今回の回顧はわが偏愛するモンテディオ山形です。
2020極私的回顧その５ モンテディオ山形 - otomeguの定点観測所（再開） (hateblo.jp)
2019極私的回顧その５ モンテディオ山形 - otomeguの定点観測所（再開） (hateblo.jp)
2018極私的回顧《スポーツ》⑤ モンテディオ山形 - otomeguの定点観測所（再開） (hateblo.jp)
2017年極私的回顧《スポーツ》④ モンテディオ山形 - otomeguの定点観測所（再開） (hateblo.jp)
2016極私的回顧プレ② モンテディオ山形 - otomeguの定点観測所（再開） (hateblo.jp)
【やっぱり良くも悪くもモンテらしいシーズン】
2020年、シーズン後半で猛烈な追い上げを見せ、７位になったモンテ。江府町の波が激しいという課題を何とか打開し、優勝争い、そしてＪ１昇格・・・といってほしかったところ。補強が充実し、戦力的には2021年もＪ２上位で戦えるメンツが揃っていたので、なかなかの期待感をもってシーズンを迎えました。
モンテディオ山形の2021年予想スタメン・フォーメーション。 | 動画ざんまい (dougazanmai.com)
さて、今年もやりますか。世界で一番勝手なJ2順位予想(笑) - モンテとレッドウィングスの日々 (goo.ne.jp)
しかし、シーズン前の期待感とは裏腹に浮き沈みの激しい１年を送るのが、ここ数年のモンテ。一抹の不安も抱いてシーズンがスタートしました。
ゼルビアとの開幕戦は、互いに守備の寄せが鋭く、攻撃が機能しない膠着した展開になりました。ラッキーなオウンゴールで先制したものの、その後は展開を大きくしてきた町田の攻撃のリズムを断ち切れず、後半41分にセットプレーから押し込まれ、そのままドロー。期待された攻撃陣がうまく機能せず、課題を残したスタートになりました。
その後、３月７日のヴェルディ戦には勝つものの、攻撃陣が全く機能せず、勝てないシーズン序盤となりました。特に、３月２８日からは４戦連続無得点が続き、勝利はおろか得点の匂いすら感じられない、悲惨な状態に。石丸監督が解任され、チームはてこ入れを余儀なくされました。
石丸 清隆監督の解任について | モンテディオ山形 オフィシャルサイト (montedioyamagata.jp)
そして、2020年清水を率いていた、クラモフスキーが監督に就任。正直、2020年の清水のこともあり、大丈夫なのかと不安でしたが、クラモフスキーはうまくモンテにフィットしました。
初の指揮となった愛媛戦、ホームゲームを勝利で飾ると、
なんとここから８月まで12戦負け知らず。機能していなかった攻撃陣が稼働し、守備も安定して、チームが全体として統率の取れたハードワークをするようになりました。やはり、下手に緩急をつけようとするよりも、堅守と積極的なポゼッションを基盤としたカウンター、シンプルでハイテンポなサッカーがこのチームにはフィットしている気がします。
ピーター・クラモフスキー監督 2021明治安田生命Ｊ２リーグ ７月度「月間最優秀監督賞」受賞 | モンテディオ山形 オフィシャルサイト (montedioyamagata.jp)
この期間の最大のハイライトは、やはり、敵地で首位を撃破したジュビロ戦でしょう。無敗街道を進むチーム同士の激しい攻防は、ジュビロが主導権を握りながらも、一瞬のスキから得点をもぎ取ったモンテが前半を終えて２対０でリード。後半、ジュビロが猛攻を仕掛けてきましたが、粘り強い守備は最後まで崩れず、モンテが辛抱強く勝ち点３をもぎ取りました。
このまま一気に優勝争いに・・・といきたいところでしたが、ここで突っ走り切れないところがモンテなんですよねえ。
８月２８日の山口戦で無敗がストップすると、チームのリズムが崩れ、負けが込み始めます。９月１４日の長崎戦は敵地で５失点の大敗。突っ走ってきた疲れなのか、意思も統率もハードワークもすっかり見られなくなってしまいました。
１０月に入って一時期立て直しますが、11月のシーズン終盤に手痛い連敗。守備が崩壊してホームで５失点を喫した町田戦など、大味な試合も観られ、１年を通じて高いクオリティを保ち続けることはできなかった印象でした。それでも、最後はホームで圧勝。勝ち点68の７位でシーズンを終えました。
シーズン序盤、Ｊ３降格の危機も頭がよぎった状況を考えれば、よく立て直してくれたともいえます。しかし、シーズン前の予想では優勝争いに食い込むと思われていたわけなので、決して満足できる結果ではないでしょう。好不調の波が激しく、１年を通じた安定した戦いができないという、ここ数年の課題は今年も解決されませんでした。どんなチームにももちろん好不調はありますが、このチームはどうしてここまで極端なんでしょうね。
ピーター・クラモフスキー監督 契約更新のお知らせ | モンテディオ山形 オフィシャルサイト
クラモフスキーは2022も続投。今年こそ、１年間ハードに戦い続けることのできるモンテを見たいと思います。Ｊ１から４クラブやってくるため、2022年のＪ２の魔境はさらに苛烈なものになりますが、悲願のＪ１昇格そして優勝へ、応援を続けたいと思います。
