otomeguの定点観測所(再開)

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モンテディオ山形の現状

 今年に入ってモンテ関連のテキストをほとんどあげていませんでしたが、もちろん試合はチェックしています。そして、非常に楽しく観戦を続けております。

 

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 大雨のため、昨日の長崎戦は残念ながら中止になってしまいましたが、8/9の千葉戦までリーグ戦は5/16以来、引き分けを挟んで10連勝中。シーズン当初、J3降格圏に低迷していた順位は5位にまで浮上してきました。今年はJ1参入プレーオフがないため、2位までに入らないとJ1昇格がないのですが、2位のサンガまで勝ち点6差。まだまだ差はあるのですが、シーズン当初の絶望的な状況に比べると、見違えるようにチームが変貌しました。

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 ハードワークによる献身的な守備、ボールを奪ってからの速いカウンター、そしてサイドアタック。モンテにフィットしている戦術は伝統的に変わっていないシンプルなものだと思っています。下手に中盤を構築しようとしていじくりまわすとだいたいチームが混乱して泥沼に陥りますし、攻撃に妙なコンセプトが持ち込まれるとこれまた混乱に陥りますし、とにかく器用なチームではありません。これが良くも悪くもモンテの色であり、選手が入れ替わっても脈々と受け継がれてしまう不思議なところ。

 現在のチームは活発なポゼッションとサイドアタックを用いた攻撃サッカーを志向していますが、要するにやっていることは早めにボールを奪ってのカウンターを繰り返し、余計な手数をかけずに攻撃しているというシンプルなことなので、これがうまくはまっているのだと思います。昨年の後半、快進撃していた時も石丸前監督のもとで似たようなことをやっていたはずなんですが、今年の序盤は中盤でちょこちょこパスを回すサッカーになってしまっていました。本質的に目指しているところは変わっていないはずなんですが、チームの勢いや雰囲気の違いで変われば変わるものです。

 今年、シーズン序盤は中盤も前線も崩壊、それに伴って最後の守備ブロックも崩れていて、すべてが負の連鎖になっていました。メンバーを考えれば下位にいるチームではない、昇格候補だったのではないか・・・。暗澹たる思いで試合を観戦していました。まあ、チームが下位に沈んだ経験は何度もしているので、対応に慣れているのもサポーターとしては悔しいところですが。

ピーター・クラモフスキー - Wikipedia

ピーター・クラモフスキー監督 2021明治安田生命J2リーグ 7月度「月間最優秀監督賞」受賞:時事ドットコム (jiji.com)

「J1でもJ2でも、私がやることは同じだ」モンテディオ山形を覚醒させたクラモフスキー監督 戦術以上にアツい“人心掌握と強度” - Jリーグ - Number Web - ナンバー (bunshun.jp)

 クラモフスキー就任のニュースを聞いたときは、昨年、清水を崩壊させた監督なのですごく心配だったのですが、新監督は山形のチームカラーにうまくはまってくれました。選手を鼓舞し、ハードワークを求める手法は、生真面目な東北の気質に合うようです(笑)。チーム全体が非常にいい雰囲気で動いているのを感じますし、選手が楽しく躍動しているので、観戦しながらワクワクします。

 しかし、いい時と悪い時の差が激しいのが、最近の山形です。このいい状況がいつ崩れて低迷するか分かったものではありません。とにかく、勝てるときに勝っておかないと安心できません。昨日は中止になってしまったので、次戦は8/22にホームで琉球を迎えます。上位争いで叩いておきたいチームなので、さらに勝って順位をあげましょう。

 がんばれ、モンテ!!