『リトルウィッチアカデミア』22話感想
これまた遅ればせですが、『リトルウィッチアカデミア』22話についてのテキストを挙げてみたいと思います。
【その前にワガンディアから】
まずその前に、21話「ワガンディア」からいきましょう。
『リトアカ』はいろいろディープな元ネタをぶっ込んでくるので、いろいろ調べ甲斐があるんですが、
リトルウィッチアカデミアのシュールストレミングパイ - otomeguの定点観測所(再開)
今回の「ワガンディア」はいろいろ手を尽くしましたが、全く元ネタが分かりませんでした。一応、海外ファンが調べたところでは、
①とある花の別名である。
https://www.cbd.int/doc/bioday/2009/idb-2009-booklet-swahili.pdf
と、これくらいしか出てきませんでした。造語の可能性も高いんじゃないかなーという気もしますが。続報があったらだれか調べてくれると助かります。
【さて、22話】
【リトルウィッチアカデミア】第22話 感想 信じる心があなたの魔法… : あにこ便
「リトルウィッチアカデミア」22話感想 夢を魅せて未来を奪う、優しく強い光がこんなにも残酷な影を落とす。(画像) : ポンポコにゅーす
【リトルウィッチアカデミア 22話 感想】そりゃ正体を明かせないわな…。それでもアッコなら何とかしてくれる…!!と信じてる : アキブラ
海外の反応「リトルウィッチアカデミア」第22話 - !!翻訳注意報!!
『リトルウィッチアカデミア 第22話』感想 “シャリオが奪った”アッコの夢 : アニメと漫画と 連邦 こっそり日記
貼るのはこれくらいにしておきますか。
すでに各所で語られていますが、カタルシス最高潮という感じですね。アッコが魔法を使えない理由が思いがけない形で明かされたうえ、信頼していた先生2人とあこがれの存在に裏切られたわけですからね。普通に考えれば、もう言の葉を探す理由も意思もなくなるはずだし、魔法から離れてしまってもおかしくありません。ここから残り3話でどうひっくり返すのか。
『リトアカ』はワイドスクリーンバロック的ファンタジーとして、既にアイデアや演出、設定などの面においては2010年代を代表するTVアニメ作品の水準に達していると思います。あとは物語を鮮やかに着地させてくれれば、今年のベストだけでなくオールタイムベスト級の作品になると思うので、とにかく目が離せませんね。
さて、私が『リトアカ』で好きな人物はやや変化球ですがこの人です。
Character詳細 -TVアニメ『リトルウィッチアカデミア』公式サイト-
物語終盤にきてすっかり悪役として描かれていますし、アッコはじめ周囲の人物を自分の思惑通り利用するという点では非情な人物という描かれ方になっています。しかし、アッコやシャリオの主人公側補正(??)を除いて考えれば、テクノロジーを駆使して魔法力を蘇らせようとしている点については、古い魔法のあり方にこだわるシャリオやアッコよりまっとうなアプローチに見えます。それに、情に流されることなく理と利己心で突破力を駆使する彼女のやり方は、仕事として計画を進めていく上では実にまっとうなやり方です。
本来、魔法の復活は大人がやるべき仕事です。大人が力を甦らせ、アッコやダイアナなどの生徒に力を分け与えていくべきものです。子供であるアッコに魔法力の復活を託し、言の葉の収集という成功率の低いやり方にこだわるシャリオたちのほうが無責任なのです。教師が生徒に大事を行わせてどうするというのでしょうか。生徒であるアッコを利用する点においては、教師として人格的に怪しい点も多々ありますが、彼女なりの価値観と信念に応じて行動している点は、正直、好感が持てます。
どうせなら彼女なりの筋を貫き通せばいいのに、シャリオに対して非常になり切れないという人間臭いところも、矛盾するようですが魅力的といっていいでしょう。
まあ、せっかくですから、このままラスボスとして華々しく散ってくれることを願います。中途半端にデレてほしくはないかなー。