Sato Wines⇒ニュージーランドワイン
昨年来、オセアニアのワインをいろいろ飲んでおります。オーストラリアのワインについてはテキスト化したことがありますが、ニュージーランドのワインもなかなかいけるので、ここでテキスト化してみたいと思います。
【生産量は少ないがワイン消費大国】
http://www.arukikata.co.nz/feature/gourmet/new-zealand-wine-1.html
http://www.arukikata.co.nz/feature/gourmet/new-zealand-wine-2.html
ニュージーランド New Zealand|ワイングロッサリー
ニュージーランドワイン総合サイト|ニュージーワインズ〜nz-wines.co.nz
ニュージーランドのワイン - Tourism New Zealand Media
ニュージーランド ワインの魅力 - 旅のアイデア - ニュージーランド航空 - 日本サイト
【当ブログ関連リンク】
ポール・コンティ⇒オーストラリアワイン - otomeguの定点観測所(再開)
例によってなんぼでも貼れますが、とりあえずこれくらいにしておきます。ニュージーランドは中緯度地帯に位置していて、国土全体がワイン産地に向いた気候になっています。そのため、北島と南島全体にワイン産地が散らばっていて、700近いワイナリーがひしめいているそうです。家族経営の小さなワイナリーが多く、生産量が少ないため、日本で見かけることは多くないですが、オーストラリア同様に近年注目の度を増しているようです。調べてみると、やはりオーストラリア同様に魅力的なワイナリーが出るわ出るわ。当たり前ながらすべては追い切れませんので、とりあえずめぼしいところを注文して片っ端から空けている状態です。
これはオーストラリアと同じ印象ですが、ヨーロッパワインに比べるとやはり安い。日本で買うと当然ながら輸入のコストが上乗せされますが、それを差し引いても、ヨーロッパと同じ品質のワインを安く飲めるという印象です。そして、ニュージーランドはワイナリーごとのワイン品質にばらつきがない感じがします。同じニューワールドでも、オーストラリアのワイナリーは高品質なところもありますが、外れもありました。チリ、アルゼンチン、南アフリカのワイナリーは、あくまで私の舌の印象ですが、あまり品質のばらつきはないものの、パンチ力に欠けます。ニュージーランドは品質のばらつきがなく、かつパンチ力のあるワインがあるという印象で、ニューワールドの中でも平均レベルは最も高いかもしれません。
オセアニアのワインは私の口と舌に強くフィットしているので、割り引いて考えていただいたほうがいいかもしれませんが。
【Sato Wines】
ニュージーランドに渡ってワインを生産している日本人の醸造家も何人かいるようで、なかなかおいしいワインを作っています。
クスダ・ワインズ Kusuda Wines|ワイングロッサリー
サトウ・ワインズ Sato Wines Ltd.|ワイングロッサリー
コヤマ・ワインズ Koyama Wines|ワイングロッサリー
キムラ・セラーズ Kimura Cellars|ワイングロッサリー
フォリウム・ヴィンヤード Folium Vineyard|ワイングロッサリー
個人的にはこちらがおすすめ。HPが工事中ですが。
Sato Wines - Central Otago, New Zealand
2009年から始まったという新興のワイナリーですが、有機農法から作られたブドウを使用しており、かつ亜硫酸の添加を最小限にとどめているので、かなりピュアな味わいのワインであり、ブドウ本来の甘みといい意味の野趣が感じられます。舌触りは優しいですが、独特の伸びがあって、繊細さといい意味のクセが同居しているので、私好みです。まだ新興のワイナリーで熟成の度合いが不十分ですから、味の複雑さや深さ、まろやかさといったところはこれからの判断になりますが、日本人の醸造家を応援するということで、今のところの一押しとしておきます。
赤と白から1本ずつおすすめを記しておきます。
一番おいしかったのはこのリースリングですね。ニュージーランドのリースリングはだいらい辛口ですが、こちらのワインは辛口ながらも果実の香りと甘みが加わって、柔らかい感じに仕上がっています。それでいて力強さやスパイス味もあるので、バランスのすごくいいワインですね。ただし、まだ完成形じゃない気もするので、数年後に飲んだら印象が変わるかもしれません。
佐藤! サトウ・ワインズ・リースリング2013 オタクDEワイン!シンクのティスティングノート
セントラル・オタゴはニュージーランドの中でも有名な赤の産地なので、こちらのワイナリーももちろんおいしい赤を作っています。ピノ・ノワールですから、まさに定番ですね。亜硫酸をほとんど使っておらず、味の複雑さと野趣がいい感じにまじりあっています。舌の上ではいくつかの味が散らばりますが、のどを通る時はなめらかにまとまるので、やはりバランスのいいワインだと思います。熟成ポテンシャルはありそうなので、寝かせておくと味の印象が変わるかもしれません。
まだ空けていないボトルもわんさかあるので、またおいしそうなところが出てきたらテキスト化します。