マラソングランドチャンピオンシップ決定・・・
MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)のレースに知事と選考方針が正式決定され、記者会見が行われました。
【とにもかくにも選考方針明確化】
MGCファイナリスト:マラソングランドチャンピオンシップ(MGC) - Marathon Grand Championship
http://www.mgc42195.jp/pdf/selection-process.pdf(選考方針pdf)
うーん・・・。以前からこのブログで書いていますが、極私的にはMGCには賛成していません。結局、複数の選考レースを温存した玉虫色のイメージがぬぐえませんし、MGCが日本マラソンの強化・発展につながるとは今でも思っていないからです。男女ともに東京マラソンの一発選考でいいと今でも思っています。
ニュースでは「一発勝負」であることが強調されていましたが、選考方針を読む限り、厳密な一発勝負ではありません。恐らく男女とも2位までは一発内定になりますが、3位の選手は宙ぶらりんの状態となります。そして、男子は「ファイナルチャレンジ」と称されたその後の福岡・東京・びわ湖、女子はさいたま・大阪・名古屋の3レースで、男子で2時間5分30秒、女子で2時間21分を切った選手が出れば、その中で「ファイナルチャレンジ」記録最上位の選手が3人目の代表に内定します。そして、もし「ファイナルチャレンジ」で前期の記録を切った選手が出なければ、MGC3位の選手が代表内定となります。
結局、現有の選考レースを残した仕組みになっているんですよね。「大人の事情」があるから、もうどうしようもないところです。まあ、選考に主観が入らないのですったもんだが起こることはなさそうですが、MGC3位の選手が宙ぶらりんになって2020年3月まで待たされるので、そこが気の毒です。ちなみに、2019年のドーハ世界陸上の直前にMGCが開催されるので、日本はマラソン代表について男女とも主力選手を派遣しないことになります。それは承知の上で、東京五輪から逆算してMGCの時期を設定しているのでまあいいんですが。
記者会見ではMGCについてスピード重視であると謳われていましたが、日本選手のみの、しかも勝負にこだわるべきレースになるので、ハイペースにならず駆け引き重視のスローペースになる可能性も高いです。しかも、女子は参加選手数が少ないでしょうから、レースの見栄えも良くないでしょうし。
極私的には、世界陸上も絡めるなら、
①世界陸上のメダリスト上位2名まで即時内定
②残りの枠は男女とも東京マラソンの上位者で決定
レースのレベルとこれまで世界陸上を重視してきた歴史を考えるなら、恐らくこれが妥当だと思います。まあ、もう決まってしまったので今さらごちゃごちゃいっても仕方ないんですが。
とにかく、来年の9月に向けて、オリンピック中間年にあたる今年は、男女とも記録へのチャレンジをしてほしいところです。男子は設楽の日本記録をさらに破って4・5分台に突入してほしいですし、女子もサブ20が出なければアフリカ・中東勢と戦えませんし。やっと追い風が吹き始めた日本マラソン、今年は更なる飛躍を期待したいと思います。