otomeguの定点観測所(再開)

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2017年極私的回顧《スポーツ》② マラソン・長距離(女子)

 男子に続いて女子のマラソン・長距離を振り返ってみましょう。男子と同じく、女子も2017年は低迷し、収穫のない年に終わりました。

 

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世界陸上の惨敗】

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 上記リンクで言いたいことは大体書いていますが、年末になっても私の主張は変わっていません。国内レースで一定の記録を出しても、本番の選手権で力を出し切れなかったマラソン。健闘したものの、世界トップとの差を見せつけられたトラックの長距離。2017年は日本の女子の現在地を再確認した年だったに過ぎません。せめてマラソンの入賞が出ればリオ五輪の惨敗を少しは払しょくできたと思いますが、期待通りにはいきませんでした。

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 さいたま国際マラソンも散々な結果でした。このレースには地元への負担が大きすぎること、コースの起伏が激しいこと、駅伝の日程が考慮されていないことなど、いろいろ問題があるのは確かです。

【12/12追記】

 レース当日のあれはやはり問題だったようで…。

上位2人の記録認めず=誘導ミスで距離不足-さいたま国際マラソン:時事ドットコム

誘導ミスで参考記録に…さいたま国際女子の1、2位選手/マラソン - スポーツ - SANSPO.COM(サンスポ)

 でも、それら諸々を差し引いても、2時間30分すら切れないというのは不甲斐ない結果だと思います。

https://runnet.jp/parts/2017/152813/record.html

 結局、今年の総括も、繰り返し書いているこの点になります。駅伝というコップの中の争いにかまけることなく、まずはトラックの長距離の選手層を厚くしない限り、マラソン王国は復活もありえません。塩漬けになっている5000m・10000mの日本記録を更新し、数字を動かしていくこと。そして数字を動かしたら、選手たちが切磋琢磨して記録水準を上げていくしかありません。

世界記録・日本記録一覧 | 世界陸上 | 実況 | スポーツナビ

 マラソンについていえば、世界陸上は惨敗だったとはいえ、名古屋では久々に21分台の記録が出ました。選手たちが奮起すれば、動きを起こすことはできるはずです。

http://womens-marathon.nagoya/__assets/_womens/pdf/result_all/1-1200.pdf

 最後は男子と同じ夢想で締めましょう。2018年こそは国内の女子選手たちが奮起して5000mと10000mで日本記録破り合戦が行われ、マラソンでは日本人がサブ20の記録に手をかけるはずです。来年こそ、強くて速い日本女子選手の姿が観られることを切に切に祈ります。