2017年極私的回顧その12 コミック(一般)
極私的回顧第12弾はコミック(健全)です。ジャンル全体を俯瞰するほどの読書量を確保できていないので、例年通りジャンル全体のまとめは行わず、ベスト5を挙げるだけにとどめております。また、いつものお断りですが、テキスト作成に『このマンガがすごい!』およびamazonほか各種レビューを参照しています。
【マイベスト5】
1、スタンドバイミー・ラブレター
表紙の女の子に引かれてふらふらと表紙買いしました。高校生の男女の瑞々しく初々しいラブストーリーで、画も話の作りも直球な王道の少女マンガです。一度は断った相手をだんだん意識していくぎこちなさが一昔前の少女マンガを想起させ、ノスタルジックな感覚に襲われました。ドキドキ感を持って読めたことを素直に評価し、1位にしました。
2、メイドインアビス
かわいらしい絵柄の一方で、緻密で骨太な設定と物語そして重厚なテーマ性に支えられた、高い求心力を有するダークファンタジーの傑作です。曲者のキャラクターが揃った残酷な物語の中にも確かな救いがあり、読後感は温かいものです。アニメにもランクインさせる予定ですが、コミックでもランクインさせました。連載では物語がいよいよ佳境に入り、アニメも第2期が作成されますので、今後の展開も期待大です。
3、7SEEDS
無事、16年に渡る方舟の旅は大団円で幕を閉じました。若者たちが困難に立ち向かう姿はシリーズを通して崩れることなく、清々しい印象を残しました。重厚なSF設定をベースに彼らの信頼関係と葛藤を正面から描き切った筆力は、さすが田村由美だというべきでしょう。極私的には『BASARA』も好きなんですが、現時点では『7SEEDS』が彼女の最高傑作でしょう。
4、魔王の秘書
同人サイトから火がついたファンタジーギャグマンガです。残忍と恐れられている魔王は実は怠け者で、魔王軍もへっぽこ集団なのですが、有能な企業家である(??)人間の秘書が加入して、魔王軍は一気に組織化され、洗練されて(??)いきます。いかなる魔物も魔王も秘書の正論に叩き潰されていく様には、ほのぼのとした風さえ漂います。優秀なホワイト企業となった魔王軍ですから、打倒勇者・世界征服ももはや時間の問題でしょう。
カードキャプターさくら クリアカード編(3) (KCデラックス なかよし)
- 作者: CLAMP
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/09/13
- メディア: コミック
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NHK アニメワールド|カードキャプターさくら クリアカード編
このブログをご覧の皆様には説明不要でしょう。CLAMPの最高傑作が帰還し、いよいよアニメも始まりました。あの90年代の高揚をまた味わえる日がくるとは。日曜の朝にプリキュアと仮面ライダーと戦隊もの以外の楽しみが増えました。
それで、苺鈴はいつ登場するのでしょうか?