2018東京マラソン⇒この程度のことでガタガタ騒ぐな
久しぶりのスポーツ系テキストです。大変遅ればせですが、やはり東京マラソンにおける男子マラソンの日本記録更新については触れないといけません。
【明るいコメント】
設楽悠太、大迫傑の激走で日本マラソン界は「オレ流」時代に突入か|陸上|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva
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設楽 悠太(@Honda_1218)さん | Twitter
どれだけこの瞬間を待ちわびたことか。2002年のシカゴマラソンで出された高岡寿成の日本記録から16年、低迷を続けていた日本男子マラソンの時間がやっと動き出しました。設楽がレース終盤にペースを上げてアフリカ勢を次々に抜いていったシーンには、本当に興奮しました。日本男子が世界レベルのマラソンでアフリカ勢と伍して戦う、こういうシーンを見たかったんです。
当ブログでは今まで散々男子の長距離・マラソン・駅伝に対してネガティブなことを書いてきましたが、これからは明るいコメントをガンガン書いていきたいものです。設楽にできるなら、村山ツインズにもできます。大迫にもできます。佐藤にもできます。今回の記録は一つのきっかけに過ぎません。ここから日本記録破り合戦が始まって、日本記録が4・5分台に突入し、男子マラソンが再び黄金期を迎える姿を見たいものです。まずは来週のびわ湖です。村山に大きな期待ですね。
そしてここから、駅伝を使ってマラソンに挑むというかつてのサイクルが復活してくれることを願います。やはり駅伝はマラソンの練習の一環であり、マラソンで結果が出てこそナンボです。近年のマラソン重視の流れがやっと実を結び始めました。男子マラソンだけでなく女子マラソンやトラックの長距離にも刺激となって、全体として活性化してくれればいうことはありません。2018東京マラソンが大きな転換点であった、と振り返る日がいつか来るのでしょう。
【ネガティブなコメント】
と、祝賀ムードの中で恐縮ですが、あえてマイナスコメントを書いておきます。これが一発のみの打ち上げ花火に終わる可能性だってあるわけです。所詮、日本国内の恵まれた環境で出た記録に過ぎません。海外の厳しいレースでどこまでやれるかは未知数です。今回だって優勝できたわけではありません。
それに3年前、男子10000mで日本記録が破られたときも、状況が一気に変わるはずだと多幸感を抱きました。
しかし、国内の記録会というぬるま湯で作られた記録はしょせん偽物であり、状況は良くなるどころかむしろ悪化しました。
2016リオ五輪では大迫以外の選手が手も足も出ず、村山は大迫にさえ周回遅れにされる始末。
2017年の世界陸上では、大迫さえ規準記録を突破できず、1人も代表を送れないという体たらくで、日本長距離のヘタレっぷりを示しただけに終わりました。国内の実業団でコップの中の争いにかまけている連中は、やっぱりこんなものなのです。
昔から言われていることではありますが、日本国内のぬるま湯で作られた記録にどこまで価値があるのやら。海外のビッグレースで記録を出し、勝負できてこそ本物です。過度の楽観をせず、冷静にこれからの推移を見守りましょう。今まで何度も何度も期待しては不発に終わってきたのですから。