではやはり足りない。コミックには読んでいないものもあるなあ。『響』『王妃マルゴ』は面白いですが、他の候補作に比べるとパンチ力に欠けるような気がする。『くれなゐの紐』は帰って探してみたら本棚にありましたが、買ったことはおろか題名さえもきれいさっぱり忘れていました。すみません。多分去年読んでいると思うんですが、1年に1000冊以上の本を読んでいるとこういうこともしばしば起こります。
合宿での討議をまとめると、多分こんな感じでしょう。
◎『WOMBS ウームズ』
〇『最後にして最初のアイドル』
『ウームズ』はここ数年、SOG賞の選考の場で繰り返し名前が挙がっていました。すでに日本SF大賞を受賞していますが、星雲賞とのトリプルクラウンもありうる勢いですね。どう考えても大本命です。
第37回日本SF大賞・受賞作決定! - SFWJ:日本SF大賞
『最後にして最初のアイドル』は対抗となるであろう稀有壮大なデビュー作です。ラブライブのファン創作をステープルドンばりの身体変容・意識変容・宇宙変容のSFに仕立て上げ、ジェンダー的な問題意識までもばらまいた剛腕は素晴らしいものです。しかし、授賞までいくかどうかは、微妙かもしれません。
いずれにせよ、絞り込みは来週だそうです。全く違う作品にひっくり返ることもありえますが、それもまた一興でしょう。続報を待ちましょう。
SFセミナー夜合宿に参加いただきありがとうございました。この世界の片隅に、君の名は、シンゴジラと、SFファンでしかありえない、えっ、そこなの?のツボ話に、爆笑。大いに盛り上がりました。絞り込みは来週です。乞うご期待、笑 #SOG賞2016
— Kotani Mari (@KotaniMari) 2017年5月4日