otomeguの定点観測所(再開)

文芸評論・表象文化論・現代思想・クィア文化・社会科・国語表現・科学コミュニケーション・初等数理・スポーツ観戦・お酒・料理【性的に過激な記事あり】

伊勢角屋麦酒

 さて、お詫びの後は気を取り直して、いせしまこんの帰り、伊勢神宮にお参りした後に内宮の近くで立ち寄った、三重の地ビールの話をしたいと思います。

伊勢神宮前にて】

 三重の地ビールといえば伊勢角屋麦酒。いせしまこんに行ったら立ち寄って飲みたいと思っていたのですが、伊勢神宮内宮前の参道・おはらい町にブルワリー直営のお店がありました。午前から営業していてビールもおつまみも頼めるのは、さすが観光地というところですね。

tabelog.com

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【初遭遇in池袋】

 ここのブルワリーのビールを初めて飲んだのは数年前でしたかね。池袋のとある居酒屋で、「ハマグリに合う地ビール」ということで三重から取り寄せた、と勧められたのがきっかけでした。確かペールエールとブラウンエールを飲んで、なるほど貝に合わせるには香りがよくて乙なビールだなー、と思った記憶があります。でも、あのときはハマグリよりもホンビノス貝に合わせたほうがビールの風味が立ったんだっけ。

www.behama.com

www.biyagura.jp

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 ただ、初めて飲んだのはビンだったので、なんだか物足りない印象でした。ペールエールは果実の風味が強すぎてホップの風味が届いてこないし、ブラウンエールは麦芽のロースト感は伝わってくるけど本来の穀物の薫りがいまいちだったし。やっぱりビンじゃだめだ! 生だ! ということで、次にクラフトビールのイベントで生を探すことにしました。

 ・・・というのを長いこと忘れていて、ようやく今年、伊勢角屋麦酒を頭の中にインプットしました。何をやっているのやら。

 

【in大江戸ビール祭り】

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 まずはゴールデンウィーク。こちらに行ってきたんですが、伊勢角屋麦酒にたどり着く前に他のブルワリーを回ってべろんべろんになって、あえなく断念。だって、おいしそうなブルワリーがごろごろしているんですから。仕方ないじゃないですか。あちこち目移りする酒飲みの性ってやつです。全て言い訳ですね、すみません。

 ちなみにこのとき回ったのが、

bluemagic-brew.com

www.bellbeer.com

www.tainaibeer.com

miyatabeer.com

宮城県 鳴子温泉/オニコウベスキー場鳴子温泉ブルワリー)

小さな秋田の醸造所 あくらビールにようこそ!秋田の地ビールをどうぞ!

 覚えている限りではこんなところですね。他にも回ったはずだが。宮多麦酒なんかはブログ記事にしたいブルワリーですね。まあ、それはおいといて。結果として、三重までたどり着けなかったわけです。

 

【inけやきひろば ビール祭り】

www.beerkeyaki.jp

 おお、自宅近くのビアフェスに来るじゃねーかということで、今年の5月に勇んで三重の地ビールを飲みに行きました。松阪牛のホルモンも出るということで、今回こそゲットするぞということで意思を固めていたのですが。

 ようやく行けた日が休日だったので、混むわ、混むわ。

biyagura.jp

 松阪牛の威力、恐るべしというところでした。あえなく断念し、またふらふらと他のブルワリーを巡りました。まあ、他にもおいしいブルワリーはいっぱいありますから。これもまた言い訳ですね。自分の意志の弱さに恥じ入るばかりです。

 結局、いせしまこんで行くからそこで飲めばいいやということになったわけです。

 

【in伊勢神宮内宮前店】

 やっと冒頭に戻ってきました。4種飲み比べと限定ビールのインペリアル・レッドエール、マリアエール、そしてカキフライを注文して席に着きました。奥の方には五十鈴川に面した席もあって、涼をとりながらクラフトビールを楽しみ、かつパワースポットの雰囲気に浸れるという、極上の場所ですね。

 さて、味の感想ですが、結論からいうと、中の上くらいでした。4種飲み比べで出てきたのが、ペールエール、ブラウンエール、スタウト、ピルスナーの4種でした。それぞれきちんと特徴が出ているし、ホップや麦の風味もしっかりしているし、柑橘系などの薫りもあるし、黒系のコクも合格点。しかし、どうも今一つパンチ力に欠ける感じで、決定打がないんですよね。多分、各地のブルワリーでこのレベルのものは普通に出してくるという感じ。

 しかし、限定ビールはさすがの美味しさでしたね。特に気に入ったのがこちら。

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 これはめちゃくちゃうまかったです。今までに飲んだ日本のクラフトビールの中でも最高級の1つだと思います。酵母の薫りとフルーツの香りがミックスされて飲む前から鼻で愉しめるし、大麦の甘みとモルトの風味がいいバランスでのどを通っていく感じで、複雑ですが上品な味わい。カキにもよく合っていたので、心地よく喉を潤すことができました。

 伊勢神宮で飲んだため、間違いなく地形効果が加わっていますが、地産地消を楽しむのもブルワリーやワイナリーを巡る楽しみの1つです。できれば醸造所まで見学したかったんですが、さすがにそこまでは時間がありませんでした。でも、このマリアエールを飲めただけでも、十分に三重まで来た甲斐はあると感じさせてくれる味でした。是非、レギュラーの商品にしていただきたいビールです。

 

【関連リンク】

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