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Galerie LIBRAIRIE6/シス書店 四谷シモン「人形とパステル画 」展 感想

 昨日日曜、ふらふらと都内のアトリエを回りましたが、中でも印象に残った恵比寿のシス書店さんの企画について、雑駁ですが感想をあげます。仕事の疲れを癒してくれるなかなかの好展示でした。

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第97回企画- 四谷シモン「人形とパステル画」展 オンライン展覧会 – Librairie6

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四谷シモン - Wikipedia

四谷シモン (@simon_yotsuya) | Twitter

 日曜ですが意外に空いていましたね。初日となった土曜にお客さんが多かったようで、多くのパステル画がすでに売約済みになっていました。パステル画はちょっと予算の都合で難しいので、シモンさんではなく内林武史さんの画集だけ購入して帰りました。

 四谷シモンさんの名前については、当ブログをご覧の方に説明する必要はないと思います。日本の球体関節人形の第一人者であり、サブカル・アートの重鎮中の重鎮。主宰なさっている教室からも多くの優れたお弟子さんが育っています。

 四谷シモンさんの人形は何回か展覧会で拝見していますが、1960年代の少女人形、1970年代の「未来と過去のイヴ」、1980年代の機械仕掛けの人形群・・・この辺りまではアングラなサブカルの翳を纏っているイメージです。それが1990年代の天使シリーズあたりからアートとして光を纏ったものになり、翳のない柔らかであたたかな作品群になっていくような印象です。生命としては非在であるはずの人形が非在であることを忘れさせるほど確かな存在感をもってただ静かにそこにある。今回、展示されていた4体の人形にも、いずれも圧倒的な存在感がありました。

 さて、今回の企画のメインはパステル画です。かわいらしい女の子や男の子に囲まれて、美しい相貌でじっと見つめられると、邪な衝動も湧いてきますが、そこは抑えて。柔らかく清純なまなざしの少年少女たちは日々の仕事の疲れを癒してくれる魅力的な子たちでした。

 Galerie LIBRAIRIE6/シス書店の次の企画は有持有百「リゾームスケッチ:雲と繇條」展、6月11日(土)〜 6月26日(日)だそうです。これも惹かれる企画だけど、うまく休みがとれるかな。

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