otomeguの定点観測所(再開)

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W杯2018⇒母国復権ののろしとなるのか

 日本は敗れましたが、W杯観戦はまだまだ続きます。昨夜の試合の感想です。

 スウェーデンVSスイス⇒単調だが緊張したせめぎあい】

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 堅守速攻VS堅守速攻。同じ特徴を持った2チームがぶつかり、お互いの長所を消し合ったために見た目は単調、しかし、膠着する中にも一定の緊張感を持った試合でした。最後に勝負をつけたのはスウェーデンの10番・エミル・フォルスベリ。エースの仕事の差が両チームの明暗を分けることになりました。

 スウェーデンは久しぶりのベスト8ですね。北欧の雄として猛威を振るった20世紀後半の姿の復活なるか。次戦のイングランドも攻略可能な相手だけに、楽しみは続くようです。

 

【コロンビアVSイングランド⇒これで殻を破ったことになるのか?】

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 この試合を足掛かりに上位進出を目論む「準強国」どうしの対戦は、PK銭までもつれ込んだ激闘の末、若きスリーライオンズに軍配が上がりました。本来であれば、イングランドが90分で畳まなければならなかった試合です。しかし、試合終了間際に猛然と攻めたてられて守備がこらえきれずに失点し、延長戦でもコロンビアに主導権を握られたこと、そして攻めのパターンの少なさは、やはりチームとしての成熟が足りない面を表しているでしょう。それでも、最後まで冷静に守備ブロックを構築し続け、120分間耐え抜き、最後の最後に勝利をもぎ取りました。PK戦のジンクスを破った点においても、勝負弱いというイングランドの悪しき伝統から脱しつつあるのかもしれません。

 残りの対戦国を考えても、決勝まで勝ち上がるのがサッカーの母国としての使命になるはずです。イングランドの復活・躍進なるか。母国復権に向けた戦いはここからですね。