『ぽけっと・えーす!②』短評
今回のテキストは今月発売された電撃文庫からのレビューです。小学生女児を愛でる方向に振れたテキストなので、そういう性向を受け付けない方はご遠慮ください。
蒼山サグ(Sag Aoyama) (@SagAoyama) | Twitter
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小学生モノのマスター・蒼山サグが描く〈小学生サーガ〉第3部。女児の抱き枕カバーと添い寝してきたわが偏愛のシリーズから、今月無事に第2巻が発売されました。「小学生という言葉は奇跡の上位互換」であるという名言を産んだ第1巻のオビに続き、第2巻のオビでは小学5年生女児の「利きパンツ」なるうらやましい不穏なワードが登場し、「小5パンツマスター」なる神的なぶっとんだワードまで誕生。小学生女児のパンツなら私も何度か見たり触れたりしたことはありますが、相変わらずの業の深さと振り切れ方。尊い女児が成長してもっと尊くなったことを愛で、女児を脱がして愛で、女児の下着を愛でる。今回も〈小学生サーガ〉は平常運転でした。
とはいえ、この作品は、あくまで少女たちの成長を健やかに瑞々しく描いた、少女たちのかわいらしさと健気さとエネルギーに溢れた、直球の物語です。また、ポーカーの場面は迫真の描写でしたし、日常においてもポーカーにつながる心理戦や駆け引きなどが巡らされており、ゲーム小説としてのクオリティは十分担保されています。私を含めたポーカーの素人向けに細かな解説も入っていて、読者への配慮もされています。ロリ小説の要素を除いても、蒼山サグの作品は単体のライトノベル作品として水準以上の出来にあります。ロリの面が強調されるのはやむを得ないですが、単に小学生女児を愛でるだけの作家であったなら、蒼山サグはとうの昔に消えています。堅実に物語を構築する手腕もきちんと評価されるべきです。