ニコニコのネット党首討論お詫び文を書き直してみた
先日の参院選のネット党首討論会での古市発言に対する(?)、ニコニコ動画のお詫び文がニコニコのHPに掲載されています。しかし、それがお詫び文として成立していないということを、当ブログの他のテキストで記しました。
WEB上でも、不十分だと思っている方が結構いるようです。
この文章だとまるでニコニコ笑いながら謝っているように見えるが、それを狙ってるか?
— 正法眠蔵 (@sadistasadis) 2016年6月22日
ネット党首討論で「不適切な発言」 主催者が「ニコニコ」上で謝罪 https://t.co/wfOMEzqwZg
この謝罪の仕方はないと思う
— ほむにょんΦωΦ (@k_reboot) 2016年6月22日
謝ったからわざわざ読みに来いという感じを受ける
ネット党首討論で「不適切な発言」 主催者が「ニコニコ」上で謝罪 - ITmedia ニュース https://t.co/WdCNqtkr5l
会社でこのお詫び文のレベルの文書を作ったら、間違いなく怒られて突き返されると思います。
【ニコニコお詫び文引用】
ネット事業者10社によるネット選挙応援プロジェクト「わっしょい!ネット選挙」が6月19日(日)に開催した「ネット党首討論」の番組内で不適切な発言がありました。
これにより出演者ならびに視聴者、関係各位に多大なご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。
2016年6月21日
わっしょい!ネット選挙
本かWEBで調べればすぐに分かることですが、通常、詫び文のポイントとなるのは次の点だと思います。
①とにかくすぐ謝る。
②書面だけではなく口頭でも謝る。
③誰が誰に対してお詫びするのかをしっかり記す。
④原因と再発防止策を併記する。
⑤今後もお付き合いくださるよう丁重にお願いする。
⑥大事な文面なので厳しい第三者の目でチェックしてもらう。
これらの点を踏まえて、ニコニコの詫び文を書き直してみました。
平成28年6月21日
共同代表 小沢 一郎 様
わっしょい! ネット選挙
担当〇〇 〇〇
謹啓
平素は格別のご厚情を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、この度は弊社主催のネット党首討論の番組内で小沢様の私事に関わる不適切な発言がございました。これにより、小沢様ならびに関係各位に多大なご迷惑をおかけましたことを深くお詫び申し上げます。
弊社で原因を調査いたしましたところ、番組前に行った司会者との打ち合わせにおいて、司会者の発言内容について弊社の担当者が十分に精査をしていなかったことが判明いたししました。
番組制作者として、放送における発言の内容について事前に打ち合わせをしてチェックするのは基本的なことです。基本的な手順を怠り多大なご迷惑をかけましたことを深くお詫び申し上げます。
今後は二度とこうしたミスのないよう、弊社内での教育を徹底するとともに、出演者との打ち合わせを入念に行い、細心の注意をして対応する所存でございます。何卒ご容赦いただきますようお願い申し上げます。
略儀ではございますが、取り急ぎ書面にてお詫び申し上げます。
末筆ではございますが、今後とも変わらぬご指導を賜ることができれば幸甚に存じます。
敬具
作成者によって文面は変わりますが、社外に向けた文書としては、これくらいの丁寧さは必要だと思います。
【参考リンク】
詫び状/お詫び状/謝罪文》例文/書き方/お詫び文/クレーム/ビジネス/お客様