昨夜のW杯はロシアによるジャイアントキリングに尽きますね。これでスペインも消え、ますます混戦になってきました。今夜が日本の登場ですが、十分にやれると思ってベルギー戦に臨みましょう。
【スペインVSロシア⇒必然の敗退と10年ぶりの躍進】
圧倒的なボール保持率で攻めたてるスペインと、5-5の守備ブロックを構築して必死に防戦しながらカウンターを狙うロシア。戦前の予想通りの構図となりましたが、最後にPK戦で凱歌が上がったのは、耐えに耐え抜いたロシアでした。戦前の下馬評を覆し、堅い団結を示しつつホームアドバンテージを生かしながら、ちょうど10年前のEURO2008でベスト4に入った時以来のビッグトーナメントにおける躍進です。10年前は準決勝でスペインに敗れていますから。その意趣返しとなったのかもしれません。こちらの山の本命とされたスペインが消えたことで、まさかの決勝進出の可能性まで出てきましたね。
対して、スペインは最後までチームの停滞を収拾できず仕舞いでした。開幕直前の監督解任、安定しない守備。かつて、タレントをそろえながらもクラブの事情が優先され、代表チームとしてなかなか結果を出せず、「万年優勝候補」と揶揄されたころの姿が戻ってしまったようです。そういえば、今回も足を引っ張ったのはスペイン国内のクラブでした。既に黄金時代は終焉していますが、今回も立て直しはできず。まず、国内の態勢を代表にベクトルを合わせない限り、再建は難しいかもしれません。
“無敵艦隊”スペイン、ベスト16敗退に現地紙が嘆き 「サイクルの終焉」「狂乱のW杯」 | Football ZONE WEB/フットボールゾーンウェブ
【クロアチアVSデンマーク⇒急激なクオリティの低下もなんとかベスト8】
クロアチアはグループリーグで見せた華麗な組織力とプレーが完全に影をひそめてしまいました。単調なプレーに終始し、凡ミスを連発。デンマークのハードワークの前に120分間の膠着状態を演じることになりました。それでも、デンマークの攻撃に決め手がなかったことに助けられ、PK戦でベスト8進出。次戦のロシアも地力では上回る相手だけに、まずはコンディションを戻すことが第一のような気がします。