2017年極私的回顧《スポーツ》③ サッカー日本代表
では、スポーツの極私的回顧第3弾はサッカー日本代表の総括にまいります。
【ゼロか100か】
日本代表、ロシアW杯出場決定!応援に感謝を示すハリル「日本国民のための勝利」 | Goal.com
日程・順位表 | アジア最終予選(Road to Russia)|SAMURAI BLUE|JFA|日本サッカー協会
まだ東アジア選手権が終わっていませんが、今年のハリルジャパンを総括しておきます。2017年の日本代表の採点は非常にシンプルなものです。0点か100点しかありません。W杯に出場できれば100点、W杯出場を逃せば0点です。予選でも本選でも、W杯において代表に求められるのは結果のみです。だから、今回はW杯出場を決めたので100点です。
もちろん、その後の試合について文句はいろいろあります。
ヨーロッパ遠征は今一つの結果というか今一つの戦いぶりに終わりましたし。
東アジア選手権も国内勢がパッとしませんし。
代表ではありませんが、レッズがACLを優勝したのは快挙でした。
しかし、クラブW杯では不甲斐ない戦いで負けてしまうし。
その他、並べていけばいくらでも突っ込むところはあります。しかし、問題はW杯本番です。調整試合や親善試合でいくら良くても、W杯本番で惨敗しては何の意味もありません。2014年の日本代表がその典型でした。
逆に、前評判が悪くても本番で結果を出したのが2010年の代表でした。
もう我々は何回もW杯を経験しているわけですから、とにかく本番まで一喜一憂しないことです。目の前の試合結果に振り回されず、シンプルに本番を楽しみにしていればいいと思います。ハリルのメンバー選考、キャンプ地の選定、協会のサポート態勢など、不安な点はいくつもありますが、とにかく万全の状態で代表がW杯を迎えてくれれることを祈るのみです。サポーターは彼らを信じてエールを送り、不甲斐ない姿には容赦なくブーイングを浴びせればいいのです。
【グループH】
すでにいくらでも分析のテキストは出ていますが、日本代表が放り込まれたロシアW杯・グループHについても記しておきます。確かに、割と楽なグループに入ったという見方もできます。しかし、W杯に出てくる国は全て日本より格上です。多少の差異こそあれ、どのグループに入っても厳しいことに変わりはありません。当然、グループHでも楽な相手は一つもありません。
初戦のコロンビア戦で勝ち点を取れなければ、恐らく全敗で予選グループ敗退でしょうし。
日本選手はセネガルの選手の身体能力にほとんどついていけないでしょうし。
日本のディフェンスがレヴァンドフスキを止める姿は想像できませんし。
現状の日本の選手層とチーム力では、この3か国と対等に渡り合うことは無理です。しかし、それでもなお、日本が複数のアップセットを起こして決勝トーナメントに進出する可能性はあります。本番に向けてハリルがどんなチームを編成し、緒戦のコロンビア戦でどんな策を仕掛けてくるのかを楽しみにしていましょう。弱者には弱者なりの戦い方があり、それを体現してみせればいいのです。
日本のサポーターには、今回も自国代表でW杯を堪能する贅沢が許されました。是非とも存分に楽しむといたしましょう。