毎度毎度の遅ればせですが、先日、日本代表がいい感じにボコられた親善試合のレビューをしてみたいと思います。生ではなく仕事から帰ってきての録画観戦だったのですが、皮肉で厭世的な気分になれるいい試合でしたね。
【俺はまだ本気出してないだけという言い訳可の試合】
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後半ベネズエラが引いてくれたこともあって、前後半のトータルで見ると内容的にそこまでひどい試合ではなかったように思います。ただし、選手個々の能力では皆さんお分かりの通りかなりの差がありました。本来ならそこを組織力でカバーしなきゃいけないんですけど、森保は選手を集めてヨーイドンするだけの戦術ゼロの監督なので、全て選手に丸投げ。
鈴木と浅野の2トップはただ走り回っているだけで機能していないし、攻撃の起点になるはずの中島からのボールも、球を持ちすぎる癖が露骨に出ていてやはりほとんど機能していないし。それでも前半20分くらいまではロンドンに点をとられながらもプレスをかけて守備のやる気が見られましたが、2失点目を喫したところでプレスする気がなくなったため、前線とディフェンスの距離が大きく開いてしまう。森保の掲げていたコンパクトサッカーはどこへ行ったのかということですが、監督からの指示や修正らしきものはなし。あのせっせと書いているメモは何なんですかね。足の止まった守備陣と勝手に動き回る2トップでは当然チームとして機能するはずもなく、前半で4点をとられ、試合は終わってしまいました。
後半、ペースダウンしたベネズエラに対し、交代枠を複数使ってシステムを変え、三浦がディフェンスリーダーになったことで、ようやく日本のシステムが安定。何とか1点を返したことで「後半は良かった」という言い訳ができるところまでいきました。
各所で語られていることですが、森保は戦術を選手に丸投げの監督で、的確な指示も選手交代もできないので、連係と能力の不足した選手たちをヨーイドンしてしまうとこういうことになります。しかも、今回、ベネズエラは日本をリスペクトしてきてくれて、入念に合宿を張った本気モードでしたので、なおさらですね。今回はたまたま歯車がかみ合わなかったから無様な試合になったということです。そのたまたまとやらが最近頻発している気がするのは恐らく気のせいなのでしょう。
本来であれば監督を解任してもっとましな人物を連れてくるべきですし、ハリルであればマスコミが「解任ダー!」と大騒ぎしているはずです。しかし、幸か不幸か今回はそんな混乱は起こっていません。ジャパンズウェイなる妄想・虚構の上に立脚した田嶋イズムに基づいた日本代表の戦略は揺らぐことなく、森保に対する全幅の信頼も揺らがないと思われます。作麼生。
12月のE-1選手権でも、同じような行き当たりばったりのガラガラポンが繰り返されることでしょう。サポーターとしては、当たるも八卦当たらぬも八卦という胆力をもって、あたたかく日本代表を見守る懐の深さが求められるのでしょう。
また酒量が増えそうだ・・・