otomeguの定点観測所(再開)

文芸評論・表象文化論・現代思想・クィア文化・社会科・国語表現・科学コミュニケーション・初等数理・スポーツ観戦・お酒・料理【性的に過激な記事あり】

2016極私的回顧その15 ギャルゲー

 極私的回顧第15弾はギャルゲーです。今回のテキストには多分に小児性愛的趣向が入りますので、お読みの際はご注意ください。また、いつもの通りテキスト作成の際にamazonほか各種レビューを参照しております。

 【マイベスト5】

1、まいてつ

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 ロリ&ペド・オタとしては、やはりこれをトップに持ってこないわけにはいきません。すでにレビュー済みの作品なので、再掲します。

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 『はじめてのおるすばん』『はじめてのおいしゃさん』以降、ギャルゲーにおいてロリータゲーム⇒ロリゲーというサブジャンルが確立されましたが(??)、


 今回の『まいてつ』はロリゲーの歴史上において頂点に位置する名作だと思います。シナリオ、世界観の作り込み、グラフィック、システム、Hシーンへのこだわり、周辺サービスなど、ほぼあらゆる要素がハイレベルに揃っていて、他のロリゲーを圧するクオリティに仕上がっています。このブログでは何回か「ロリゲーにシナリオは不要だ」という論を述べているような気がしますが、『まいてつ』に関しては例外です。ロリ&ペド属性がない方でも、十分に満足できる作品だと思います。
 では、いくつかの要素について雑駁ですがコメントします。


【レイルロオド】
 まず、要の設定である、列車を支えるアンドロイド(?)またはホムンクルス(?)であるレイルロオドについて。


 身長130センチ以下のちみっ子としてロリ&ペドのど真ん中にフィットする素晴らしい娘たちであり、キャラとしても魅力的なヒロインです。最近の流行だと艦娘だのメンタルモデルだのといったアイコンがありますね。もちろんこれらの要素も入っていると思いますが、ギャルゲーの伝統に鑑みれば、やはりHMX-12 マルチの系譜を受け継ぐ人造ヒロインであると考えるのが妥当でしょう。


 感情の機微や恋愛要素がきちんと擬人的に描かれているというのは当然ですが、彼女たちの描写には機械的・機能的な側面と有機的・人間的な側面の両面がしっかり描かれています。SLのレイルロオドは石炭を食い、ディーゼル動車/ガソリン動車のレイルロオドは軽油やガソリンを飲むという描写や、彼女たちが自らを道具=物であると認識しているという描写はは機械的・機能的です。それに対して、彼女たちは子供は作れませんが戸籍上の女性として結婚できますし、生理の描写もあり、有機的・人間的な側面も描かれています。ロリゲーにおいて生理イベントは昔からある定番の一つですが、こういう設定も面白いですね。


【設定】
 表題の「まいてつ」とは、作中において鉄道が廃線になった後も鉄道を愛する熱狂的なマニアのことであり、作中では「まいてつ」たちが廃れゆく鉄道文化を支えているそうです。私には鉄道ファンとしてのアビリティがないのであくまで雑駁な印象ですが、やはり鉄道の設定については徹底的に作り込まれているようです。スマホもインターネットもある世界なのになぜか鉄道の電化だけがほとんど進まなかったという設定なので、出てくるのはSLやらディーゼル動車やらの古めかしいものが中心です。レトロな手触りが作品にあたたかい風味を与えていますね。詳しい用語集がついていたり、適宜テキストで鉄道関連の知識を補ったりしてくれるので、プレイしながら鉄道に関する知識を学んでいけます。
 作品の舞台は熊本県人吉市および球磨川流域です。


 前作『ものべの』同様、現地取材は入念に行われているようです。背景やグラフィックのクオリティはもちろん、テキストとしての地域の描写も非常に精細だと感じられます。北九州工業地帯筑豊炭田などの産業史、地域の伝統文化などの文化史・社会史的な設定の作り込みもしっかりしていて、地域にしっかりと根を下ろした作品であるといえるでしょう。


【シナリオ】
 シナリオのテーマは「地域の活性化」でいいでしょうか。私は山形出身なので、さびれていく地方をいかに立て直すかが切実な課題であることは承知しているつもりです。SLを活用した観光企画、炭鉱のテーマパーク化、地域の特産物のブラッシュアップ、鉄道への投資など、各ヒロインの職業や特技にからめた複数の振興策がルートごとに用意されていて、最終的にグランドルートで鮮やかに収斂します。政治的な駆け引き、強固な結束のコミュニティ、シビアな金銭の話、地方議会の様子、地方のマスメディアの様子など、様々な要素が具体的かつ精細に描写されています。また、明確な悪人を作らず、登場人物がみんな正負や清濁を併せ持つように描かれていて、ほぼ全ての登場人物に感情移入できるので、バランス感覚もいいと思います。なお、今のところ前作の『ものべの』のようなサプライズ展開はないようなので、ご安心ください。


【Hシーン】
 ヒロインの数に対してHシーンの数がやや少ない気がしますが、この後どんどん追加されるはずなので、続報を待ちましょう。立ち絵がぬるぬる動くようになったので、『ものべの』よりもHシーンのクオリティは上がっていて、抜きゲーとして見ても及第点です。ヒロインの外見設定が園児から小学校の低学年・中学年、そして中学生までと多彩で、ロリ&ペドオタの幅広い(?)要求にこたえる布陣となっています。おしっこ、飲尿、アナルファック、処女貫通、生理イベントなど、ロリゲーに必要な変態的な要素はとりあえず入っています。ただ、和姦かつ甘々のゲームなので、変態性のエスカレートやそれに伴うカタルシスは期待しないほうがいいでしょう。ちなみに、全Hシーンの解放機能がちゃんとついているので、シナリオをすっとばして抜きたいという、ユーザーのプリミティヴなニーズにも誠実に対応しています。あとはハーレムルートがあれば完璧だったのですが、こちらも続報に期待しましょう。


【まとめ】
 冒頭の繰り返しですが、ロリゲーというサブジャンルにおいては史上最高の名作だと思いますし、ロリ&ペド属性のない方でも十分に楽しめる作品です。今後の追加シーンやグッズ展開などもしっかりなされるはずなので、クリア後の楽しみもたくさんあります。極私的には恐らく『まいてつ』が2016年のマイベスト1になるでしょう。

 

2、Corona Blossom 

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 コスパという点では2016年ナンバーワンの作品です。18禁パッチをつけても3000円以内に収まります。クラウドファンディングでコストの試算が立つようになり、ファンの懐にとってはありがたい限りです。ストーリーもキャラも安定しており、そこそこの濃さ。1話あたり3時間ほどで終わるのでライトな感はぬぐえませんが、ギャルゲー初心者にはむしろお勧めしやすい要素でしょう。

 そもそも、ギャルゲーの値段が10000円近くするというのは、一部のファンを除けば手を出しにくい値段設定です。安価にかつ外国人にも販売できるsteamが活用され、市場が拡がっていくのは、メーカーにもユーザーにもプラスであると思います。

 

3、ちっちゃくないもんっ!〜スクールバスでおむかえちゅっちゅ☆〜

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ちっちゃくないもんっ!〜スクールバスでおむかえちゅっちゅ〜特設サイト

 ロリ&ペド・オタ御用達のブランドとなったIris。2016年待望の新作が、ペド全開のこちらの作品でした。

 この作品のテーマは幼い恋心です。まだ恋心を自覚できないほど幼い男の子が、気になる女の子についいたずらをしてしまうことの微笑ましさ。まだ恋心を自覚できない女の子が、男の子を前にしてどきどきすることの微笑ましさ。田舎の分校というシチュも作用して、ノスタルジックな切なさが作品全体にスペルマのように流れています。ちみっこの生徒やちみっこの飛び級先生とのキャッキャウフフのストーリーには、切なさも甘酸っぱさもあります。でも、やっぱりちっちゃい子とべろちゅーをして、ちっちゃい子のおしっこを飲んで、ファックするという根源的な欲望の前では、些末なシナリオは全て消し飛んでしまいます。やはりロリゲーにシナリオは不要。小っちゃくてエロければいいんです。

 

4、狼くんと赤頭巾ちゃん

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 同人ですが、ロリ&ショタ作品ではこれがずば抜けた出来だったので、ランキングに入れました。当ブログでレビュー済みの作品ですが、再掲します。

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 ご存知の方はご存知の通り、私が最も萌えるシチュエーションは子供同士の天真爛漫なセックスです。無毛のおちんちんと無毛のおまんこの結合です。おちんちんが皮かむりならもっといいです。だからコンプリーツさんとか愛用していたわけですが、コンプリーツさんの撤退によってもうこの路線のソフトはなかなか難しいだろうなー、と思っていたんです。最近は《LO》でも子供同士というシチュはほとんどないですし。いや、もともとあんまりないか。で、そうなると渇きをいやすために同人作品に頼るしかないわけですが、今年、早くも極私的にどストライクの同人作品が登場しました。

 体験版の時から注目していましたが、本編も期待にたがわぬ出来でした。非常に愛らしいロリ&ショタの組み合わせですので、ロリオタだけでなく腐のおねーさまがたの需要もあるかもしれません。一応、狼くんが赤頭巾ちゃんに拾われて・・・という表面的なストーリーはありますが、ロリゲーにおいてストーリーは付帯的要素に過ぎないのでさらっと読んでおけばいいです。全体にラブラブな和姦の作品ですが、キャラ2人がかなりエロい設定なので、その手の趣向が好きな方は間違いなく満腹になる作品です。ロリゲーの必須要素であるおしっこや潮吹きなどの体液描写はちゃんと完備されていますし、レベルが上がればボテ腹のロリ妊婦も見られます。また、おちんちんの皮にこだわった手コキ・足コキの描写や、無毛のペニスとヴァギナをこすり合わせる迫力のシーンなどもあり、ロリ&ショタの多彩な需要に応えています。グラフィックおよび甘甘の雰囲気が許容できれば、間違いなく「買い」の作品です。
 グラフィックは同人作品としてはハイレベルの完成度で、トゥーンレンダリングの技術がかなり高く、アニメーションも滑らかに動きます。Hシーンのバラエティが多く、実用性もかなり高いです。セックスの経験値が上がるところをシステムでうまく表現していて、システムも同人としてはハイレベル。ゲーム性は高いですが難易度は高くないので、バランス感覚もなかなかのもの。また、周回プレイ、Hシーンのエディット、各種の解放コマンドなど、プレイヤーの利便性に対する配慮も行き届いて、作り手さんがていねいに手間を惜しまず作ったことがよく分かります。
 強いて難点を挙げると、射精の外出しがもっとほしかったところでしょうか。二人が子供を作ることを目指すため、基本は中出しなのですが、ぶっかけのシーンがもう少し欲しかったところです。狼くんの射精や赤頭巾ちゃんの絶頂シーンのバリエーションも少なく、体位の豊富さに比べると物足りなさが残りました。また、アブノーマルなシーンが赤頭巾ちゃんとのアナルファックくらいしかないので、こちらも不足気味です。発情した赤頭巾ちゃんにディルドーをつけさせて狼くんのアナルの貫通式を行う、なんてシチュもあってよかったですね。恐らく、これ以上詰め込むと値段と作業量がえらいことになるという判断だと思うので、仕方ないですが。
 ロリとショタ、両方のかわいさとエロさを同時に表現できる稀有なサークルの登場です。どちらか一方でも属性があるなら、是非ご購入をお勧めします。次回作も大いに期待したいですね。

 

 と、発売当時はレビューしていましたが、ver2.0がリリースされ、射精シーンが大幅に増強されて、さらにいうことなしになりました。

 

5、愚者ノ教鞭 -今しかできないことがたくさんあるんだ!-

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 小学生同士のセックスを真正面から描いた勇気に敬意を表しました。その手の趣向がない方には駄作だと思いますので、あしからず。

 

【2016年とりあえず総括】

 『まいてつ』『ちちない』などロリ&ペド・オタ御用達のソフトハウスが軒並み新作を出してくれました。そして『まいてつ』がロリゲー史上最高の出来でしたので、幼分の補給という点では満足できる1年でした。同人ソフト界隈でロリゲーがもっと増えてくれるといいのですが、ロリゲーの市場は極めてニッチなものなので、急な増加は望めません。2017年もニッチを探りながら幼分を求めて楽しむことになるのでしょう。

 『Corona Blossom』はじめ、steam配信のギャルゲーが数々出てきた1年でもありました。値段が下がって作品が多様化するのはユーザーにとってはいいことです。ギャルゲーがオタク文化のメインから退場して久しく、旧来の市場の拡大も望めない中で、いかに新規の領域を開拓していくのか。ファンとしては各ブランドの試行錯誤を楽しみながら見ていきたいと思います。