ワールドカップ出場決定!
この夏は多忙だったので、テキストの想を練る時間も余裕もなく、すっかり更新の間が空いてしまいました。いくつか書きたいことはあるのですが、まだ当面は忙しそうなんですよねえ。ぼちぼちやっていきます。
更新をさぼり、かつメインとなるべきネタを載せない場末ブログでございますが、飽かずお付き合いいただければ幸いです。
既に皆さんご存知の通り、サッカー男子代表がワールドカップ出場を決めました。
日本が6大会連続W杯出場決める オーストラリアに勝利/サッカー/デイリースポーツ online
サッカー日本代表 - 日本vs.オーストラリア - 試合経過 - スポーツナビ
まずは大いに喜び、そして安心しました。選手・監督・サポーター(除く協会&マスコミ)一体となっての勝利。この予選については当ブログでも厳しくなるというテキストを書き連ね、初戦のUAE戦の敗退からいろいろ心配なこともありました。
しかし、とにかく結果が全てであり、勝てば官軍。今はとにかくこの勝利を喜びたいと思います。代表チームの皆さん、お疲れ様でした。そしてありがとう。
【試合の感想】
さて、興奮した頭で冷静に振り返るのはなかなか難しいのですが、試合について振り返ってみましょう。戦術的・技術的なことについては専門の方がいくらでもやるでしょうから、ここはおっさんの繰り言に過ぎませんが。
試合は細かいパス回しでゲームを作るオーストラリアと守備ブロックを固めた日本という、数年前とは対照的な姿で展開していきました。ハリルの掲げてきたシンプルなサッカーと戦術がしっかり機能したということでしょうか。前半38分のレッキーのシュートが決まっていれば大きく展開も変わっていたでしょうが、オーストラリアが押し込む展開をじっくり耐え忍んだことが浅野の先制点につながりましたね。やはり日本代表の掲げるべきは、中盤を華麗に繕って攻撃的に見せるサッカーではなく、献身的な守備とプレスをベースにしたコンパクトでシンプルなサッカーなのです。
後半はほぼ日本のペースで試合が進みましたね。運動量でオーストラリアを上回っていたこともありますが、中盤からのプレスがきいて、うまく敵陣へと押し上げることができていました。粘るオーストラリアの守備をなかなかこじ開けられないでいましたが、嫌なムードの流れていた時間帯に井手口のゴールが決まり、いい流れで押し切ることができました。ホームという地形的優位を久々に生かし、日本代表の好ゲームを見ることができました。
オーストラリアはコンフェデの時よりも明らかに状態が落ちているように見えました。運動量も多くないし、プレッシャーもきつくないし、何より闘志をそこまで感じませんでした。ピーキングの問題なのか、それともハリルのゲームプランがはまって相手に思うような仕事をさせなかったのか。いずれにしても、敵の力を引き出すことなく勝ち切るというのは理想形ではあります。オーストラリア恐怖症などというわけの分からない風説が、これで消えてくれることを願います。
【豪州メディア】日本の「ケーヒル恐怖症」を揶揄するような論調!記事や発言の端々に感じる日本への優越感。
【さて、本大会に向けて】
次のサウジアラビア戦は捨てゲームなので、どういう結果になろうと構いません。関心は本大会に向けてどういうチームになっていくかです。本田や香川が中心になってしまうのか、それとも若手が出てくるのか、というのは些末な問題でしょう。結局、本番直前の時点でベストと判断されたメンバーが選ばれるだけです。
ハリルが退任するのではないかという憶測も流れています。W杯出場を手土産に家族の問題という理由で退任、というのはいい引き際ですし。できれば続投でロシア本番までやってほしいところです。オーストラリア戦前にはハリル更迭といういつもの憶測記事が飛び交っていましたが、結果を残した監督をやめさせる理由はないですからね。というか、現状でハリル以外にだれがやるというのか。これでハリルが私的事情で勇退、変わって日本人監督が就任、なんていうお粗末な流れになったら、本番で早々に敗退する可能性が極めて高くなってしまいます。
最大の問題は、協会のサポート体制がまともに機能するかどうかです。ブラジルW杯グループリーグ敗退の原因は様々に取りざたされましたが、個人的にはあれはピーキングの失敗に尽きると思っています。試合会場からやたら遠いキャンプ地、素人目にも疑問のわく本番直前の練習の組み立てと炎暑対策など、チームのフィジカルをどこまできちんとサポートしていたのか。サポーターとしては協会がまともな仕事をしてくれることを祈るしかありません。まずはきちんとハリルとの契約を更新しろよ。
【9/1追記】
親族が末期がんだという報道が出ていましたね。もしこれが事実なら、私も家族をがんで亡くした経験があるので、当然プライベート優先の事柄です。W杯出場を決めたのだから一刻も早くハリルを家族のもとに帰らせてあげるべきです。そして、無神経な報道を行うマスコミを激しく糾弾すべきです。