『マップブックⅠ シティ編』感想
本日のレビューは、先月、グループSNEから翻訳版が発売になった、『マップブックⅠ シティ編』です。
『シティブック』『ウィルダーネス・エンカウンターズ』に続き、「すべてのRPGのためのゲームマスターエイド」シリーズに加わった新刊です。amazonのレビューにもありますが、多様な状況のマップとシナリオアイデアが用意されていて、ゲームマスターにとってはアイデアソースとして引き続き便利なシリーズになっています。
都市・遺跡・島など、冒険の舞台としてよくある場所だけでなく、フェアリーサークルのある妖精の丘、月世界の浮遊島、多次元世界の交叉点など、特殊なマップや設定も収められています。
地図を眺めながらファンタジー的な風景を想像しているだけで楽しいので、読み物としても面白く成立していると思います。縮尺がおかしかったり、強引に付け足したりしたような箇所もありますが、ファンタジーの地図についてそのような揚げ足を取るのは野暮というものでしょう。
『Ⅰ』が売れれば、今度は「伝説の地」をテーマにした『Ⅱ』が発売できるそうなので、引き続き買い支えつつ、楽しみに待ちたいと思います。