2018ジャカルタアジア大会・陸上代表
毎度毎度の遅ればせで大変恐縮ですが、去る6月25日、陸上の日本選手権を終え、今年のジャカルタアジア大会における陸上のトラック&フィールドの代表が発表されました。
【目玉はやはり短距離】
https://www.jaaf.or.jp/files/upload/201801/19_104319.pdf
山縣亮太「国を背負って全力で戦う」 アジア大会陸上代表に49名が新たに内定 - スポーツナビ
山縣亮太「国を背負って全力で戦う」 アジア大会陸上代表に49名が新たに内定 - スポーツナビ
スポーツナビから拝借しますが、今回決まったメンバーは次の通りです。
男子
【短距離】
山縣亮太(セイコー)
ケンブリッジ飛鳥(Nike)
飯塚翔太(ミズノ)
小池祐貴(ANA)
ウォルシュ・ジュリアン(東洋大)
桐生祥秀(日本生命)
多田修平(関西学院大)
山下潤(筑波大)
木村淳(大阪ガス)
【中距離】
川元奨(スズキ浜松AC)
村島匠(福井県スポーツ協会)
館澤亨次(東海大)
【障害】
金井大旺(福井県スポーツ協会)
高山峻野(ゼンリン)
安部孝駿(デサントTC)
岸本鷹幸(富士通)
塩尻和也(順天堂大)
山口浩勢(愛三工業)
【跳躍】
戸邊直人(つくばTP)
衛藤昴(味の素AGF)
山本聖途(トヨタ自動車)
竹川倖生(法政大)
橋岡優輝(日本大)
城山正太郎(ゼンリン)
山下航平(ANA)
【投てき】
湯上剛輝(トヨタ自動車)
新井涼平(スズキ浜松AC)
女子
【短距離】
福島千里(セイコー)
市川華菜(ミズノ)
世古和(CRANE)
御家瀬緑(恵庭北高)
川田朱夏(東大阪大)
【長距離】
鍋島莉奈(日本郵政グループ)
山ノ内みなみ(京セラ)
堀優花(パナソニック)
【障害】
青木益未(七十七銀行)
紫村仁美(東邦銀行)
宇都宮絵莉(長谷川体育施設)
石澤ゆかり(エディオン)
【投てき】
勝山眸美(オリコ)
渡邊茜(丸和運輸機関)
斉藤真理菜(スズキ浜松AC)
宮下梨沙(大体大T.C)
日本選手権の優勝者・上位入賞者から記録も考慮しての49名。もう少し派遣したいところですが、現在の日本陸上界の体力を考えるといいメンバーになったと思います。メダルや入賞の目標は今後発表されると思いますが、来年の世界陸上や東京五輪に向けての足掛かりとして、日本選手の大暴れを期待したいと思います。
で、こちらも既報の通りですが、目玉は何といっても男子の短距離です。いまや五輪・世界陸上でメダルの常連となりつつあるリレーだけでなく、個人種目でも金メダルを期待したいところですが、今年は中国勢が好調で、記録的には日本を大きく上回っています。アジアの覇権をめぐり、10秒を切る高い水準で激しい戦いになることが予想されます。中国は脅威ですが、手ごわいライバルがいてこそ盛り上がるもの。熱いレースを期待したいと思います。一昔前なら、日本人が短距離で世界と戦うことなど考えられませんでしたが、隔世の感がありますね。
東京五輪は中国のメダルラッシュに?中国陸上界が若手選手を猛烈に育成中! - 陸上 - Number Web - ナンバー
陸上:日本の短距離界に刺激 中国の蘇炳添が9秒91 - 毎日新聞
【タコツボの男子長距離は今回も・・・】
さて、ここからは派手にdisってやるとしましょう。昨年、世界陸上に1人も代表を派遣できなかった男子長距離陣は、アジア大会にも代表選手を派遣できないことになりました。昔は男子10000メートルといえばアジア大会での日本の常勝の種目で、陸上専門誌にも「負けるはずがない」と強気の言葉が躍っていたものです。
1994年の広島アジア大会では高岡寿成が5000m・10000mの2冠を達成し、そこから2000年シドニー五輪での10000m入賞につなげました。
今回の日本選手権は大迫不在で国内の実業団選手の見せ場だったはずですが、5000m・10000mともに凡戦。これでは国際大会に派遣されるはずもありませんね。東京五輪を控えて男子長距離陣がマラソンに力をシフトしているとはいえ、さすがにトラック長距離で派遣選手ゼロはひどすぎます。みんな揃ってマラソン専念を言い訳にしているだけじゃないのか?
春先にマラソンの日本新記録更新、ボストンマラソン優勝と、男子マラソンに光明が見えてきたので、トラックへの波及も期待していたのですが、何も起こらなかったようです。私の中の楽観ムードは全て消し飛んでしまいました。
2018春マラソンまとめ⇒あえてネガティブに語ってみた - otomeguの定点観測所(再開)
2018ボストンマラソン 川内優輝優勝! - otomeguの定点観測所(再開)
2018東京マラソン⇒この程度のことでガタガタ騒ぐな - otomeguの定点観測所(再開)
ロンドン世界陸上総括 - otomeguの定点観測所(再開)
これで国内のトラックシーズンはほぼほぼ終了です。何も起こりませんでした。引き続き、日本の男子長距離は史上最低の状況にあり、さらに酷いことに、国内の選手たちにこの危機的状況を打開しようとする意志はないようです。この体たらくで「マラソンで世界と戦う」と世迷言をほざいているのですから、笑うしかありません。秋のベルリンやシカゴでちゃんと結果を出してくれるんだろうな。期待せずに待っているとしましょう。
【陸上界の大迫は中間年のためのんきに・・・】
唯一世界と戦っているエースはツイッターで戯れておられるようで・・・
朝起きたらサッカー系アカウントからフォロー増えてた。笑笑
— suguru osako (@sugurusako) June 19, 2018
ぼくはゴール決めてません!!笑
コロンビア戦凄い、おめでとうございます!!🇯🇵
日本代表決勝トーナメントすごい!
— suguru osako (@sugurusako) June 28, 2018
最後の方の事色々言われてるけど、陸上の予選を最後流すそれとの違いが分からない、にわかファンです。笑笑
練習終わってツイッターみたら、コメントにビックリ!笑
— suguru osako (@sugurusako) June 28, 2018
例えの細かいところ突っ込んでくれる人がいるけど、あくまで例えなので!
色々教えてくれる人がいるので、僕なりに批判する人の理由を考えてみた
➀結果や戦略に不満?→正しかった事は結果(決勝トーナメント進出)が証明してるから違うかも。
➁スポーツマンシップ?
— suguru osako (@sugurusako) June 28, 2018
競技を観る側とやる側ではそこに誤差がある。どちら側も大切だから難しい。ただやる側として一言。
おもてなしし過ぎ→迷惑
練習のやり過ぎ→故障
食べすぎ→太る
この単純な例の様に行き過ぎたスポーツマンシップは時に良い結果や勝利を遠ざける。
➁の部分は非常に興味深く、考えさせられる。今回の批判に関しては周りがスポーツマンシップを過度に求め過ぎた結果かもしれない。スポーツ=キレイなものという過度な認識が与えた弊害なのかも。
— suguru osako (@sugurusako) June 28, 2018
スポーツをやっている以上、いつか自分にも当てはまる可能性が無きにしも非ずなので、身を引き締めて考えてみました。笑
— suguru osako (@sugurusako) June 28, 2018
あくまで予選は決勝の選手を選別する為のもの。陸上でもそこでの順位を意識して最後まで走りきる人もいれば、流す人もいる。勝ち残り方は人それぞれ。予選2位になったら悔しいだろう、失礼だろう、というのはそれこそ自分の中のアスリート像に固執しているだけ。 https://t.co/K2XXqjsZl2
— suguru osako (@sugurusako) June 28, 2018
そして最後に、私は別に討論をしたかった訳ではなく、ただ単純にすごい事だと思い、先ずは素直に喜ぼうよと思ってツイートしただけなのであります😂😂😂
— suguru osako (@sugurusako) June 28, 2018
サッカーと陸上という別の競技の問題なので、同じ位相では論じられませんね。まあ、サッカーも陸上も詳細に観戦している人はあまりいないような気がしますし。スポーツマンシップやフェアプレーに関わる問題でもないと思いますし。すみませんが、とりあえず、私はノーコメントにしておきます。