毎度毎度の遅ればせですが、先日日曜にびわ湖毎日マラソンと名古屋ウィメンズマラソンが終わり、東京五輪のマラソン日本代表が決定しました。
【2020びわ湖毎日マラソン】
【#びわ湖毎日マラソン】2020.3.8
— 日本実業団陸上競技連合 (@JITA_since1957) 2020年3月8日
表彰式
1位 エバンス(KEN) 2.07.29
2位 モコカ(RSA)2.08.05
3位 キプロティチ(KNE)2.08.48
4位 作田(JR東日本)2.08.59
5位 山本(NTT西日本)2.09.18
6位 シンブ(TAN)2.09.23
7位 奥野(トヨタ九州)2.09.28
8位 其田(JR東日本)2.09.50 pic.twitter.com/rH52A062Ou
びわ湖毎日マラソン システム不具合で号砲10分遅れに― スポニチ Sponichi Annex スポーツ
スタートでアクシデントがあり、雨の降る良くない条件でしたが、戦前の予想通り凡レースとなりました。ペースメーカーの設定も大迫の日本記録を意識したものではなかったですし、出場した日本選手の力を考えればこんなものだと思います。びわ湖はあくまでローカルマラソンであり、選考会として東京マラソンと同格に扱うことに無理があります。そして、日本だけがやっているエリートマラソンなるものの役割はとっくの昔に終わっています。それを再確認しただけのレースでした。
【2020名古屋ウィメンズマラソン】
【#名古屋ウィメンズマラソン】
— JAAF(日本陸上競技連盟) (@jaaf_official) 2020年3月8日
優勝 #一山麻緒(ワコール)2時間20分29秒#東京オリンピック🇯🇵日本代表内定
「今日みたいな日が来るのが夢だったので夢みたいです。(悪天候の中)こういう日だからこそオリンピックを決めたらすごくカッコいいなと思って走りました。
↓ pic.twitter.com/JlvLtQSGq7
http://womens-marathon.nagoya/__assets/_womens/pdf/result/2020_result.pdf
一山麻緒が優勝、五輪代表3人目に 名古屋ウィメンズマラソン:スポーツ:中日新聞(CHUNICHI Web)
悪条件の中、一山麻緒が国内日本最高、日本歴代4位の好タイムで優勝し、東京五輪代表3つ目の椅子に滑り込みました。MGCのときは積極的にペースメイクをするも、後半失速して6位に終わりましたが、その失敗を修正した素晴らしい走りでしたね。しかし、これだけの走りができるのですから、好条件だった東京マラソンで世界のトップと競わせておけば、国内初のサブ20も十分可能だったと思います。若い選手の快走に心を打たれつつも、改めて国内事情に忖度する日本の歪んだマラソンの構造を思い知らされる一戦でした。
【さて、代表選手は・・・】
これで男女ともに東京五輪の3名のマラソン代表が決まりました。
男子はMGC1位の中村匠吾と2位の服部勇馬、そしてMGC3位で東京で日本記録を更新した大迫傑。女子はMGC1位の前田穂南と2位の鈴木亜由子、そして一山麻緒が代表に内定しました。記録から言えば鈴木亜由子と松田瑞生を入れ替えたほうがいいですし、MGC以前の代表選考だったらそうなっているでしょう。しかし、あくまでルールにのっとった選考なので、フェアに行われたということで一定の評価はできる選考結果となりました。
MGCの成果がやたら喧伝されていますが、当ブログではMGCを批判してきましたし、今もその意見は変わっていないので、ここで特に書くことはないです。
東京オリンピック マラソン代表 男女計6人出そろう | NHKニュース
これでメダルメダルと騒ぎだすのが日本のマスコミの悪弊ですが、記録と実績で考えれば、入賞ラインで勝負できるのは男子では大迫のみでしょう。女子では前田と一山ですが、二人ともWMMのレベルになるとまだ結果を出せていないので、特に一山は未知数です。まずは入賞が目標、と現実的な評価と期待をしておくのが妥当でしょう。
【さあ、トラックシーズン】
【東京オリンピックへの道】参加資格有資格者一覧:日本陸上競技連盟公式サイト
さて、ここからはトラックです。女子については5000mで田中希実・廣中璃梨佳・新谷仁美、10000mで新谷が東京五輪参加標準記録を突破しており、代表派遣のめどが立っていますが、男子は5000m・10000mともにゼロです。男子の国内実業団の総力を結集して、参加標準記録突破者を作ることが今春最大の課題であるはずです。マラソンを目指すからなどという言い訳は聞き飽きました。「世界と戦う」「トラックで東京五輪を目指す」という男子選手の軽々しいセリフも聞き飽きました。記録という結果を出してください。
女子のトラックのエースは五輪に向けて着々と戦っています。そして、最近とある問題提起をしています。私はこの問題について発言できるだけの見識がないので、ツイートの引用のみでコメントは避けますが、彼女を心から応援したいと思います。
私の経験談と月経について長文ではありますが書き留めたものです。人として強く生きていく全ての人へのメッセージだと思って頂ければ幸いです。 pic.twitter.com/oPcozv4dob
— 新谷仁美 (@iam_hitominiiya) 2020年1月31日
「生理があると太るんだ」
— 新谷仁美 (@iam_hitominiiya) 2020年3月9日
いいえ、違います。貴方のその言葉が女性の心に負担をかけ本人も気づかないうちに心と体のバランスが取れなくなり無月経や急な体重増加、怪我に繋がるのです。知らないで発言しているのであれば生理に関して触れないでください。
一ヶ月前、月経についての投稿に関して沢山のご意見や拡散ありがとうございました。語りたくても語れない状況だけは阻止したく、改めて記載しました。
— 新谷仁美 (@iam_hitominiiya) 2020年3月7日
全ての女性選手が健康で長期的に高い競技力を維持できる世の中であってほしい。#無月経に悩む方々へ pic.twitter.com/XHD7fwmTk1
だからこそ新しく伝えたい、見てもらいたい。身に付ける事で人は強くなるのだと。何かを削る事でしか表現できなかった過去の自分を超えたくて戦っています。
— 新谷仁美 (@iam_hitominiiya) 2020年3月7日
※無月経期間は9ヶ月。2014年を迎える前に通常に戻り今に至ります。終
※撮影:@EKIDEN_News @ryo5261 /2020年 pic.twitter.com/PDRJHshytw
世界陸上10000m5位
— 新谷仁美 (@iam_hitominiiya) 2020年3月7日
この時体重40kg体脂肪3%身長165cm
無月経6ヶ月目
私がとった行動で単純に痩せた方が走れるという考えを植えつけてしまったように感じました。本当に申し訳ありません。続
※撮影:フォート・キシモト/2013年 pic.twitter.com/c8SqKKRTCI
難しく考えないでください。
恥ずかしい事ではありません。
自分の身を守るためにも知ってください。
生きる全ての人たちへ。
生理なんて無くていいと言われて 女性アスリートの告白:朝日新聞デジタル https://t.co/I6G8V5NCiyウエイトコントロールについて。これまでの経験も含め、現在の食生活(デザート)も少し記しました。
— 新谷仁美 (@iam_hitominiiya) 2020年3月1日
自分の体質や思考を知る事で必要不要な物がわかってきます。ご参考までに。 pic.twitter.com/idzVmQfjDP
— 新谷仁美 (@iam_hitominiiya) 2020年3月3日
「年齢」という言葉を口に出すなら一緒のスタートラインに立つな。勝負時は上も下も関係ない。勢いも経験も自分次第でいくらでも作れる。
— 新谷仁美 (@iam_hitominiiya) 2020年2月29日
2月遠征中二戦の結果と課題について pic.twitter.com/yi1TjiOJdc
— 新谷仁美 (@iam_hitominiiya) 2020年2月26日
【大会結果】
— 積水化学女子陸上競技部 (@SekisuiF) 2020年2月23日
2/23 Auckland competition (ニュージーランド)
◇woman 5000m
1着 新谷仁美 15'07"02
✨自己新記録✨
✨東京五輪標準記録突破✨
ご声援ありがとうございました。
樺ちゃんと希実ちゃんにはただただ感謝の気持ちしかありません。 pic.twitter.com/LuFjJTdevf
— 新谷仁美 (@iam_hitominiiya) 2020年2月23日