otomeguの定点観測所(再開)

文芸評論・表象文化論・現代思想・クィア文化・社会科・国語表現・科学コミュニケーション・初等数理・スポーツ観戦・お酒・料理【性的に過激な記事あり】

W杯2018⇒クロアチアVSイングランド 底なしの闘志とスタミナ

 すみません。クロアチアをなめていました。消耗しきったクロアチアイングランドにぼこぼこにされる。戦前、そう予想していましたし、前半が終わった時点でクロアチアは反撃に出られないと高をくくっていました。しかし・・・

www.youtube.com

russia2018.yahoo.co.jp

 後半からのクロアチアの驚異的な粘りは、組織力とか技術力といった些末なものを超越した、驚異的な精神力としか表現しようがない気がします。全員が驚異的な運動量を見せてイングランドに対してハイプレスを仕掛け、流れを自分たちに引き寄せていく。23分のペリシッチの同点弾は、粘りに粘った結果としか言いようがないでしょう。逆にヤング・イングランドクロアチアの粘りと精神力に押され、リズムを崩して防戦に入っていく。これは一体、何なんでしょうか。

 延長に入っても運動量を保つクロアチア。もはやど根性としか言いようのない激しい戦い。経験値と精神力に劣るイングランドの若造どもが切り返す暇はついにありませんでした。そしてマンジュキッチの逆転弾。けがに耐えて走り続けた男の執念の大仕事。恐るべしとしか言いようがありません。終盤、イングランドが伝統的な放り込み、パワープレーに出てきましたが、所詮、ポイントさえ押さえればしのげるレベルのもの。チーム一丸となったクロアチアが耐え抜いて、歴史を変える決勝進出を果たしました。

 普通に考えれば、決勝はフランスが消耗しきったクロアチアを一方的に踏みつぶす展開になるはずです。しかし、昨夜の恐るべき戦いを見せつけられると、クロアチアが奇跡を起こす場面を見てみたいという気になってしまいます。W杯史上に残る奇跡まであと一つ。ここまできたら、クロアチアが頂点に立つ瞬間を見てみたいです。そう思わせる、熱い熱い試合でした。