otomeguの定点観測所(再開)

文芸評論・表象文化論・現代思想・クィア文化・社会科・国語表現・科学コミュニケーション・初等数理・スポーツ観戦・お酒・料理【性的に過激な記事あり】

2018極私的回顧その16の1 思想・評論(国内政治)

 うだうだやっている間に3月になってしまい、2月中に極私的回顧を終えようという甘い目論見はもろくも崩れ去ってしまいました。相変らず惰性で続く場末ブログですが、飽かずお付き合いいただければ幸いです。今回は極私的回顧の思想・評論その1、国内政治というかあべちゃんへのエールで1つ書いてみたいと思います。

 

otomegu06.hateblo.jp

otomegu06.hateblo.jp

 まずは、あべちゃんの偉大な先達であるいつもの方々にお出ましいただきましょう。

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

ジーク・アベ! ジーク・アベ! ジーク・アベ!

www.youtube.com

ジーク・ロリ! ジーク・ロリ! ジーク・ロリ!

 

 ・・・とりあえずこれくらいにしておきます。当ブログはあくまで安倍政権を支持する立場ですので、誤解のなきようお願いします。

 あべちゃんの自民党総裁としての任期は2021年9月まで。このままいけば今年中に首相在任期間で歴代1位となり、来年の東京五輪佐藤栄作を押さえて連続在任期間でも歴代1位となります。佐藤栄作の政権末期は完全なレームダックでしたが、あべちゃんの場合は特に政敵もなく野党の戦闘力も相変わらず低いので、順風満帆に記録更新なるものと予想されます。

【戦闘力たったの5・・・ゴミめ】

www.youtube.com

 とはいえ、政権の求心力を保つためには何か看板が必要です。そこであべちゃんがレガシーとして掲げたいと思っているのが憲法改正北方領土返還であるというのが一般的な見方になりますが。

 2018年、自民党の党総裁選の直後から、秋の臨時国会改憲原案を提出し、今年の参院選までに国会で発議するという目算が立てられていました。しかし、連立相手の公明党事前協議に難色を示し、野党の抵抗で国会の憲法審査会を開くことができず、自民党単独での改憲案呈示という強行にも踏み切れませんでした。参院選への影響を懸念して断念したということ。そもそも、改憲勢力とされる政党のスタンスがバラバラなので、自民党案への賛成を取りまとめることは難しいでしょう。

希望、自衛隊明記の改憲案 党大会で発表 独自色で活路探る :日本経済新聞

憲法改正への取り組み|政策|日本維新の会

https://o-ishin.jp/news/2017/images/90da581ba24723f77027257436ab13c1cec1a1ed.pdf

 とりわけ、公明党の支持母体である創価学会には9条堅持の立場をとる、改憲そのものへの反対論があります。ここさえ切り崩せないようでは、改憲は夢のまた夢ということです。まあ、2019年も改憲が現実的な争点になることはないということで。

 北方領土問題については、昨年11月にあべちゃんとプー沈が56年宣言に基づいて平和条約締結に向けての交渉を加速させる、ということで合意しました。

日ソ共同宣言 - Wikipedia

日ソ・日露間の平和条約締結交渉 | 外務省

【主張】北方領土交渉 「56年宣言」基礎は危うい 四島返還の原則を揺るがすな - 産経ニュース

「国後・択捉放棄」か日露「56年宣言」交渉での安倍首相の「焦り」 - 名越健郎 (1/2)

 しかし、日本とロシアの主張にはかなり隔たりがあります。日ソ共同宣言の解釈においては、歯舞と色丹の主権について、日本は平和条約締結後の変換が記されているとしているのに対し、ロシアは両島の主権については明記されていないとしています。戦中・戦後の歴史認識についても、第2次世界大戦でのソ連参戦は日ソ中立条約に反しているとする日本側に対し、ロシア側はヤルタ協定を持ち出して、大戦の結果、北方領土ソ連領になったとしています。また、在日米軍についても、米軍が北方領土に展開することはないとする日本に対し、ロシアはアメリカ軍の北方領土展開の可能性を持ち出して牽制しています。

日ソ中立条約 - Wikipedia

中野文庫 - 日ソ中立条約 大日本帝国及「ソヴイエト」社会主義共和国聯邦間中立条約

ヤルタ会談 - Wikipedia

http://worldjpn.grips.ac.jp/documents/texts/docs/19450211.T1J.html

 日本とロシアは平和条約なしで軍事衝突を避けてきた歴史があるのですから、ロシアにとって日本と平和条約を締結する意味はありません。あべちゃんとプー沈という強い指導者ならなんとかなるかもしれんという希望的観測しかありません。ロシアの国内世論も大半が北方領土引き渡しに反対しており、領土交渉で譲歩する余地などありません。2019年も交渉の進展はないと見るのが現実的です。

プーチン政権は世論重視 領土交渉に期待薄 - 産経ニュース

北方領土住民の96%が引き渡しに反対 露の世論調査に政治的意図? - 産経ニュース

 さて、改憲でも北方領土問題でもレガシーを残せないとすると、あとは経済で何かやるしかありませんが、何度も看板を掛けかえてきたアベノミクスも輝きを失って久しく、社会保障、財政健全化、中長期的な労働力や人材の確保、経済の発展モデルといった、国家運営の根幹にかかわる部分は相変わらず先送りのままです。いろいろな現場で人手不足を見ている向きからすると外国人労働力の受け入れにようやく端緒をつけたのはまだ良かったと思いますが、短期的には人手不足を解消できても、2020年の東京五輪後の景気減速と更なる人手不足の懸念については、全く見通せていません。

 2019年が大きな政治資源を投入するラストチャンスのはずですが、自民一強の上に胡坐をかいている自民党と、些末な問題の追求に夢中で相変わらず戦闘力を高めることのできない野党。国会が具体的な提言をまとめる以前の泥仕合に終始した2018年の状況が続くようなら、2019年の見通しも暗いでしょう。霞が関が些末な問題の対応に忙殺されるようなら、ただでさえ低い政策立案能力がさらに落ちていきます。国会で建設的な政策論争が行われるのはいつのことになるのか。

www.youtube.com

www.youtube.com

 昨年11月、ロシア・タス通信のインタビューで、あべちゃんは権力の味について問われ、「苦い味。さらに苦さのレベルが上がる」と語っていました。一見、権力とは蜜の味のようですが、権力者といっても様々な制約があり、自分が考える国づくりを好きなようにできるわけではない。中国やロシアのような独裁国家ならば自分への権力集中も図れるかもしれないが、議会がある日本ではそうもいかず、議会がいろいろ足を引っ張ることもある。権力が強くなるほど、また権力に就く期間が長くなるほど責任が重くなる。国家に影響を与える重大事について決断しなければいけないが、その決断が万人に受け入れられるわけではなく、何を決めても反対意見が出る。

タス通信(ロシア)による安倍総理大臣インタビュー | 外務省

「権力どんな味?」 ロシア通信社が質問、首相の答えは:朝日新聞デジタル

Вести.Ru: Синдзо Абэ: мы должны заключить мирный договор и не перекладывать это на плечи следующих поколений

 考えてみれば、内閣総理大臣という激務を長くこなしているだけでも、あべちゃんはえらいのです。あべちゃんを讃えなければいけないのです。政権責任を放棄して自壊した旧民主党の虫けらどもとは違うのです。あべちゃんの次はあべちゃんであるという観測気球も上がっていましたが、

「ポスト安倍」は安倍氏? 自民二階派から4選論 :日本経済新聞

 やはりあべちゃんは偉大なので代わりなどいるわけがないのです。というわけで、当ブログは今年も代わりがいそうもないという超消極的理由から、安倍内閣を支持いたします。今年もせいぜい、がんばれ、あべちゃん。

ジーク・アベ! ジーク・アベ! ジーク・アベ!

f:id:otomegu06:20190302021416j:plain

ハイル、アベ! ハイル、アベ! ハイル、アベ!