2020ニューイヤー駅伝&箱根駅伝往路そして元旦競歩
明けましておめでとうございます。遅々として更新の進まない場末ブログでありますが、本年も飽かずお付き合いいただければ幸いです。まずは、新春から盛り上がりを見せている駅伝界隈をまとめておきます。
【盛り上がるのは悪いことじゃないけどね・・・】
第64回全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝) - スポーツナビ
https://athletics-files.com/upload-files/2020/20200101_ニューイヤー駅伝_リザルト.pdf
新春から駅伝が盛り上がっていますね。好コンディションに恵まれたニューイヤー駅伝は区間新記録が連発され、5区までは激しい競り合いとなりましたが、6区・小野の快走で抜け出した旭化成が4連覇。やや苦しみながらも最後は強さを見せつける走りで、やはり国内最強の駅伝集団であることを改めて印象付けました。
箱根駅伝往路も好コンディションに恵まれ、区間新記録が続出。特に2区・相澤の1時間5分台はこのタイムだけ切り取ると驚異という他ありません。モグスの区間記録を11年ぶりに更新し、昨年の塩尻の日本人最高も上回り、2区の区間記録を1時間5分台に押し上げました。そして、往路優勝は青山学院。下馬評では苦戦を予想する向きもありましたが、終わってみれば往路新記録での快勝。ブレーキがなければこのまま逃げ切る公算が高いと思います。
ヴェイパーフライの効果様様で、史上最高レベルで展開された高速駅伝に、駅伝の醍醐味を満喫できた2日間となりました。明日の復路も楽しい駅伝観戦となるのでしょう。箱根2区では日本人選手がケニア人留学生を完全に抑え込みました。これで日本選手の力が証明されたわけです。願わくば、この盛り上がりがこの後のマラソン・トラックシーズンへと波及して、選手たちの更なる活躍を期待していきたいところです。
・・・表向きのコメントはこれくらいにして、そろそろ揚げ足取りにいきましょう。
この2日間見て感じたのは、選手たちが駅伝にかける意気込みです。新春にピークを持ってきて、全精力を傾ける清々しさ。箱根の2区でトラックの10000mタイムで上回っているはずのケニア人留学生たちが次々と遅れていったのは、ピーキングと思いの強さの差なのかもしれません。旭化成の走りにはV4に向けての並々ならぬ執念を感じました。
だから、日本男子の長距離はダメなんでしょうね。
当ブログで繰り返していますが、世界陸上に代表を派遣することさえできない日本男子長距離は今や死に体です。史上最悪の状況です。駅伝などというコップの中の争いにうつつを抜かしている余裕など全くないはずです。これだけの好コンディションなんですから、駅伝などという余計なことは中止して、トラックで10000mのタイムアタックを開催して必死に日本記録を狙いにいくべきなのです。エキシビジョンに全精力を傾けるという倒錯行為などどうでもいいです。
ニューイヤー4連覇の駅伝屋・旭化成はMGCに1人もエントリーできず、トラックでも鳴かず飛ばずで、能力の高い選手たちを飼い殺しにして日本陸上界の足を引っ張る存在です。村山ツインズは2015世界陸上・2016五輪で味わった屈辱を忘れ、トラックから逃げ出したヘタレになり果てています。村山ツインズがやることは、もう一度10000mの日本記録を更新して東京五輪の長距離のトラックに立ち、4年前の雪辱を果たすことのはずです。
東洋大・相澤にしても、10000m27分台のポテンシャルは十分に示しました。しかし、いまだ公式なベストタイムは28分17秒です。ロードでこれだけできるのですから、トラックで早々に10000m27分台を出し、日本記録を更新し、東京五輪の舞台に立ってほしいところですが、東京マラソンに出場するという情報もあります。あと48秒10000mのタイムを縮めないといけないんですが、どうやって間に合わせるんでしょうか。それともやはり東京五輪をトラックで狙うというのはリップサービスに過ぎず、本気で狙う気はないということでしょうか。旭化成入社だそうですが、先輩たちと同じ駅伝屋になり下がらないことを切に祈ります。
毎度毎度書いていることを繰り返します。駅伝はあくまでエキシビジョンであり、公式戦ではありません。駅伝のタイムはその選手の競技力とは何の関係もありません。いくら駅伝で切磋琢磨しようと、肝心のマラソンやトラックが鳴かず飛ばずでは何の意味もありません。その点において、男子長距離は今や完全に日本陸上界のお荷物となっています。ダメ種目です。これだけ恵まれた競技環境にあるくせに。
それでも願わずにはいられません。今年こそ今年こそ、この駅伝の勢いがマラソンだけではなくトラックにも波及し、せめてまともなトラックシーズンになってほしいものだと切に祈ります。
【もっと注目されるべき】