2018・9~12月・秋アニメ極私的回顧
既に2019年アニメが始まっており、毎度毎度の遅ればせですが、これも書いておかないといけないので。クールごとに行ってきた2018年のアニメの回顧の第4弾、秋アニメのまとめにいきます。
【極私的には冬アニメと同水準の豊作状況】
2018・1~3月・冬アニメ極私的回顧 - otomeguの定点観測所(再開)
2018・4~6月・春アニメ極私的回顧 - otomeguの定点観測所(再開)
2018・7~9月・夏アニメ極私的回顧 - otomeguの定点観測所(再開)
上記リンクで触れていることですが、極私的には冬アニメが豊作で、春夏の作柄がいまいちでした。そして、秋アニメのラインナップを見て私好みの作品が多いと期待していましたが、ほぼその期待通りに豊作だった気がします。
では、マイベスト5へ。
【マイベスト5】
1、やがて君になる
やがて君になる【公式】TVアニメBlu-ray&DVD好評発売中! (@yagakimi) | Twitter
極私的には2018年は百合物件の当たり年でしたが、そのとどめがこれでしょう。原作コミックの繊細な描写をきっちりと取り込んだうえで映像独自の演出の工夫が随所に見られて、完成度の高い百合アニメとなりました。入間人間のノベライズも原作をやわらかく飛翔させるような素晴らしい出来栄えで、小説単体としても完成度の高い作品になっています。2期は当然期待しておりますが、佳境を迎えている原作の行方がすごーく気になりますので、まずはそっちですね。
「ゴブリンスレイヤー」/ Goblin Slayer公式 (@GoblinSlayer_GA) | Twitter
この作品は以前極私的回顧で取り上げておりますので、まずそのレビューを再掲します。
今までありそうでなかったTRPG(およびウィザードリイなどの初期のコンピュータRPG)に対するアンチテーゼです。駆け出しの冒険者のレベルアップの撒き餌として狩られまくるゴブリンですが、考えてみれば生息数は多いはずだし、冒険者ではない一般人には脅威なはずだし、連中がいつも決まった数で出現するという都合のいいことがあるわきゃないし・・・というわけで、ゴブリン狩りに少々のリアリティをまぶしたらこうなりましたという怪作です。キャラクターに固有名を与えないことでTRPGの属性を残しつつ、ゴブリンが起こす被害や影響などがリアルに語られ、物語世界としての骨格を堅牢なものにしています。淡々とゴブリンを狩るゴブリンスレイヤーの職人肌で不器用なキャラが秀逸。確かに、こういう人がいないとファンタジー世界の一般民衆の生活は成り立ちませんな。
アニメ化において、原作の泥臭い世界観をどこまで映像化できるのか心配でしたが、血しぶきやレイプを生々しく再現してくれた第1話を観て、杞憂に終わりました。1990年代初頭のTRPGブームの頃を経験しているオールドゲーマーの残骸としては、古き良きTRPGの世界観が鮮やかに映像化されたことに感謝の言葉しかありません。『ゴブスレ』のオリジナルTRPGも発売になりますので、こちらも期待したいところですが、プレイする時間はなさそうだなあ・・・。
3、となりの吸血鬼さん
アニメ「となりの吸血鬼さん」公式 (@kyuketsuki_san) | Twitter
百合アニメ2つめ。ソフト百合かつゆるかわな原作の空気感をうまく再現した佳作です。というか、灯の変態暴走はアニメのほうがより際立っていましたね。肩肘張らずに観ることができる癒し枠として楽しませていただきました。極私的にはひなたの片想いが成就することを願っているのですが・・・。
4、青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」 | 青春ブタ野郎シリーズ
アニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」公式 (@aobuta_anime) | Twitter
瑞々しさや甘酸っぱさ、ケレン味などの原作の空気感は良くも悪くもしっかり映像に落とし込まれていました。映像においては活字の行間を読む作業がないため、各キャラの心情の奥行きが狭くなってしまいますが、そこは致し方ないところでしょう。また、プロットを詰め込んだために原作のダイジェストのような展開になってしまいましたが、1クールという尺を考えるとこんなものでしょう。年間ベストまではいきませんが、期のベストには入れていい作品だと思います。
5、うちのメイドがウザすぎる
うちのメイドがウザすぎる!公式 (@uzamaid) | Twitter
TVアニメ「うちのメイドがウザすぎる!」公式アカウント (@uzamaid_a) | Twitter
こういうバカアニメは割と好きなので、3話くらいまでのテンションとクオリティなら1位に持ってくるつもりでしたが、途中で作画崩壊を起こしてテンションも落ちてしまったので、ここまでです。もう少し暴走してほしかったのですが・・・。