先日の日曜日、閉幕直前になってしまいましたが、東京ドームシティのGallery Aamoで開催中の『ねこ画展』に行ってきました。この日はのめらにゃん斎さんの猫狂言紙芝居も開催されていたので、15時からの会を観てきました。
【閉幕直前ですが今だからこそお勧め】
「ねこ画展」〜ねこ画から生まれた愛おしい世界〜 | Gallery AaMo | 東京ドームシティ
「ねこ画展」東京ドームシティで、猫好きの聖地"にゃんこ堂"おすすめ作家の絵画約150点 - ファッションプレス
いやー、暑かったです。平年よりはるかに早い梅雨明け、しかも日曜だからただでさえ東京ドームシティは混むのに、運悪く(?)嵐のイベントにぶち当たったため、地下鉄の駅から人の波波波。ただでさえ暑いのに、人いきれでさらに暑くなったうえ、予想はしていましたが飲食店もトイレも大混雑という、とんでもない状況でした。本来、こういう展覧会は平日の午前に行くのがベストですからねー。
しかし、ある意味、この時期だからこそお勧めできるかもしれません。人でごった返している外と異なり、ひんやりと冷房が効いていて、かつ適正な人口密度であるギャラリーの中は快適そのものです。トイレも空いていますし、周囲の熱波をしり目に涼を取りに行くだけでもいいと思います。閉幕日になりますが、今度の日曜などお勧めだと思います。
私は別に猫好きではありませんし、猫に癒されることもないので、猫に愛おしさは感じません。でも、それでも十分に楽しめる好展示でした。ジャンルを超えて集められている作家と作品がバラエティに富んでおり、猫を抜きにした単体の絵画展としても見所十分です。ユーモラスな猫たちが多種多様な表現手法で会場にあふれていて、まず飽きがきません。
また、迷子のネコ探し、ねこ検定出張版、ねこ写真の展示、ぬり絵コーナー、ペインティングの実演など、会場の各所でイベントが行われており、子供や家族連れが楽しめる作りになっているのもいいと思います。物販も充実しており、肩肘張らずに楽しめる展覧会です。本来、絵を楽しむ行為は、どこぞの美術館のように人ごみの中に埋もれたり、高踏的な雰囲気にうんざりしたりするものではなく、肩の力を抜いて行うものです。絵と観客および作家との距離が理想に近いギャラリーだと感じました。
【さて、のめらにゃん斎】
のめらにゃん斎のスペシャルな紙芝居「猫狂言紙芝居〜東京ドームシティ Gallery AaMoの巻」
— 目羅 健嗣 (@necoeshimera) April 23, 2018
日時:6月17日(日)、7月1日(日)各日:15:00~、17:00~
※上演時間 各回約30分
出演:のめらにゃん斎 aka 目羅健嗣(狂言・紙芝居)客演:今井尋也(小鼓)、阿部大輔(尺八)、岩田恵(箏・唄)
では、猫狂言紙芝居の感想に参りましょう。今年のSFセミナーでアトリエサードの岩田さんにご案内いただいたもので、この日も岩田さんがいらっしゃったので、まずは手を振ってごあいさつ。忙しそうだったのであまりお話しできなかったのが残念でした。『ドラキュラ紀元』はなんぼでも待ちますので、いい訳のものを出してください。ところで、Stand on Zanzibarは・・・?
今回、公演された演目は「ももたろう」「侵略者を撃て」「黄金キャット」「カレー(・・・なんでしたっけ?)」「シン・附子」の5つでした。SFセミナーなどで何回か拝見していますが、相変わらずの安定した面白さですね。適度なユーモアと紙芝居の絵の質感と歌の迫力がいい感じにバランスが取れていて、時折出てくるグダグダ感もいいアクセントになっているのが不思議。岩田さんとの掛け合いが絶妙で、こちらも面白かったです。バルタン星人やら黄金バットやら、元ネタが分からない小さな子はきょとんとしていましたが、ごめんね、もう少し大きくなったら分かるようになります。多分・・・。
というか、私の隣に座っていた女の子は、ねこ桃太郎がキジを食ってしまったところで唖然としていました。ごめんね、ブラックユーモアというのは理解するのに時間がかかるのです。
また機会があれば、どこかで拝見できればと思います。
楽しい一日でした。