otomeguの定点観測所(再開)

文芸評論・表象文化論・現代思想・クィア文化・社会科・国語表現・科学コミュニケーション・初等数理・スポーツ観戦・お酒・料理【性的に過激な記事あり】

ヨコハマトリエンナーレ2020感想

 こちらも遅ればせですが、先日ヨコハマトリエンナーレ2020に行ってきましたので、雑駁ですが感想をまとめてみます。リンクやツイートなどを貼り合わせており、またテキスト作成に際して各種レビューを参考にしておりますが、ご容赦いただけると幸いです。

 

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ヨコハマトリエンナーレ2020「AFTERGLOW―光の破片をつかまえる」-横浜トリエンナーレ

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横浜トリエンナーレ - Wikipedia

ヨコハマトリエンナーレ2020が開幕。アートが提示するコロナの時代のその先とは|美術手帖

ヨコハマトリエンナーレ2020を楽しむ5のこと

<自ら学び、互いをいつくしみ、毒と共存する> リポート「ヨコハマトリエンナーレ2020」 – 美術展ナビ

アートと〇〇──パンデミックの世界に知恵の滴を散らすアートの源泉(ソース) page3:NikkeiLUXE

 なんぼでも貼れますが、とりあえずこんなもので。

 まずは、コロナ禍の苦しい状況において開催に踏み切ってくださったアーティスト及びスタッフ他関係者の皆様に感謝いたします。全体的には、VRなど身体感覚に訴える展示が多かったという印象で、好展示だったと思います。

 では、気に入った作品についていくつかコメントします。

  横浜美術館の入り口で飛び込んでくるのがまずこの作品です。一見華やかですが、銃や弾丸などのモチーフが埋め込まれています。ニック・ケイヴアフリカ系アメリカ人であることを考えると、トランプ登場以降のアメリカ社会に対する風刺をこめた展示でしょう。

  大腸と腸内細菌を想起しながら作った作品だそうで、触れたり座ったりすることができます。オブジェですが身体の外延あるいはその一部。皮膚から入り込む滑らかな感覚が心地よく、仕事の疲れを癒すことができました。

  ラヒマ・ガンボ《タツニヤ物語》は、恐らく今回の「ヨコトリ」で政治的に最も鋭利な作品でしょう。ボコ・ハラムの襲撃を受けた地域の少女たちという苛烈な題材を扱いながら、学校に戻り日常を送る少女たちの姿が高い抒情性を帯びていて、不当な暴力や差別にさらされながらも、しなやかに伸びやかに生きる少女たちの姿が瑞々しい印象でした。

 

 いまだコロナ禍の混乱が続き、アートにとって厳しい状況が続いていますが、3年ぶりに訪れた「ヨコトリ」はやはりエキサイティングでした。例え渾沌とした状況下においてもアートにはここまでの達成ができるのです。

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