2020箱根駅伝・復路
毎度毎度の遅ればせですが、既報の通り今年の箱根駅伝は驚異的な新記録連発の末、青山学院大学の優勝で幕を閉じました。
レースの模様については様々発信が飛び交っていますので、詳細はいいでしょう。厚底シューズと好コンディションによる後押しが大きかったとはいえ、少なくとも、駅伝の醍醐味を堪能できる三が日であったことは間違いありません。選手および関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。
でも、問題はここからです。中継で何度も箱根駅伝を「大舞台で結果を出した」と持ち上げるコメントがありましたが、箱根駅伝は大舞台ではありません。あくまで公式競技ではないエキシビジョンです。この大会の記録は選手の競技力の評価とは無関係です。ニューイヤー駅伝を含め、駅伝の盛り上がりがこの先のマラソンシーズン、さらに春のトラックシーズンにつながらなければ、駅伝はただのコップの中のバカ騒ぎに過ぎません。敢えて繰り返しますが、この三が日走った日本人ランナーの中で、東京五輪の3000mSC・5000m・10000mに出場できる記録を有する選手はだれもいません。そして、危機的状況が中継で触れられることもありません。それが日本の男子長距離の水準であり現状です。
3月の東京とびわ湖でマラソンの日本記録をたたき出すこと、そして何よりも、今春のトラックシーズンで3000mSC・5000m・10000mの五輪参加基準記録(10000mは日本記録)を突破し、IAAFによるインビテーションではなく実力で五輪の舞台に選手を派遣すること。それが達成されてはじめて、駅伝の盛り上がりは意味を持ちます。選手たちの奮起・奮闘を今年こそ期待したいと思います。
3000mSC 8:22.00
5000m 13:13.50
10000m 27:28.00
1位 A.ニジガマ 27分26秒26
2位 早田俊幸 27分55秒01
3位 渡辺康幸 27分55秒81
4位 高尾憲司 27分56秒01
5位 大崎栄 27分57秒02
6位 川内勝弘 27分59秒80
7位 S.マヤカ 28分08秒77
8位 小林雅幸 28分09秒17
(You Tubeの表記より引用)
1996年 陸上日本選手権 長居陸上競技場
男子10000m 決勝
1位 高岡寿成 27分49秒89
2位 花田勝彦 27分50秒46
3位 渡辺康幸 27分51秒97
4位 A.ニジガマ 27分53秒49
5位 平塚潤 27分55秒16
6位 S.マヤカ 28分01秒48
7位 磯松大輔 28分07秒32
8位 福島雄一郎 28分08秒83
(You Tubeの表記より引用)
順位 ORD ナンバー 名前 都道府県 所属 記録 コメント
1 16 101 大六野 秀畝 宮 崎 旭化成 28:30.66
2 8 45 大西 一輝 東 京 カネボウ 28:34.25
3 17 97 市田 孝 宮 崎 旭化成 28:34.61
4 1 364 西山 和弥 群 馬 東洋大 28:35.72 PB
5 15 96 鎧坂 哲哉 宮 崎 旭化成 28:41.15
6 10 99 村山 謙太 宮 崎 旭化成 28:42.46
7 18 15 井上 大仁 長 崎 MHPS 28:42.91
8 2 365 相澤 晃 福 島 東洋大 28:45.93
(You Tubeの表記より引用)
1位 28分13秒39 田村和希(住友電工)
2位 28分20秒72 坂東悠汰(富士通)PB
3位 28分25秒95 村山紘太(旭化成)
4位 28分32秒42 相澤 晃(東洋大)
5位 28分43秒45 河合代二(トーエネック)
6位 28分44秒11 鎧坂哲哉(旭化成)
7位 28分44秒22 茂木圭次郎(旭化成)
8位 28分45秒05 市田 孝(旭化成)
もちろん単純比較はできませんが・・・
【レジェンドの映像も貼っておきます】